感覚を疑う

感覚はフィーリング、でも思い込みの一部
これは私がいつも、自転車に乗る時にも、自転車をイジるときにも思っていることです。

「今のところ何もおかしいところはない」
「今のところ乗れている」
「今のところ特に支障はない」
しかし、自転車を見てみると、怪しいところが沢山…ということは自転車屋あるあるです。

病気の人は自分が病気であることを知らず、感じもしないケースがあります。それは傷みとして現れないケースなどで、健常者から見れば明確に何か患っているケースです。例えば、歯がないとか、腰が曲がっているとか、慢性的な何かになった時点でそれが普通になり、”慣れてしまう”それも感覚の基準値が変化したことが原因でしょう。

たまに他の人の自転車に乗ってみるのはいい刺激になります。他の人が作ったご飯を食べると、その味が自分の普段と相対比較して濃いとか薄いとか、甘いとか辛いとか、美味しいとか美味しくないかと気が付きます。クルマも同じ、家も同じ、自転車も同じです。

このように慣れはいい面もありますが、悪い面もあります。

騒音に慣れてしまうこともあるでしょう。都内に住んでいる私たちはそうかも知れません。耳に異常が発生しているかも知れません。

さて、自転車に話を戻しますと、整備不良状態に慣れてしまうことは、単に自分が損をするだけではなく、相手方、例えば事故を起こすなどした場合、損害の範囲は拡大します。整備不良はその可能性を広げます。ゆえ、正常ではない自転車に慣れてはいけないのです。

気づかないから壊れていないわけではなく、壊れていることに気づいていないだけのケースは多くあります。

乗った分だけ整備を続けよう

1-2年でオーバーホールしようというのは、その間に行えば全員OKという意味ではなく、「乗った分量に応じてそれぞれ必要なタイミングが違いますよ。さすがに2年以上放ってはいけませんよ。壊れますよ。」という意味です。

なお、先日もお話していますが、オーバーホールは必須ではありません。定期点検と維持管理や修理をしてもなお心配や不足がある場合には、オーバーホールを依頼しましょう。オーバーホールはしなくても乗ることが出来ますが、しない場合には定期的に穴埋めをする必要があります。オーバーホールのように一気にコストを支払うよりも、サブスクリプションのように少しずつ維持管理コストを支払う方が捻出しやすく、負担も減ると思います。

仕事をご依頼ください

「どうすれば良いかは教えて欲しい」
という声はあると思います。

どうぞ、仕事をご依頼ください。あるいは、買い物をしてください。

対価と引き換えに商品(サービス)を提供し、さらに一定量のノウハウ(サービス)も提供いたします。それを継続的にご利用頂くことで、多くのノウハウを提供することが可能になります。仕事のご依頼をお断りすることは基本的にありません。宜しくお願いいたします。

肝心なことは壊れてからアクションするのではなく、プレアクションをして壊れるのを未然に防ぐことです。


今回はカンパ系ホイールのフリーボディ。抜いてみたらこんなです。その前に、手で回してみたら”ゴロゴロ”鳴っていたので、嫌な予感はしてました。

フリーボディの中のベアリングも終わってますね。

防水用に入っているグリスも汚れてます。茶色いのはベアリングが錆びているからでしょう。つまり、錆びる以前にグリスが機能しなくなっているわけで、この状態で相当前から使っていた証拠です。短く見積もっても1年以上前に開けるべきでしたね。

奥側は大抵死なないので、この後で洗浄してグリスアップしておきました。

手前は死んでるので交換します。フリーボディまるごとだと12000円ほどしますが、ベアリング1個なら工賃を含めても安く済みます。ボディのセレーションがダメになっていれば交換ですけど。

はい、復活しました。前に進む=問題ない、のではなく、せっかくの良い自転車なのですから、美味しく食べるほうが気持ちがいいともいます。