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これまでの歴史
2011年、世界に先駆けてデビューしたエアロロードバイク「REACTO」は、2013年にはじめての純粋なエアロロードバイクとなりました。その後、2018年に全面的なさらなる改良を加えられて登場した第3世代のREACTOは当時のもっとも先進的なバイクのひとつとして評価されました。さらに2021年にデビューした第4世代REACTOは、メリダの中でもっとも多くの称賛と受賞歴を集めたバイクとなったのは記憶に新しいでしょう。
個人的には第2世代が印象的でした。あの時にはランプレ・メリダへの供給が決まりましたし、ぼくはマヨルカ島でそのプレゼンを受け、プロ選手たちといっしょにライドし、これからはじめるメリダとプロロードレースの世界との関わりにワクワクした気持ちになったのを覚えています。しかし、その時のREACTOは持ち上げても走っても少々重ったるく、その時の印象から「エアロロードは平坦が得意だ」という印象を持たれた方もいるのではないかと思います。
第3世代はエアロ性能に磨きをかけつつ、オールラウンドな性能をもたせることに成功したモデルでした。特にはリムブレーキモデルはまさに最終形態とも呼べる出来栄えでしたし、エアロロードとは思えない俊敏性と軽さがとても印象に残りました。
第4世代はバーレーン・マクラーレンカラーから始まったモデルです。パパイヤオレンジにペイントされたREACTOはシンプルに見えて、実は複雑な形状しており、それらは集中的な計算流体力学(CFD)テストを基にして完全に再設計を行った結果でした。
4つの大きな開発目標
ついにデビューした第5世代となった「REACTO(リアクト)」について説明します。
メリダが新しいREACTOの開発目標として掲げたものは以下の4つです
- TOUR誌のテストで200Wを目指す
- これまで同様の優れた快適性の維持
- 剛性と耐久性を両立しつつ、無理なく6.8kgに迫る
- タイヤクリアランスの32mmへの拡大
空力の追求
TOUR誌のテストとはドイツでももっとも著名な自転車雑誌『TOUR』誌が行っているエアロダイナミクス(空力)テストのことです。REACTOに限らず、メリダがロードバイクを開発する際には、TOUR誌のテストにおいて総合で1点台(1がもっともよい)を出すことが目標に含まれます。今回はそこでの風洞テストの結果をターゲットに含めました。
ドイツのイメンシュタッドにあるGST風洞(航空宇宙産業でも使われる施設)を使用して行われます。正面(0度)だけでなく、横風の影響を考慮した複数の角度(ヨー角)で計測し、その加重平均を算出します。時速は45kmに固定し、バイク単体ではなく、脚が動くダミー人形を乗せた状態で測定します。
第5世代REACTOではこのテストにおいて200Wに迫り、また切ることを目標にしました。(実際にそのワット数で45kmhを出せるわけではありません)
テスト結果は以下のようになりました。バイクの空力性能を数値化したスコアだと考えてください。どれがどのくらい優れているかというより、ほぼ同じような優れたエアロ性能であるということがわかると思います。新しいREACTOでは、トップモデルだけではなく、REACTO 4000の完成車でも213Wという優れた空力性能を確保しています。REACTO 4000では、優れたディープリムホイールに交換することで210Wまで低減することも可能です。
※Factor Oneについては、おそらく190W台前半を記録していると思いますが、フレームセットだけで7000EUROもするため、同一カテゴリーでの比較にはならない
| REACTO ONE | 196W |
| Canonndale System Six | 203W |
| REACTO TEAM | 203W |
| Scott Foil RC | 204W |
| Canyon Aeroad 2024 | 204W |
| Cervelo S5 | 204W |
| Colnago V5Rs | 204W |
| Factor Ostro VAM | 206W |
| Van Rysel RCR-F | 206W |
| Canonndale SuperSix Evo | 207W |
| Specialized Tarmac SL8 | 209W |
| REACTO 4000 | 215W |
耐久性
空力は外形上で決まりますが、メリダはこれまでREACTOやメリダの他のバイクにあった特徴である優れた耐久性や剛性もこのREACTOに変わらずもたせています。Zedler研究所は、自転車業界における世界屈指の独立系テストラボです。メリダでは、現在発売している多くのロードバイクにおいて同研究所のZedler Road Advanced+に合格しています。標準的に要求され、他メーカーがたいてい基準とするISO規格を大幅に越える不可シミュレーションを行い、120kgもの総重量を軽量なロードバイクのフレームで認められなければならないので、エンジニアリングや生産技術の両面においてたいへん高い目標であることがわかります。
REACTOは空力を良くするだけ、軽くするだけではなく、その上で120kgもの荷重に耐え、10年間という期間継続して使用されることまでも性能に含めています。ましてそれが、100万円を越えるようなフレームセットではなく、完成車で40万円前後の完成車から備えているのですから、大変魅力的なラインナップだと思います。
ハンドルバー形状
ハンドル形状は以下の3つから選択できます。
・新しい TEAM CW 1P コックピット
・従来のSL 1P コックピット
・ハンドルバーとステムそれぞれの組み合わせ
新しい一体型ハンドル&ステムは、VISION 5D EVOやSL 1Pと比較して、さらに5Wの削減が可能だということです。我々のような一般ライダーとしては、ハンドルバーとステムを別々に選択できる2ピース構造が選択できるのがうれしいところです。エアロ性能だけを狙って数ワットの削減を狙うよりも、自分のポジションを見つけるための努力にコストを割くべきだと考えるライダーにも、最高性能を誇るエアロロードバイクを使用することが可能です。
ひと目で分かる特徴的なデザイン
第4世代までのREACTOはオールラウンドな性能を担保するため、デザインの自由度は限定的でした。もちろん、メリダがメリダであるためには、自由度を完全に発揮することはできませんが、優れた価格設定、組み付けやすさ、耐久性に乗りやすさや扱いやすさを捨ててしまってはメリダではなくなってしまいます。これまでは軽量化を優先した結果として、形状のエッジやアールの造形は控えめな表現にとどめていたのですが、今回の第5世代REACTOでは一切の妥協をすることなく、また新たな製造プロセスの採用によって、軽量性を一層発揮しつつも、独自のアイデンティティを放つ力強いデザインを完成させました。
たしかに、箱から完成車を出して、ぼくも「こ、これは…」と言葉をなくしてしまうほどのインパクトを感じました。細い部分はものすごく細く、薄い部分は想像以上に薄く、船の帆のような平たい部分はとても力強く、似たような形状のバイクが増える中でも人目でREACTOであることがわかるデザインに思わず「これに乗りたい」と思わざるを得ませんでした。
とにかく実際に見て欲しいと思います。
写真では伝わらないと思います。
本日より発売開始
新しい第5世代のREACTOは本日3月6日より発売開始となります。
店頭ではもちろん、ECサイトでの販売も開始されております。当店の受け取りも可能です。
ラインナップにはメリダパートナーショップ(当店です)限定のカラーやモデルもありますので、個性的な選択を好む方にはそちらもお選びいただけます。
現在のところ在庫はありますが、すぐに一時的な欠品を起こしてしまうカラーやサイズもあると思いますので、気になっている方はできるだけ早くご注文を頂けますことを強くおすすめいたします。また、現在未入荷のモデルもありますので、詳しくは当店までお問い合わせください。
ラインナップ












