2つ目のモニュメントを制覇!!!

パリ〜ルーベは5位

昨年は優勝したパリ〜ルーベ。その優勝したコルブレッリは今月初旬のレース後すぐ、発作で心停止した影響により欠場となりました。代わりにエースを担ったマテイ・モホリッチは代役というほど実力が低くなるわけではありませんでした、十分に優勝する実力を持っていました。しかし、そのモホリッチは惜しくも5位におわりました。パリ〜ルーベは運もかなり左右するという、これは近代的なスポーツと言えるのだろうか?というレースですから、実力があっても優勝できないことはよくあることです。私はそれを”ロードレースらしい”とは思いませんが…、まあこれもその一部ではあります。

ワンデーレースの最高峰、それがモニュメント

モニュメント:(広辞苑)
(英monument)
1 人、事件などを記念して建てられる建造物。記念碑、記念像など。
2 遺跡。遺物。
3 記録的な事件・業績。後世に残る不朽の功績・仕事・作品など。
4 境界標。

ワンデーレースの中でも、伝統と格式の高い大会は「クラシック」と呼ばれます。100年以上の歴史を持つレースもありますが、1990年代に入ってからできたレースなのにクラシックと呼ばれるものもあります。名付けた当初は古いレースが多かったのですが、段々と変わってきました。名前はクラシックなのですが、あくまで称号のようであり、開催地の歴史、コース難易度、選手・関係者・スポンサー・ファンなどからの人気などといった要素を総合して決められているようです。

さらにクラシックのうち、とりわけ古い歴史を持ち、権威のある5つのレースを「モニュメント」と呼びます。これらのレースで勝利することは極めて価値の高いものとされ、1勝でも挙げられれば選手キャリアはもとより、生涯における大きな勲章となります。他競技で例えるならば、テニスのグランドスラム、ゴルフの全米、全英オープンのようでしょう。

ディラン・トゥーンスが優勝!!!

La Flèche Wallonne 2022 – The highlights

More information on :https://www.la-fleche-wallonne.be https://www.facebook.com/FlecheWallonne https://twitter.com/flechewallonne #FlecheWallonne #FWwomen© A…

モニュメントはたった5つしかない、今回はそのうちの一つである「フレッシュ・ワロンヌ(La Flèche Wallonne)」でバーレーン・ヴィクトリアスのディラン・トゥーンスが、このレースを何度も勝ち、優勝候補筆頭の1人でもあったアレハンドロ・バルベルデを振り切って優勝しました。

勝ち方が素晴らしかったと思います。まあ、バルベルデがこのレースに強いことはみな知っており、それをマークするのは当然ですが、バルベルデのそもそもの戦い方がライバルをマークして、ゴール前でそこから一歩だけ先に出るという勝ち方なのです。その勝ち方はどのレースでも変わらないのですが、とくにこのフレッシュ・ワロンヌでは”ハマる”ことが多いのだろうと思います。もちろん、数日後の日曜日に行われるリエージュ~バストーニュ~リエージュと合わせて、ここにバルベルデがピークを合わせてきているということも、彼が強い大きな理由ですが、ベルギー人であり、またフランダース北部で生まれたトゥーンスも同じくこのレースで勝つことを、ずっと夢見てきたのでしょう。

ゴール前の急登坂までは「またいつものパターンなのか?」と思ったわけですが、そこはトゥーンスの実力が上回ったようです。それが素晴らしいと思った理由です。とても強かった。

勝ったのは選手、しかし機材にも注目せざるを得ません

レースは選手が行うもので、当然選手自身のパフォーマンスにより結果が決まります。一部言われているような”機材のおかげで勝つ”ようなことは、ロードレースではまずありません。ありえません。それほど人間が行う要素がとても強いスポーツだからです。

ただ、今回は新型のスクルトゥーラVに注目せざるを得ないと思います。以前の私のインプレ動画でも、その登坂性能がすばらしいことは申し上げたとおりです。これまで登坂を得意とするバイクは、”軽い”ことを売りにしていました。つまり、軽いから登るのだと思われていたでしょう。もちろん、それは理由の一つではあるもの、ペダルを踏んで自転車が進むという構造自体、平坦と坂道で変わるものではありません。その意味で、平坦でよく走る理由は軽さなのか?ということも言えますが、当然否定されるわけですから、登坂においても”よく進む”ということはどういうことなのか考えてみた、新型のスクルトゥーラVはそのような自転車に思えました。

左右ではなく、前へ

登坂時、特にこのゴール前のようなシチュエーションでは、自転車を左右に振って走ることが多くなります。実際にやってみたことがある人はわかりますが、元気で身体がよく動く状態ならきれいにペダリングできても、疲労困憊の状態ではそれができません。驚くほどできないのです。自転車ではなく、持久的ななスポーツというのは同じ特性があるでしょう。ここ数年、メリダを使うバーレーン・ヴィクトリアスチームの勝利数が劇的に上昇している理由に、実は”ゴール前で強いバイク”ということがあるのではないかと思いました。繰り返しますが、バイクで勝つわけではなく、その要素は小さいものの、自分が同じ状況で走っていると想像した場合、特に新型のスクルトゥーラVはよく走りそうだという気がしたのです。これは新型のスクルトゥーラVに乗っていないと、わからないかも知れません。

バイクを左右に振り、がむしゃらに、力だけでペダリングするようなシチュエーションであっても、新型のスクルトゥーラVはそれまでのバイクよりも、”明らかに体感できるレベルで”前に進むと感じます。実際にスピードが上がる要因は、乗り手がペダルをたくさん回すことで、自転車に動力はありません。つまり、”ペダルをたくさん回し続けやすい”のだと言えます。持久的スポーツにおいて、同じことを繰り返し行った際に、後半動きが雑になる状況下で、新型のスクルトゥーラVは同じ出力をしやすいのではないかと思います。

これは私の単なる妄想かもしれません笑。夢想であって、他のバイクと変わらないかも知れません。それがどうなのかは、今後のレースの結果や、皆さんが実際に乗っていただいた際に感じることで、わかるかも知れません。

https://www.cyclesports.jp/news/race/67766/