これぞスーパーバイク MERIDA ONE-TWENTYシリーズ

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前回までのシリーズに続いて、今回は「ONE-TWENTY 7」です。

最後に7が付きましたとおり、2015年からONE-TWENTYも27.5インチホイールへとスイッチしております。ただし、このバイクのポイントはそこにはありません。

他のバイクでもそうですが、単にホイールを大きくすればすべてメリットばかりではありませんし、そもそもホイールサイズ以前にどういうバイクにするのか?が重要です。目的と方向性がはっきりした上で、どのホイールサイズを採用するかといういち構成部品の選択肢の一つでしかないからです。

これまでも登れるフルサスなんてフレーズはよくありました。でも、動かない方向に持って行けば下りではストロークが足りない感じになり、下りを重視すれば動きすぎる。”よく出来ている”というその度合いは、各メーカーが追いつき追い越せで年々進化させているという現状だと思います。

その中でこのONE-TWENTY 7は2015年シーズンで一歩突き抜けたフレームだと言えます。

このトラベルのリヤサスバイクというのは意外と日本で売れません。意外とどころか、ぜーんぜん売れない場合も多くあります。

なぜか?

リジッド派からは上りで重たいと言われ
下り派からは足りないと言われ

どっちにも中途半端だからです。中途半端=オールラウンドのはずなんですが、リンクシステムの未成熟によって、そこの部分を埋めきれなかったのがこれまでのバイク。

ONE-TWENTY 7に乗ってみて、私は「うわぁ…」となってしまいました。

最初のセクションは芝、やや凸凹、沈みすぎるRサスだとフワッとしてしまうが、ONE.TWENTY 7は前へ前へとトラクションの掛かる動きをしてくれる。一つトラベル量が少ないバイクみたいだ。

次にガレ場の上り、砂利と岩の連続。センターギアで登るには力が要るくらいの斜度。しかし、そこをこれまたリヤサスの効果で登ってしまう。「なんだこれ?…」と拍子抜け。もっと沈み込んで抜けてしまうはずだったのに…想定外だった。調子に乗ってダンシングしてみると、掛かる!進む!すげー!登り切ってから緩斜面への繋ぎもスムーズだし、こぎ続けられる。

もうこの辺までで参りましただったんですが、このあとの下りセクション。スピードの出るシングル、そして荒れたやや急斜面、そしてコーナーリングでも良い仕事をしてくれるフレーム。「下手でも大丈夫、オレが何とかするぜ!」って言ってくれる。ONE.FORTY 7の方が懐は全然広いけど、上りとのバランスを考えればすばらしいし、120ミリトラベルとは思えない動きのスムーズさと深さはすごいすごい。

リヤユニットをメインフレームに取り付けないフロートリンクがその要なのでしょう。

とにかく、「もう参った」と言ってしまう。

さらにONE-FORTY 7もだけれど、ブレーキ以外のワイヤをすべてフルアウター&インターナルルーティングとしながらも抜群の整備性を発揮する「DOUBLE STOP / DOWN TUBE-EXIT」というテクノロジー。これ、具体的に言葉にするのが難しい。実際に見てもらうと思わず感心するシステム。リヤサスペンション作動時に起こるゴーストシフトも、作動自体への影響もなくなる。インターナルだと整備性が悪いというのは他メーカーの話。メリダの場合には全く問題ない。

メリダと言えば、XCチームと彼らの仕様バイクばかりが注目されるのですが、欧州で最も売れているのはこのライン、つまりオールラウンドMTBやエンデューロ。

ここへの力の入れ方も半端じゃないなと実感し、ONE-FORTY 7に続いて、このONE-TWENTY 7に乗ってみて、メリダのエンジニアリングレベルの高さを思い知った私です。

この内容が嘘だと思う方は乗ってみてください。本当ですから。

ちなみにONE-TWENTY 7とONE-FORTY 7はトラベル20ミリ差の違いではなく、乗り方が全然違うので、迷っているとか分からない方は当店まで相談に来て下さい。

完成車グレードは2車種。ざっくり25万と30万(写真)の2パターン。もちろん、多少はパーツグレードに差があるものの、根本的な変化は無し。フレームはもちろん同じなので、どっちを買ってもOK。色で決めればよいかも。
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DOUBLE STOP / DOWN TUBE-EXITの肝の部分の一つ。この受け部分を外してワイヤを通せるし、この受けでアウターを分割することでリンクが動く余裕を作っている。
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