CF4とCF5の違いから 〜2016モデルその2〜

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2016年にリニューアルする唯一のロードフレームがスクルトゥーラCF4/5です。モデル名はSCULTURA TEAM(スクルトゥーラ チーム)とSCULTURA 9000(スクルトゥーラ 9000)にあたります。

2015年にランプレメリダチームが使用したのはCF4で、一番軽いのはCF5です。
値段が高いのはCF5で、ひとつ安いのがCF4。

と書くと、CF5の方が「軽いんでしょ?いいんでしょ?」ってなるんですけど、果たして…

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CF5はフレーム単体・未塗装で668.3グラム
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ですが、メリダが軽量フレームを良しとし、それをベストだと言っているわけではありません。その為に2つの選択肢を用意しています。外側形状は全く同じですが、中身はかなり異なる2本です。

キャラクターを性能グラフで比較するとこんな感じ。
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CF5では通常600ピースほどに及ぶカーボンフレームを構成するパーツ数を400ほどにまで減らし、軽量を行っています。この数は通常ではあり得ないレベルですが、メリダの高いカーボン技術を証明するための製品です。

乗り比べてみますと、CF4は2015年モデルまでのチームモデルと比較して、よりリアクト的という感触がしました。ペダルへ体重をしっかりと乗せることができ、やや高いBBハイトと1-1/4になってさらに増したヘッド・フォーク周りの剛性からか、乗り始めにはクルクルと向きを変えやすいのかな?と思ったのですが、すぐに慣れてしまいますし、自分をフレームにフィットさせると良いバイクだとわかりました。リアクトまでバヒューン!っという感じはしませんが、それが薄くある上にクライミング時のレスポンスを備えているというまさにオールラウンドな性能です。

CF5にはこの前に乗っていたんですが、CF4ほどの力強さは感じず、そのペダリングフィールもどちらかというとスムーズさを求めるタイプ。パワトレしているようなライダーがガツンと踏むと確実に負けますが、上りからゆるい上りへと変化した瞬間に推進力を感じたので、どうも踏み方に癖を求めるのだろうと思います。ヒルクライムでも踏まないタイプというか、軽いタイプの方は合うかも知れません。ただ、周囲を声に耳を傾けてみると「CF5の方が登る」なんていう声もあって、不思議なもんだなぁと思いました。CF4の方が良いというライダーは、概ねリアクトも良いという傾向はハッキリと感じられましたね。

おすすめするのはどっちとは言えません。それは使う人次第です。
どちらがいいかなと思う方はお店でお話します。

今回のスクルトゥーラはリアクトで学んだワイヤ処理を更に進化させて、メンテナンス性が抜群に良くなっています。また、ワイヤリングも素晴らしい。
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新型スクルトゥーラのライバルたち。性能的には真っ向勝負できる上で、圧倒的に安いメリダです。
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