地中海より 第2弾

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こちらはこんばんわな時間でして、午後10時をまわったところです。

今日は朝から、2012年MERIDA MTBラインアップのプレゼン。2013年の話まで飛び出し、ふむふむ…これから先の可能性や進化を想像できた時間でした。昨日、試乗していることもあって納得する部分と疑問点を確認。

カリカリの世界の最先端で戦って飯食ってる人間が目の前をウロウロしているわけだから、そこからの視点・観点もぜひ聞いてみたい。ユーザー=ライダーとしての意見を。

試乗ブースにおいてある彼らの実車はとっても興味深かった。同じフレームでも細かにセッティングが違う。ロードでも同じだよって思うかもしれないけど、乗り方を選ぶほどの違いにはならないでしょう。いじれる項目の数がロードとMTBだと比べ物にならないので。

試乗開始したとたん、雨が降り始めて、雪に変わって、え…結構降ってきたぞという頃にトレイルは一面真っ白。真っ白は茶色に変わって、僕の太ももと脛、シューズも茶色になり、指先の感覚はなくなった。

BBQコーナーで生ハムとソーセージや肉をつまみながら、寒さに耐えていたのだけど、雪は止む気配がないのでホテル行きのバスに乗って撤収。本来は夕方まで動かないバスだけど、この天候なのでピストンしてくれるように配慮したようでした。

その後、晴れ間が出たと思ったら、また雪。なんだか複雑するぎる天候についていけない。

昨日はディーラー向け試乗タイムだったけど、今日はそれにプレスが加わったのでバイクの台数も増え、ライダーも増えた。が、天候悪化で試乗できず。

ゆえ、明日はロード試乗の予定が変更になり、午前午後ともにどちらでも乗れるようになった。僕はというと、難波さん、斉藤亮選手と一緒にに午前中はロード試乗に出かけて、午後はMTB試乗。午後には少し乾いているといいんだけど…。いや、雪でスリッピーなのは見たとおりなんだけど、スペインはガレ場が多くて下りは王滝っぽい、なのにブレーキが左右逆だし、サスセッティングも詰め切れない状態なので、バイク特性の評価には時間がかかる。というか無理そうなので撤収が正解。

雪が顔に当たって痛いので、顔に力が入る。と体にも力が入るので、体重移動がうまくいかない。下手くそなので余計下手になる。

今回参加されている他のショップの店長さんお二人、小川輪業の小川さんと喜輪の遠藤さん、彼らの視点の多彩さと安定感はすばらしい、会話しているとさらに奥深いところが見えてくるし、他の角度からの見方を教えてくれる。とても勉強になる。試乗って言うのはこうじゃなくちゃいけない。一人で乗って考えて悶々としていても埒があかない。今回はそこにバイクジャーナル的視点が加わっているのだから、乗って話していても本当に楽しい。この生の感じをどこまで皆さんに伝えれるかが現地に着た僕らの課題です。ディストリビュータ、プレス、ディーラーの連携を強めています、いい意味でね。

同じフレームでも、コンポーネント、フォーク、タイヤやサイズが違うバイクを同じ環境で試すことができるチャンスって国内では現在ない。

もしや、ロードの試乗っていうのもこの規模が世界標準か…なるほど、実感してみないと、この目で見てみないとわからない。

どこの国で作っているとか、どこの会社がどこを買収したとか、そんなことは端においておいて、乗ってみればわかりますね。製品は嘘をつきません。これを日本で出来る日が来るといいな。もちろん、乗る側にももっと熟成が必要なのだけど。

明日が終われば、明後日は朝から移動の一日。マヨルカからバルセロナを経由して、アムステルダムへ降ります。そこからルクセンブルグのホテルへ移動するスケジュールです。疲れそうだなぁ。

実は僕らディーラーもまだまだびっくりな状態なのですよね。「MERIDAってヨーロッパでは高級車として成功しているんだよね」って知ったかぶっても、それの端々を体感すると全然違いますね。

僕はわかってきた気がします。MERIDAが”よくできてるらしいね”なんて言葉の枠を超えていて、ちょっとこれは大変なことになるぞって実感が沸いています。

ロードしか見ていないと時代に取り残されてしまいかねません。イタリア至上主義?はもう過去のもの。数年前から「これからはドイツだ」と言われていたことは、もしやこれの事だったのか、と。

今日も面白い話が聞けましたが、この先もここでは話せないことが多すぎます。帰国後、ぜひご来店ください。

ではまた明日。おやすみなさい。