water lilies at shinobazu pond

東京自転車さんぽ 2023/1/11 その3

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あらためて上野を巡る

ここまで2回に渡って上野近辺の自転車散歩について書いてきました。ここからはちょっと駆け足です。文化解説、あるいは歴史解説も楽しいんですが、全て正しいことを言えませんので、ある程度サラッといきたいと思います笑

上野公園はいろいろな経緯を経て現在にいたります。公園への入り口は四方八方にありますが、元来正面に設定されたのは上野広小路側で、このまままっすぐと国立博物館へと進みますので、ぜひともこのルートで!

清水寺を模し、構造も同じくされた清水観音堂。そこからは弁天堂を望むことができる。この舞台は非常によいと思いますので、ぜひ行ってみてください。

かつて建っていた上野大仏のお顔と、昭和42年に大成建設の寄進により薬師仏を祀るパゴダ

上野戦争、関東大震災、太平洋戦争での焼失をも免れた上野東照宮。境内には狸の木造をご神体にした栄誉権現社もあるそうで、狸つまり、他抜きとして受験、就職、合格、当選を願う人には人気があります。近隣では秋葉原にあり、ゲームシュタインズゲートに登場する柳森神社にも狸が祀られていますね。あとは湯島天神へいけば、合格間違いなしでしょう!受験生の皆さん、頑張ってくださいね!

それと東叡山寛永寺五重塔です。みごとですね。こちらも数々の災難を経ても焼けず、残ったものです。都内は焼けてしまったものが多く、これと行った文化財はありませんが、残ったものとして大変貴重なものの一つだと思います。もっと近くによって見たいですね。

上野公園の噴水の脇にひっそりとあるのが、ボードワン博士像です。上野戦争により焼け野原になったこの地に病院を建設する予定だった明治政府に対し、近代的な公園にすべきだと提言したのが長崎医学校教官でオランダ人のボードウィン医師でした。昭和48年に建てられたのですが、オランダ政府の連絡ミスにより、なんと実弟の写真により作られました。それがわかり、再度作り直されたのは最近の平成18年でした笑。というわけで、こちらはご本人の像です笑。ヨーロッパには広場というものがあり、そこで庶民は時間を過ごすだけではなく、ゲームをしたり、あるいは議論をしたりし、交流の場にしました。明治までの日本にはそういう場所がなく、近代的な開かれた国にするためには必要なのだと説得されたのでしょうね。

公園が作られたあと、内務省博物局の管理下に置かれました。それは第1回内国勧業博覧会のためで、国立科学博物館や動物園が作られるなど、今の美術館や博物館が多く経つ土壌となっています。その後、宮内省の管轄(御料地)となって以降は、日清戦争や日露戦争の祝勝式典を行うなど、国歌の祝祭空間として利用され続けました。神宮外苑ができたことで、祝祭のための空間はそちらに移され、大正13年に宮内省から東京市に下賜され、上野”恩賜”公園という現在の名になりました。

そもそもは、上野広小路から日暮里の墓地までのすべてが、東叡山寛永寺の土地だったわけで、かなりの大寺院だったのだと想像できます。

東叡山寛永寺は徳川家の菩提寺でしたので、上野近辺には数多くの三つ葉葵がみられます。

現上野恩賜公園の噴水広場に建てられた根本中堂が上野戦争により消失してしまったため、明治12年に川越喜多院の本地堂を移築し再建された現在の根本中堂です。なかなか見事ですので、是非ご拝観ください。

谷中の都立霊園にある澁澤家の墓地にある澁澤栄一の墓。ドラマの影響か、以前よりきれいに整備されていて驚きました。都立霊園は青山や多摩もですが、多くの著名人の墓を誘致しているので、その一環でここにあるんでしょうかね?

少なくとも23区では唯一でしょう、天王寺駐在所です。都心生まれの人は知らないと思いますが、駐在所というのは交番と違い、自宅と交番を兼ねたものです。警察官とその家族が住む官舎を兼ねている。つまり、2階に住んでいます。ぼくが子供の頃、ここの駐在さんはとても親しみの深い方で、お話したことがあります。でもきっと、今は通常の交番として利用されていて、住まわれていないのではないかと思います。

上野寛永寺にも五重塔がありますが、なんとここ谷中の天王寺にも五重塔がありました。しかし、昭和32年に放火により焼失。惜しいことになりました。上で紹介した以前の駐在さんやこの近隣に住んでいたぼくの知人のおじさんは、当時生きていて、その頃のことを話してくれたことを覚えています。

東京大学医学部で解剖に協力した方を祀った千人塚と納骨堂です。

もうすぐ始まるNHKの朝ドラ「らんまん」のモデルである高知県出身の植物学者である牧野富太郎の墓も、谷中にあります。2021年の夏に、高知県立牧野植物園に行きましたが、あそこは良いので行ったほうが良いと思います。

これにて今回は完結

中途半端ですが、これにて完結とさせていただきます。今回は16.8kmで写真は120枚くらい撮影ましたけど、これを切ったり貼ったり書いたりするのはたいへんです笑。Eバイクの良さは、何度も書いていますが、遠くへ行くのではなく、一定の地域をグルグルと回って観光できるところにあります。むしろ、遠くを目指すとその良さが消えてしまうので、自宅の近辺でまだ観ていないもの、場所があれが、周遊してみてください。