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朝起きたら小雨が降った後。天気予報をみても、午後から割とヘビーなレインコンディションが予測されることを認識。しかし、先週くらいからぼくのフィジカルコンディションはかなりいい感じなので、運動はしておきたい気分。明日は休息日で、明後日はお客さんとサイクリングがあるのだけれど、ティーチングとコミュニケーションライドがメインコンテンツなので体力的な備えはほぼ不要。だから、今日は多少追い込んでおきたかった。
週明けて5日は営業日で、6日と7日は連休となる定休日に設定。6日は家族で過ごす日になろうが、GW明けの7日はグラベルライドの予定だ。とまあそんな感じなので、フィジカルコンディションをキープするためにも、極端なピークもボトムも作らないように気を使わねばならない。フィジカルがピークに達する付近は免疫が下がってしまう。今のように朝晩に少し涼しい天候の場合には、体調不良を起こさぬように気をつけたい。また、ピークの後には必ず底を打つのでこれにも注意が必要だ。
先日、地元町会の総会で複数の人から「痩せたじゃん」と言われたので、きっと痩せたのだと思う。体重は年に一度の健康診断以外は計測していない。体重そのものは問題ではないからだ。問題は体組成にある。しかし、体重を計測せずに体組成を計測できないため、いまは基本的には体重計に乗らないようにしている。気にしないようにしても、数字を見る時になるものだからだ。ある程度若いうちは筋肉の成長が見込めるが、中年になると筋肉は安定したペースで衰える。衰えるというのを具体的に言えば、筋肉量が減少する。つまり、死に向かっていくわけだ。体重の数字が問題ではない、何が減って何が増えたのか、それが問題なのだ。
それらについて調べて以来、極端に長いエンデュランスライドの機会を減らすことにしている。なぜなら、この年齢になってもっとも課題になっていると感じるは「疲労からの回復」だからだ。これがてきめん遅くなる。信じられないくらい回復が期待できない笑。ローカーボを意識してしまうと回復が疎かになる。特にトレーニングやライド後は間をおかずしっかり食べておきたい。
長時間の運動が体に良い影響を与えると思われているが、悪い影響もあるので注意せねばならない。人間もクルマと同様、燃料がなくなると動けなくなってしまう。だが、人間の体は良くてきており、肝臓に貯蔵したグリコーゲンを使い果たすと、筋肉を分解して糖を作り出し、それで動かそうとする。食べ物が少ない飢餓状態になると、筋肉も細くなってくるのもそのためだ。長時間の運動による良い効果もあるけれど、実は強度を上げることも大切。強度をあげないと筋肉の量が増えない。
ランニングと比較し、サイクリングは高い効率でカロリー消費を促すことができる。心拍数も上げず、筋肉への負担も少ないので、長時間運動することが容易だからだ。ただ、これが裏目に出る場合もあるということ。サイクリングでは骨への負担も少な目だ。サイクリングが体に良いという根拠が多くあるのは、少々の故障があったり、身体的に不利な特徴を抱えていても運動することが可能だからだろう。心臓にも負担は少ないので、心疾患を患った方にも行うことが可能だ。しかし、ランニングは違う。どうしても身体への負担が増えてします。
ぼくが気をつけていることは、あまり長時間のゆるい運動を行わないようにすること。イベント的に月に1、2度は良いが、毎週はしないほうがいいと思う。もしも長時間の運動をする場合は、しっかり食べること。運動に必要な熱量の収支を計算し、糖質を最低必要分は摂取するように気をつけている。糖質と脂質の体内での消費比率は、最高効率状態で50:50だ。無酸素運動に近づくと、糖質を多く消費するようになる。ランニングでも自転車でも、2.5〜3時間を目処にしてピタッと運動し続けることが困難になる理由は、糖質の枯渇であることがおおい。脂質だけで身体は動かない。まず糖質が必要で、脂質も使うのが人間の身体なのだ。
さて、先に書いた筋肉量の減少と合わせ、長時間運動のゆるいをしすぎてしまうと、運動すればするほど筋肉量が減少してしまう。「体重が減った!」と喜んでよいのは30代中盤までで、それ以降になったら”何が減ったのか?”に注意しなくてはならないというのはそのためだ。失った脂肪を取り戻すのは簡単なのだが、失った筋肉を取り戻すのは容易ではない。先に述べたように、ある年齢を越えると人間は主に下肢の筋肉を徐々に失ってゆく。
だから、中年以降の運動にはサイクリングに加えてランニングやウェイトトレーニングをすることをおすすめしている。「サイクリングでも筋肉はつく」という声もあるだろうけれど、残念ながら筋肉を増やすほどのサイクリングをしている人はほとんど見たことはない笑。サイクリングをはじめてすぐの頃以来、筋肉痛になっていなければ、筋繊維はダメージを受けていないということだ。つまり、筋肉量は同じか、減っているかのいずれかだと思う。その上、「のぼりで楽をするため」と体重を減らす努力をしてしまうのだから、むしろ、益々発揮できる出力が下がってしまう可能性がある。ペダリング効率が向上した場合、筋肉量が減っても、発揮する出力が向上する瞬間もあると思うが、それは筋肉を失うことをポジティブに捉えてよいという理由になることはないだろう。
長い前置きを経て、今回のランニングのレポートを記すことにする。
今回は自宅を出た後、スカイツリーを経由して、そこから曳舟川通りを荒川方面へ向かった。よく「このあたりから荒川に出るにはどこを走るのが良いのか?」と自転車利用の際に聞かれる。答えはシンプルで、川沿いを走るのが良い。川といっても人工河川である。自然の河川はどうしても蛇行しているものだが、運河などの人工河川は効率を最大限に考慮するため、基本的に直線で構成される。荒川までの間に川が?どこに?とお思いかもしれないが、地図をよく見ればある。現在はその多くが埋め立てられてしまっているため、気づかれにくい。


