戻り鰹丼ツーリングへ行ってまいりました

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関東で鰹といえば勝浦。関東では水揚げ量日本一の漁港です。

カツオを食べに行くツーリングにはちょいちょい行っております。今回も行ってきました。季節的には戻り鰹の最後のタイミングですね。

この距離を走り慣れていない人を連れて走るのって難しいんです。楽しいだけじゃ安全を確保できないし、予定通り体力をマネージメントしてもらわないといけない。ある程度のルール作りを普段からしつつ、ここの走力(総力?)を修行によって養って頂き、それを十分な準備によって発揮してもらう。これが複数人でやるツーリングの詳細。

”先頭を引く”というのは負荷を受け持つという意味でもあるし、リーダーになるという意味でもあります。つまり、リードのやり方を知っておかないといけないんですが、最初からは出来ないからそれもまた練習です。最初は上手くいきません。ペースが早かったり、遅かったり、左右によれたり。私にもまだやることはあって、日々鍛錬でそういうことをイメージしてやっておく必要があります。

私が今回意識したのはスピードだけではなく、リズム、そして体力の管理。これが安全として返ってくる。

今回のデータです。チェックしていただきたいのは心拍数。三船さんによるSR600FUJIでのうさぎとかめ作戦をコピーしてやってみました。基本的には心拍数を120bpm以下に抑えて走ります。負荷のかかるセクションでも同じようにすることが理想的で、今回よりも長い距離・時間においては消耗を抑えるのに効果的。

私が120bpmくらいだと他の方はもう10bpm高いくらいかな?と予測。だから負荷がかかるポイントで140bpmまでなら上げてもいいイメージ。しかし、先頭を変わってもらうとペースが早いし、早くなってしまうらしい。つまり、踏みすぎている。自転車って同じスピードで走って、維持するにも、踏み方がいろいろあって、踏みすぎている人は先頭に出ると加速してしまう。この練習には信号からの加速や、普段の再加速の時に、ギュンギュンと踏むのではなく、ジンワリと重たいギアを回して加速する回し方を身につけると良いです。力の入力そのものをあげるのではなく、力を入力するベクトルをコントロールして効率を上げるイメージ。

リズムは一定を意識。心拍数とともにパワーメーターを使って、ある一定以上の負荷を与えないように意識。具体的には180WならOKと判断。それは普段から一緒に走っているからわかること。もう20W上げて200Wにすると、ちょっと踏んでるだろうと予測。私も180Wくらいならいつまででも(というのは極端ですが)走れるから問題なし。上げ下げに幅を持てる。

体力管理にはVESPA PROを使ってもらう。2個ずつ提供し、摂取してもらう。こういったツーリングでは往路での頑張りすぎによって復路が垂れるケースもあれば、往路でセーブ出来たから復路はナントカ走れたっていうこともある。後者にもっていきたいから、VESPA PRO。他のアミノ酸ではダメ。VESPA PROは脂肪燃焼を促進させ、燃やしやすくすることでグリコーゲンの消耗を抑える。残念ながら、人間はいくら食べても使う分全てを補うことは出来ないので、グリコーゲンはいつか枯渇してしまう。しかし、そのタイミングを先延ばしにすることは出来る。

そして最後に、その場所と時間を考慮したスピードコントロール。これまで事故を起こした時を思い出すと、周りが見えていないという共通項がありました。気持ちの焦り、急ぎ、慌て、怒り。色々と邪魔が入ると余裕がなくなります。だから、体力的に焦らないようしてあげることで後ろにぴったり付かなくても良いという余裕を持ってもらえます。でも、頑張って漕いでもらいます。今回のコースを私は何度も走っているので、どこの道で交差点で危険があるかについて、おおよその見当がつきます。ゆえ、その地点でのストレスを減らし、落ち着いてクリアしてもらいたいということで、集団を落ち着かせるようにしました。もともと、お互いの信頼感あってこそですから、普段から一緒に走っていることで信用することが出来ると思います。

遅く走ることが安全ではないと思います。車が流れている速度に自分を合わせることが大事です。高速道路を60キロで走る車はお互いにとって安全でしょうか?速度差への意識は大事です。それを詰められる脚を備えておくことも必要だと思います。

最後、東京に帰ってくる時には車列は激しく渋滞します。そこでのポイントは車を抜かないこと。止まっている時に嫌がられない範囲で、自分たちの安全を確保するために前に出る程度はしつつも、走りだしたら車を抜かないというのがポイント。車を運転すれば、左から抜かれることに対して慣れていなかったり、視覚も多く事故が起きやすいことは分かっていますよね?左から抜かれると車は意地になりますから、怒りの感情を誘発しますので事故のもとです。船橋あたりで私達の後ろについたサイクリストは、この走り方にむしろイラッと来たようで、あるタイミングにセンターラインをはみ出してまで前の車を抜いて、すり抜けすり抜け先に走り去って行きました。ああいう走りが道路上のストレスを生むんです。

あ、またストイックモード?いえいえ、違いますよ。楽しく、安全に帰ってくるために必要なことです。公道ですからね、大事です。

いやああーーー美味しかった!!!漬け丼なんですよ、この鰹。マジで最高でした。
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自走でこの距離を走るのに慣れてくると、サイクリストとしてある一線を越え始めます(笑)
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メテオハイブリッドと海とかぽー
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オッサン達と海。
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ここまで連れて来てやったぜ、相棒たち。(相棒は人間の方)
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