[インプレッション] 軽快車と侮るなかれ!ミヤタサイクル 「クオーツ エクセル アルファ」はいいぞ!

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走り出してびっくり

「うお!速い!笑」
と思わず笑みが溢れました。ミヤタサイクルの軽快車、つまりいわゆる”ママチャリ”ジャンルのページの中に”埋もれている”ので、パラパラっとめくってしまうと気づかれない、そんな自転車。乗ってみるとむしろ、「名車と言えるのでは?」と思うほどできが良い。

フレーム

我が家で使っているプレミアムミヤタもPFT工法でつくられたフレームを採用しているのだけれど、これがたいへんよく走る。信じられないかも知れないけれど、ママチャリでもフレームが良いとほんとうに気持ちよく走る。

クオーツ エクセル アルファも工法は同じくPFT。しかし、これ根本的にパイプから違うのだろうか?加速時の滑らかさ、それにペダリングの力を速度に変換するテンポが早い。だから、ぐんぐんスピードが出る。なるほど、ママチャリグランプリで優勝するのもわかる。むしろ、これに勝てる軽快車があるんだろうか?…

グリップ

握りやすい。手のひらにピタリとフィットし、圧力分布が一定になっている。むろん、汎用品からのチョイスだと思うけれど、これは心地良い。

ブレーキレバーとブレーキ

まさかの2フィンガータイプ。軽快車なのか?と笑。形状も握りやすくできており、Vブレーキ採用のため、聞きも充分だ。もっと制動力が欲しいと思えば、改善は容易。

ホイール周り

スポーツ車と比較すれば、もちろんこれは軽快車のそれだけど、7万円以下という価格に対しては十分だと思う。耐久性としては、外装多段変速であることもあり、ミヤタケアはつかないけれど、コストをどの部分に配分するかが違うだけだと思う。問題はない。

フェンダー

ポリカーボネート製なので柔らかいし、脆そう。しかし、とりあえずついていることは大事。また、この車種の場合には取り外してスポーツ色を強める使い方もできる。別のフェンダーに交換すると、また雰囲気も使い勝手もアレンジができそう

変速関係

低価格のグリップシフトに独特のガチャガチャ感は否めないが、直感的で操作はしやすい。ギアの段数に関しては、シティライドには十分すぎるし、満足できると思う。

総合評価

まずデザインが良い。結構おしゃれに見えると思う。なんか高そうでもある笑。実際、そのへんの2万円台の軽快車とは比べ物にならないし、格が違う。”まともな自転車”はこのくらい出さないと買えないし、それがパッとひと目でわかるので、せっかくおしゃれな服を着て出かけるならば、自転車も”きちんとしたもの”を使いたい、そう考える人にはぴったりだと思う。

世間的にはすでに行き渡った感のあるTOKYO BIKEやESCAPEシリーズ。それに安心感を求めるのもいいと思うけれど、さすがに食傷気味だ。それに対し、このクオーツ エクセル アルファには個性がある。見た目もスッキリしており、ちょっと良さそうな自転車に見える。自分らしさを出すのにはいい素材だと思う。カラーは一色しかないけれど、シンプルな服を好む人にはむしろ個性的に映るかも知れない。ぼくはとても好きだ。

天気の良い休日に、これで走るのはとても楽しいと思う。スポーツ車ほどの剛性はないけれど、それでも軽快車を超えたスピード感を味わうことができた。ペダリングが楽しいので、ついつい遠回りしたくなるし、どんどん走ってしまう感じがした。特に車道走行の際には、スムーズに交通の流れに乗ることが大切になるので、その点でこの「クオーツ エクセル アルファ」は遠くまで楽に走れる自転車だと思う。一見の価値あり、いや、買う価値のあるいい自転車だと思う。

Quartz XL alpha クォーツ エクセルアルファ
67,100円[税込](本体価格 61,000円)

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