メンテナンス完了

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自転車は在庫もなく、高くなってますからね

自転車に関する知識が不足している場合、しばらく使ったりケアしていない自転車に対して、
空気を入れるだけ
掃除をするだけ
油をさすだけ
で、また使用できると勘違いしがちですが、そうではありません。

店舗として、サービスとして、安全で安心な自転車の利用を担保するにはなおさらで、すべての箇所にケアを行う必要があります。医師が患者に対し、何もせず、”見て話を聞くだけで”「健康だから安心せよ」と絶対に言わないように、言えないように、私たちは医師ではありませんが、何かしら物理的な交換を伴う実作業を行わない限り、「どうぞ安心してこの自転車に乗って下さい」とは言えません。

作業前はかなり汚れていて、長期に渡ってやり残したケアが溜まりに溜まった状態でした。しばらく使用していなかったものを、「これからもう一度利用したい」というケースはよくあります。

今回はご納得いただきましたので、まるごとメンテナンスを承りました。

消耗品はすべて交換しました。パーツを取り外し、クリーニングを行いました。損耗しているパーツは交換し、安心して乗れる状態にまで作業を行いました。左側のシフターが故障していたため、フロントギアをシングル化する方向で対応しました。街乗りのみであれば、前は一枚でも利便性はそれほど変わりませんし、壊れやすい箇所が減り、機械的にもよりシンプルにすることができます。本当は、今後の予防のためにホイールとBBも交換したかったのですが、予算の都合上により承諾いただけませんでした。

まあ、費用はそこそこかかります。それは仕方がありません。そのまま乗り続けても遅かれ早かれ壊れますから、道具を使う以上、そのケアをし、コストを掛けることが必要です。また、現在は自転車の在庫が枯渇していますから、今あるものをケアすることは最善だと言えます。「壊れてから交換する」という方もいますが、壊れた際に、その時行なっているアクティビティを失ったり、むしろ損害を被ったりすることを考えると、ただ壊れるだけでは済まないとわかります。その損害が自己所有してある物品だけでなく、他人のそれや人体にまで危害を与えたり、時間をロスしたりすることになれば、それこそ貨幣に換算するのは容易ではありません。

普段のケアを溜め込まなければ、一度に出費するコストはそれほど多くならずに済ますことができますので、使った分だけケア、食べたら歯磨きをするようにしてみて下さい。