Eバイクのメディアといえば「家電ウォッチ」である

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Eバイクの情報を探してみるが…

自転車には自転車系メディアというものがあるわけですが、残念ながらそこにEバイク関連のよい記事はありません。ぼくもずっと期待しているのですが、一向に特集されることはなく、せいぜいカタログ的な紹介がされるのみです。これはなぜなのかと考えてみたのですが、書いている方々がほとんど利用されていないからだと思います。おそらく、ほとんど興味がないのではないか?と思っています。あるいは、魅力をそもそも体感していないので、同時にそれを理解できていないのではないか?と。Eバイクを理解することは、自転車という文化そのものを定着させたり、理解してもらったりするのには、素晴らしい道具なのですから、自分が乗る乗らないに限らず、日本自転車文化にとって必要なんだと理解して良いと思うのですが…

はっきり言って、こんなことではクラウドファンディング系のファッションEバイクばかりが目立つ時代になってしまいます。スポーツとしてではなく、レジャーとして、リクリエーションとして、多くの方に楽しんで頂けるEバイクをもっと紹介していかないといけません。

個人ブログメディアのようなものにEバイクを扱う記事もありますが、概ね機材的なスタンスだったり、物品購入に関連するなにかであることが多く、楽しみ方のポイントを整理して伝えるものに出会うことはありません。詳しく書いたものはありますが、詳しいという方向性が”機材マニア”のほうに向かってしまう事が多く、伝えたいことが違うのだろうと思います。

ですから、Eバイクとはなんなのか?
それはまだまだ伝わっていないとぼくは思います。

Eバイクのメディアといえば家電ウォッチ

家電ウォッチさんのスタンスは「Eバイクを楽しむこと」だと、ぼくには見えます。アシストのない自転車があり、それに比較するのではなく、あくまでEバイクをつかってできることを楽しんでいるように見えます。

なぜなら、家電ウォッチでEバイクを楽しんでいる方は、普段からアシストのない自転車に乗る習慣を持っていない方が多いからですね。これ実はとても大事です。

Eバイクは自転車に乗れない人が乗るものという意味ではなく、自転車で自在に走る体力を持っている場合、「いや、自分ならEバイク要らないけど」などと言ってしまうんですね。その人にとってはそうかも知れない。でもそうではないとも言えます。なぜなら、何度も紹介している難波ケンジさんの「Eバイクはダイビングである説」に沿って言えば、素潜りができるからといって、ダイビングを楽しめないわけではないし、楽しまないことをわざわざアピールするものでもないだろう、ということですね。

あくまで普段から自転車で野山を自在に走る習慣のない人は、Eバイクという新しい楽しみをごく自然に理解することができたのだと思います。むしり、従前の自転車メディアからは、まだまだ人力で行くんだというある種の抵抗感すら感じることもあります。いや、どちらか一方ではなく、どちらがなくなるわけはなく、それぞれが別の楽しみなのです。

それはそれ、これはこれです。故ジャック・マイヨールもダイビングをして、素潜りができない人々と一緒に海の中の美しい世界を楽しんだことでしょう。

今回もとってもよい記事です

東京五輪のMTBコースも走れる! 伊豆を満喫したレンタルe-bike旅(家電ウォッチ)
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/ebike-drive/1417078.html

とてもいい記事だと思いました。Eバイクのどの部分が楽しいのか、どう楽しめば良いのかが詳しく、実感しやすい言葉で書かれています。Eバイクに興味のある方は必見の記事です。

伊豆半島を自転車!なんてキャッチも目にしますが、はっきり言って普通の人には無理です笑。辛いだけです笑。ほんとうに死にます笑。

しかし、こんな声も聞きます。
「Eバイクでラクをして登ってもいいのだろうか?」
「Eバイクでラクをして登って、なにか達成感はあるんだろうか?」
と。

先程書いたように、それはそれ、これはこれです。
だから、ラクをしても良いのです。そして、達成感もちゃんとありますからご安心を。


まず、車で走って山を登り、展望台から眺望を楽しんだり、あるいはそこから楽しめる短い距離のハイキングをしたりすることに、罪悪感を感じる人はまずいません笑。ロープウェイを使ってその上でのエリアで登山をすることも同様です。むしろ、便利な道具を使うことで、多くの人が同じ景色や文化を楽しむことができるでしょう。

達成感についても同じです。それぞれの人にはできることが違います。他の人ができても、自分にできないことはあります。逆もまたあるでしょう。ですから、それについて何ら相対して感じる必要はありません。むしろ、Eバイクはオートバイではないので、アシストは受けているもののペダルを回さないと前には進ままないのですが、ちゃんと自分の力で走っているじゃありませんか?

記事の中にはこうあります。

「これだけ派手に道を間違えて、しかも450mの標高を上らなくてはならないとなると、同行者と険悪なムードになってしまいそうですが、「もう一度上ればいいか」と考えられるのがe-bikeのいいところ。実際、かなりハードな上り坂でバッテリー残量が気になりましたが、結果的には何も問題なく上り切ることができました。」

「そうした失敗があってもリカバーできたのもe-bikeならでは。安心して道を間違えたり寄り道できるe-bikeは、ルートをあまり確定せずに気持ち良さそうな道や景色を見つけたら、迷わず寄り道するような走り方が合っている」

東京五輪のMTBコースも走れる! 伊豆を満喫したレンタルe-bike旅(家電ウォッチ)

ほんとうにそうです。

Eバイクは自転車ではないのではなく、Eバイクこそ本来的な自転車らしい使い方ができる自転車なのです。しかし、自力で漕ぐ自転車を何ら否定していないことを付け加えておきます。

あくまで、自転車は人が自分の力の延長として自由に移動ができる、もっとも効率が良い乗り物であるということであり、Eバイクの方が利用されやすいと言いたいだけです。つまり楽しめる人は相対的にかなりの差になります。

そして、誰でも誘えます。もしあなたが、自転車を誰かと一緒に楽しみたいと思ったら、それはEバイクでこそもっともカンタンで確実に楽しみを実現することができるでしょう。