当店の付近は、大正12年9月1日に発生した関東大震災の際に発生した火災によって、たいへん多くの部分が消失した。それを機に大規模な区画整理が行われたため、道路は異様なほどに直線ばかりであり、”碁盤の目”のように街が広がっているのが特徴だ。だから、当店の場所も「いつも間違えてしまう」と言われることはある。たしかに、どの路地も同じようにみえる。
そのもと運河の1つが曳舟川通りだ。まあ、通りの名称に川とあるので、察することが可能ではあるが、意外と考えもしない人は多い。曳舟川は越谷市の瓦曽根溜井という水源から、飲料用水を引くために掘られた人工河川であった。越谷にはレイクタウンがあるように、古くから水が豊富な地域だった。


曳舟川通りが荒川と交差するあたりを八広という。八広は京成線の駅にもあるので、みたことがあるかたもいると思う。ぼくがまだ小学校の当時は荒川という駅名で、無人か、あるいはそれに近い様子だった。荒川駅が開業したのは大正12年7月11日なので、関東大震災のわずか2ヶ月前ということになる。今は高架になっている八広駅であるが、ぼくが小学生の当時までは線路は地上線だったので、先日久々に八広駅で下車した際には、まったく違う景色に驚いてしまった。


荒川を下流へ走り、旧中川沿いに出ることにした。旧中川の河川敷を走る人も多いとは思うが、ぼくはそれに並行して走る道路を走ることにした。そこはもとの中川の土手だった場所だ。この土手を堺にし、外側は田んぼのみ、内側には田んぼと住宅がありました。その運用の違いはいまでもなんとなく残っており、道路の外側には大規模な施設が並ぶ。都営住宅があるのもこの地域。内側は戸建てが多く建ち、生活感に溢れた様子にはなっている。高低差は当時の土手感を醸しており、またコンクリの構造物もその名残なのではないか?と察することは可能だ。
そこからはかなり適当に、通りたい道を走り、自宅へと戻りました。
約12キロ、1時間7分のモーニングランでした。





