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東京自転車さんぽ 2023/1/11 その1

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しばらくぶりの自転車散歩

約11ヶ月ぶりとなる東京自転車散歩。けっこう好きだとおっしゃってくださる方も多い、反応のあるコンテンツなんです。むしろ、パーツや自転車などについては、わざわざぼくが書く長ったらしくわかりにくい文章を読むよりも、Youtubeでサクッとわずか5分くらいの時間で、わかった気になりたい。それはよくわかります。ぼくはYouTubeの早口動画も、短尺動画も好きではないので、無駄や寄り道をたくさんしながら、同じようにゆっくり考えることが好きな方はこのテクストを書いています。また、読むだけではなく、実際に自分でも調べて、知り、実体験してほしいと思います。

今回はかなり近場

今回は上野公園を中心とした地域だけに絞りました。「公園」は江戸時代にはありませんでした。明治以前には「遊園」はあったのですが、庶民のための憩いの場、あるいは公園という言葉も場所もありませんでした。ただ、それ以降も西洋にあるような広場とは違う概念だろうと思います。そういった相違も、公園の歴史をたどることで感じとることができそうです。明治6年に太政官布達により、土地が強制徴収され、公園が作られました。そう、強制だったのです。上野公園のあるところがもともと誰の土地だったかといえば、東叡山 寛永寺です。寛永寺は徳川家の菩提寺であり、天台宗の総本山。なお、この太政官布達で作られた公園はぜんぶで5つあり、上野(寛永寺)、浅草(浅草寺)、芝(増上寺)、深川(富岡八幡宮)、飛鳥山(王子権現)で、すべて寺社の土地を接収したものでした。というわけで、「じゃあ、実際に行ってみようじゃないか、まずは興味のある上野だな」ということになったのです。

上野は西郷隆盛のイメージの方もいれば、同様の世代からは集団就職のスタート地点として記憶にあることでしょう。その後、アメ横はわたしたちの世代、あるいは現代でも知られるところですし、若年層のファッションにおいては一定の部分を担い続けていたり、乾物や生物、そのほか色々な国内外の製品が集まっている地域です。ゆえ、かなり多くの商店や店舗が密集しており、いろいろなことが可能だけれど、雑多な土地柄だという印象があります。

わざわざ行くほどのこともないと思うほど、ウチからは近い場所にありますから、あらためて上野を知る機会を確保することはないものです。ですから今回はあらためて上野あるいはそこにある公園に着目し、書籍などを読み、自転車散歩をしてきました。むろん、徒歩でもめぐることは可能なのですが、実際にやってみますと、上野駅周辺だけではなく、西は上野広小路、東は鶯谷や日暮里方面へとかなり広大な範囲に及ぶことがわかります。また、かなりいろいろな文化的な遺産が残されているため、細かに拾っていくとものすごく時間がかかってしまいます。東京は他の地方都市がいくつも合わさってできたような特徴があり、日本の他の都市とは全く規模感も性格も違うわけです。海外でも、東京のような複雑な経緯をたどり、モザイク状に入り組んだ文化を持ち、今も変化し続けている都市はないと思います。そして、東京はかなりアップダウンが激しい都市です。東京は平坦で坂がないというのはまったくの思い違いですし、特に文化的な遺産が多く残されている地域には坂道が多いように思います。まあ、江戸時代に入ってから埋め立てられた地域だけが平らだとも言えそうですね。

目的地にたどり着かない問題

自転車で東京を散歩し始めるときに何度も言っているポイントは、
・速度を落とすこと
です。

これがとても大事です。幹線道路が整備され、これまた都市伝説である”東京は自転車で走りにくい”というやつがありますが、まったくそうではなく、たいへん走りやすくできています。誤解があるとすれば、路上駐車や自転車向きではない環境などについての訴えはわかりますが、他の多くの都市でもそこまで整備はされてはいないと思います。クルマと自転車とのある種の戦いは、東京ではかなり穏やかであり、道路も大変きれいで走りやすいと思います。唯一、走行する速度が速いようには思いますが、これ実は土日より平日のほうが遅いので、「平日の東京は自転車で走りにくい」というのもぼくは違うと思っています。土日に空いている都内を、快調に飛ばす観光や移動のためのクルマの方が、自転車にとってはよほど危険だと思います。

自転車で東京を走る際の、散歩をする際のポイントは、とにかくクルマと張り合わないことですね。とはいえ、車道をゆっくり走ることは危険ですから、自転車向きな路地を見つけてゆっくり回遊することをおすすめします。右へ左へ、気が向くままに。しかし、あまりキョロキョロしているのは危険なので、立ち止まって確認するなども良いと思います。押し歩きもいいですね。

そうすると、いろいろなものげ観察眼が向き、次から次へと面白そうなものが飛び込んできます。やはり、人口密度が他の都市とは違いますし、紛いなりにも日本でもっとも大きな都市なので笑、それはいろいろなものがあるのです。歴史を遡れば、多くの歴史的遺産は関東大震災と、それから20年後に起きた東京大空襲によって、その殆どが焼失してしまいましたから、実際には目の前にないけれど、それを想像しつつ楽しむのがポイント。そうしていると、出発当初に設定した大きな目的地へたどり着かないことが多いのです笑。

ぼくのおすすめはやはりEバイク

上野もそうですが、けっこう坂が多い。しかも、都内の坂は意外と急です。ここを避けて幹線道路を通しているので坂がないように思いますが、路地は坂だらけ。そして、そこにこそ東京の面白さがギュッと詰まっています。だから、坂道に遠慮なく進入することができ、気兼ねなく、気軽に、気楽に坂を登ったり下ったりした先に何もなくても”まったくがっかりすることがないEバイク”は、東京自転車散歩のための自転車だと思います。

それでは次回から、今回の自転車散歩を撮影した写真とともに紹介していきますので、お楽しみに。