預かっているEバイクのバッテリーから発火し、それにより自転車店が全焼した件について

フロリダの自転車店が預かっているEバイクのバッテリーから出火し全焼した

https://www.pinkbike.com/news/e-bike-battery-fire-destroys-florida-bike-shop.html

バッテリーは燃えやすいのか?

まず、最初に。バッテリーから発火する事件は世界中で発生しているものの、その実情は大半が安価な製品を使用していることによるものでしょう。あるいは誤った使用方法によるものでしょう。

多くの信頼性の高い製品においては、実際に問題だと言えるほどの事象は発生していないと思います。実際、日本国内でバッテリーから発火したケースは目立っていません。もちろん、ゼロではないと思います。

ゆえ、もし何かの機会に「Eバイクは燃えるかも知れないので危ない」という言説を訴える人がいれば、その根拠は大変薄いだろうと思います。EVについてもそうですね。

カーボンフレームは壊れやすいのか?

これは「カーボンフレームは壊れやすい」「ディスクブレーキは面倒だ」というのと同じで、ある事柄のネガティブな面だけにフォーカスし、それを感情的に煽ることで、容易に相手の人をコントロールできるという、SNS時代によく使われる手段と同じだと思います。

これはそのものに対してリテラシーが低いケースで起きることで、提供者側の説明不足を責めるケースもあると思いますが、基本的にはそのものが大きく普及する場合には、必ず起きることです。”説明書を読まない人は死ぬまで読まない問題”ですね笑。逆説的に言えば、それらの”ずっと読まない人”のためにこそ説明書はあるのでしょう。つまり、「いや、言ったよね?」ということですね笑。しかしながら、説明書に書いてある内容どおりすべてを行うのは無理だと思います。ポイントは、説明書の中で”ここだけは守るべきポイント”をちゃんと読むかどうか、つかめるかどうかでしょう。

また、言いたい人はずっと言いたいのです笑。まさに、”あるある言いたい”です。蒸し返したいので、そのきかっけになるなら、それが何であろうと良い、それがSNS時代の言論です。なんとなく自分の正しさを訴えられるきっかけさえあればいい。だから、バッテリー発火により自宅が燃えるなどの事件が起きた場合、それが”いかなるバッテリーであろうと”、きっと自分が完全な被害者であることを押し出すだろうと思います。その発火の原因として誰が悪いのか、何が原因なのかということにフォーカスすると誰が友で誰が敵だという話になりますが、その”事故に巻き込まれないために(起こさないために)何をすべきか”と考えを深めたいものだと、私は思っています。

今後は増えるでしょう

特には、キックボードの関する規制緩和についての法改正が可決しましたので、その施行期日後には、このバッテリー発火問題は増えるのだろうと思います。なぜなら、キックボードを使う理由自体に、”安価な移動手段であること”が条件だからで、それを除いてしまうと存在意義が薄れるからです。つまり、”キックボードは燃えやすい”のだということは可能ですし、ぼくはそう思います。

あえて言及しますが、「中華」と中国製は≒ではなく、それはそれこれはこれですが、そのことを抜きにして中国製電池はダメだみたいな発想の人も増えそうに思います。知識のある人はわかっているわけですが、現在製造されているほとんどのバッテリーは中国製です。シマノでも中国製です。初期の初期、一部だけ日本国内アッセンブルのバッテリーがありましたが、その後は中国です。悪いのは国ではなく、メーカーであり、クオリティとそのコントロールでしょう。なんとなく、中国から出てくるものは手抜きがあり雑であるという印象は受けるものの、私はその批判の矛先が特定の商品やサービスについてへの評価であって、民族や文化そのものへの否定にならないように気をつけたいと思っています。

実際、欧州や中国などでは、キックボード利用に関連し、公共空間である道路を大きな混乱に導いたほか、歩行者や自動車との事故数の増加、あるいは死亡する事件への発展、あるいはバッテリー発火問題が多く発生しています。それにより、欧州では「キックボードに乗る人はリテラシーや倫理観がたいへんに低く、何をするかわからない。その人たちからは公共性も期待できないし、まともな大人の関わるものではない。」ということが常識として、共有されています。つまり、欧州においてのキックボードは”終了”しているんですね。同時に、シェア何某での利用も限界を迎えています。そこまで人間は、他人のことを考えて行動していないんですね。

使用方法とその現実

さて、この火災についてです。充電方法云々への批判もあると思いますが、3-5時間に渡って充電する場合、多少不在にするとか、寝てしまうなども場合もあると思います。むしろ、そういう使い方ができる前提において、大容量バッテリーは機能し得るので、充電中にそこにいないといけないというのは無理があると思います。

シンプルに言えば、安価なバイクと安価なバッテリーを使わなければ、概ね防げる話だと思います。だから、シマノを買えば良いのです笑。

しかし、Eバイクに限らず、一部の「消費者」の中には、安価なことを大前提にし、そこから少しでも”相対的に”コスト増すれば拒否し、それをまったく視界に入れない人たちもいます。実際、このケースがどこのバッテリーで、どこのメーカーの製品なのか知りませんけど、バッテリーが燃えた際に製造者に責任がないとも言えないのではないかと思います。とくに、これは充電できない初期不良を起こしたメーカーのようですからね。