レースで大活躍しているメリダのロードバイク

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ここにきていい感じに勝ってます

ロードレースのシーズンは春のクラシックで始まり、最初のグランツールであるジロを経て、本格的な夏場の戦いへ至る前に、ナショナル選手権があります。選手個人の調子を見るにはいいレースです。その他、ジロでもドーフィネでもあるいはスイスでも、かなりいい感じに走れているのは、バーレーンというチームができて以来初めてなんじゃないでしょうか笑

コルブレッリとモホリッチがナショナルチャンピオンを獲得

マテイ・モホリッチがスロベニアチャンピオンを、ソンニ・コルブレッリがイタリアチャンピオンを獲得しました。なお、日本はなぜかCOVID-19の影響によりナショナル選手権がキャンセルになっています┐(´д`)┌ヤレヤレ

ソンニ・コルブレッリはここ数年ずっとバーレーンチームに所属しているのですが、若さのためか、経験が少ないのか、イマイチこれといった強さを発揮できなかったのですが、上りも含んだ今回のコースを制し、見事にイタリアチャンピオンを獲得しました。確かにいい感じで成長しているようでしたが、大きな勝利に恵まれなかったことは本人も一番良くわかっていたでしょう。その意味で、今回の彼の走りや仕上がりっぷりは、勝つことしか考えていなかったのだろうということがよくわかります。

途中で先頭集団へ単独でジャンプしたのがすばらしく、その後もしっかり登れていました。素晴らしい強さです。彼が使用するバイクはずっとリアクト。新しくなったリアクトらしいテンポの早いペダリングに、リアクトの持ち味であるスプリントでの爆発力が加わり、彼が求める理想的なロードレーサーに仕上がっているのでしょう。

メリダは選手や多くのユーザーからの意見を吸い上げ、それを製品に投入しています。現在で4世代目にあたるリアクトの性能は、徐々に勝利を積み重ね、ここに来て爆発しようとしているソンニ・コルブレッリの活躍を見れば、これ以上それを証明するものはないでしょう。

この走りを見ると、あるいはレース後のインタビューでも本人が喋っていますが、ツール・ド・フランスでの彼の走りを楽しみにしている人が多くなるのではないでしょうか。しかし彼はツールよりも世界選手権にも照準を合わせているようなコメントもしています。


なお、中継の中でこんな実況がありました。

これはYouTubeの翻訳機能を使ったキャプションです。”専用”というのは”スペシャライズド”ですね笑。ここで「マスナダはスペシャライズドを使用しており、スペシャライズドはかなりの割合でメリダが所有している。メリダのグループは非常に大きく、その中にはスペシャライズドも含まれています。彼らはスペシャライズドの49%をメリダが所有していると言いました。」とあります。”彼ら”とはスペシャライズドのことでしょうね。一時期、最大49%を所有しているところまでわかっていたのですが、これはそのことなのか、あるいは新しい情報としてのコメントなのか、それは定かではありません。しかし、比率を下げたという明確な情報がないので、正しいのではないかという気がします。

スペシャライズドのカーボンフレームはメリダで製造していないという話をスペシャライズド系の情報筋から聞いたことがあります。彼らは彼らの好きな製造元へ依頼しているらしいです。なお、OEMというのは製造元は請け負っていることは明かしませんし、明かせません。重大な契約違反になるでしょう。また、請け負っているから両者は同じものであるというロジックは意味不明です。むしろ、請け負っている側の技術と管理がしっかりしているということは言えそうです。

いずれにせよ、先頭を走ったこの2台は台中にあるメリダの工場で組み立てられ、出荷されているのは明らかです。