お気に入りグラベルタイヤ

この記事は約 5 分くらいで読めます

MAXXIS RAMBLER

MAXXIS RAMBLER
8,250円
サイズ:27.5 x 1.50、650 x 47B、700 x 40C、45C

MERIDA SILEXの完成車に装備されているオールラウンドに使えるグラベルタイヤ。SILEXはグラベルを80%走るようなコース設定をカバーすることができるバイクなので、それに応じたタイヤが装備されています。このタイヤへの評価として「舗装路が重たい」という声もあるようですが、ぼくはそこまででもないと思います。おそらく、ロードバイク主体で楽しんできた人や踏み方が粗い場合、感じ方が違うのだろうと思います。とはいえ、オンロードを得意とするタイヤではないのは確かななので、オフロードを走らない人にはREAVERの方がおすすめ。

グラベルではハードパックからガレ場まで幅広くカバーできると思います。センター付近は狭い間隔で配置する一方、サイドノブは間隔を開けていたり、あるいは形状にも工夫が見られ、大変使いやすいと思いました。グラベルを走りたいライダーにとっては、RAMBLERがついていれば走れないところはマッドだけでしょう。

MAXXIS REAVER

MAXXIS REAVER
8,250円
サイズ:700 x 40C、45C
https://mattino.theshop.jp/items/88591107(サイクルショップ マティーノ ウェブストア )

REAVERよりも軽いグラベルに適したタイヤ。ノブはRAMBLERよりも少なく、低いので、当然重量も相対的に軽くなる。ロードバイクではタイヤの重量を重要なスペックとして記憶し、タイヤ選びに反映させる人も多いようですが、グラベルタイヤではさして重要ではないので、忘れてよいと思います。ノブをなくせば容易に軽くできますが、走れるシチュエーションが限られ、乗り手にはテクニックを要求してくるので、そうしたバランスを失わないチョイスが求められます。

こうしたセンタートレッドが軽く作られたようなタイヤで大切なのは、センター部分にどのようなノブを配置するかだと思います。その点、REAVERはダイアモンドローレットパターンと3本セットになったパドルノブがたいへん良い仕事をしてくれます。それでもなお、ここでもというべきでしょうけれど、「まだ舗装路が重たい」という意見もきっとあるのだと思います。しかし、先程書いたようにそれもまたバランスをどこへ持ってくるかだと思います。向きを位置を変え、かつサイピング(ノブに刻まれた細い溝)を施すことでノブが路面を追従しやすく、安定したトラクションが得られ、またスライドコントロールもしやすく感じました。

VITTORIA TERRENO T50 MIXED

VITTORIA TERRENO T50 MIXED
9,999円
サイズ:700 x 40C、45C、50C
https://mattino.theshop.jp/items/113267834(サイクルショップ マティーノ ウェブストア )

Terreno DryとMezcalの間に位置するTerreno T50 (Mixed Gravel Endurance)タイヤは、新しいサイピングテクスチャを備えた汎用性の高いトレッドデザインが特徴で、コントロール性と信頼性を高めるコーナリングラグを備えた幅広い地形に最適なオプションとなっています。耐久性のあるケーシングは、高い適応性と強度を実現するように設計されており、耐パンク性と安定性を向上させるための特殊な強化ナイロン製サイドウォールプロテクトを備えています。 

という代理店コメントです笑

これはまだ使っていませんが、おすすめできそうなので、おすすめに入れました。

MAXXISでいうところのRAMBLERとREAVERの間だと思います。テレインスコアを使用したVITTORIAのグラベルタイヤは、製品のメッシュが細かく、サイズも豊富で、好みのタイヤを見つけやすいのではないかと思います。

VITTORIA TERRENO DRY

VITTORIA TERRENO DRY
7,997円
サイズ:650 x 47B、700 x 35c、40C、45C
https://mattino.theshop.jp/items/88590999(サイクルショップ マティーノ ウェブストア )

TERRENOシリーズの大きな特徴は、六角形のノブパターンだと思います。一般的なノブデザインでは、アグレッシブなヤスリ目にするか、あるいは低めのノブ配置をデザインするかの2択になるところです。TERRENOシリーズのキーポイントは、ユニークな角度の付いた「魚のうろこ(六角形のもの)」デザインでしょう。このパターンは進行方向に対して低くなるようにデザインされています。つまり、転がる場合には影響が小さく、しかし横方向にはノブが引っかかるように、しかも、一つ一つのノブが別々に動くので、転がり抵抗軽減と安定した接地性を両方得られるようになっています。

これにより、センター トレッドが非常に速く転がり、コーナリングやブレーキング時に負荷が掛かるとトラクションを得られます。これがなかなかびっくりで、こんなもので役に立つのかと思うかも知れませんが、非常に有効に働きます。サイド部には、センターノブとの間にもミドルノブを備え、かつ、サイピングが施されていて形状もすばらしいので、センターを軽くしたパターンによくある、センターノブとサイドノブとの接地面積の変化を感じにくく、連続性やコントロール性がたいへんよく感じました。

ハードパックのグラベル〜ミディアムコンディションのCXレースまで、Terreno Dry は幅広く使いやすいと思います。舗装路をメインに走りつつも、チャンスが有ればちょっとオフロードをかじってみたいと思う場合には、このタイヤをおすすめします。

なお、テレインスコアに沿ったネーミングセンスに変更されるので、以後はTERRENO T30という名称になります。

総評

ぼくのおすすめはぼくが好きなタイヤでもあります。好きではないタイヤについても、近々書くと思います。いまのところ、ロードバイクに乗る人がグラベルバイクを買い足したり、乗り換えたりする傾向があり、またユーザー母数もロード系の人のほうが多いため、「舗装路で軽いタイヤがよいグラベルタイヤの条件」のような意見が見られます。オフロード畑も行き来するぼくから見ますと、舗装路を軽くしようとすればするほど、オフロードでの性能な低下していくので、その点についてどう考えているのだろう?とか、舗装路以外の点についての評価の少ない気がするけれど、どうなのだろう?とは感じます。

文中でも書いていますが、オフロードタイヤで重要なのは重量や走りの軽さではなく、ノブデザインです。しかしながら、いまはインフルエンサーやYoutuberの世の中であり、彼らの意見は数が多く見られますから、広告しやすかったり、買われやすい製品を推したり、案件数の多い製品の露出が増える傾向にあると思いますので、オフロード経験のある程度ある人のいるお店でタイヤ選びを相談してみるほうがいいだろうと思います。