納車準備完了

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REACTO 4000
標準現金販売価格: 407,000円 [税込](本体価格 370,000円)
完成車重量: 8.7kg(XS)


MERIDA REACTO 4000

言わずと知れたといいたいところですが、最近は群雄割拠でして、REACTOのアドバンテージを感じて頂けるかどうか不安なので、もう一度振り返っておきたいと思います。

2011:REACTO I
S-FLEXエラストマーシートチューブデザインを導入。RECTOの第一世代は、風の抵抗を低減するために、新しい概念を導入します。

2013:REACTO II
第2世代 勝利をつかむためにチームランプレメリダのスプリントによる多くの勝利を生みました。優れたフレーム剛性バランス、ジオメトリ、そして非常に空気抵抗の小さいフォルムにより、多くの賞賛も得ました。

2017:REACTO Ⅲ
第3世代 よしシンプルに、より高性能に。レースの高速化が進む中、上りだけではなく下りでのアドバンテージを必要だと欲する選手たちの欲求に対して、またエンジニアリングの追求として、よりシンプルにエアロを追求しました。それと同時に、エアロフレームにありがちだったネガティブな要素を削減し、レース全域で利用できるエアロロードへと進化。

そしてついに…
2021:REACTO Ⅳ

第4世代となったREACTOは前世代までに培った優れた空力はそのままにしつつ、他社と比較して群を抜いて優れている評判だった快適性と乗りやすさをさらにさらに2段階ほど進化させた。なぜそのような進化が可能になったかといえば、それはメリダR&Dの優れたエンジニアリングを用いたことはもちろんのこと、リムブレーキを完全に排除したことが大きい。フレームがディスク専用になるということは、ホイールも当然そうなる。リムブレーキホイールにありがちな緩さとのバランスを求められることはなくなり、ディスク対応ホイールだけに特化することができたことで、開発上の目標に対してはより真摯に追求をすることが可能になった。これは新型SCULTURAでもみられ、それまでにあったアンバランスさが消え、総合的にぐっと進化したバイクになった。

バランスが良いエアロロード

シンプルに言えばバランスが良いバイクです。現在、多くのエアロロードフレームで溢れていますが、形状が似たようになると、その差というのは大変わかりにくくなります。ぼくは当初から言っていますが、エアロロードフレームの性能を見る上で肝心なことは空力ではありません。もちろん、アウタートップが回り切ってしまうほどの超高速環境において、ライバルに追いついたり、出し抜いたりするには、エアロ性能が求められます。あるいは、TTバイクのように単独で走る状況、かつ1時間程度の限られた環境であれば、です。しかし、長時間いろいろな環境で走る場合、大きな差になることは現実的に考えにくいでしょう。

しかし、ビジュアル的な”エアロ”を商品として求められるがゆえ、設計者はそのバランスを取るのに苦労をします。あらゆるパイプを平たくすれば、丸い断面形状と比較した場合、どうしてもその特性が偏ってしまいます。それによって発生したネガティブを”エアロロードのネガ”としてピックアップされるのは自明です。それらに対して何世代にも渡って研究と開発を重ねてきて、ついに第4世代になったREACTOは、まるでエアロロードではないかのような剛性とのりやすさとのバランスを実現しました。これはぜひ乗って体感して欲しいところです。

自転車界のトヨタが作る最新世代の高性能エアロロード

以前はもっともコストに対して安心してバリューを得られるのがメリダとジャイアントでした。しかし、最近はそれを下回るコストのメーカーがいくつか登場しています。名前は出しませんが、分かる人は分かると思います。それとの比較をする方もいると思いますので、ぼくの見解を述べておきます。

はっきり申し上げて、フレームのコストが安いバイクというのは、開発コストを削っています。他のジャンルの製品と同じです、やたらに高価な原材料を使う場合以外、それを削るにして大きくはありません。大きいのは開発期間やサービス規模や質、つまり人件費です。他のジャンルの製品でも同じでしょう。しかし、肝心な中身はどうなのか。カーボンフレームの場合、形状を似せるのは簡単です。コストがあれば型を起こせます。あとは個数で割り算すればいいのですから。あるいはメーカーが持つ信頼にどの程度の付加価値を感じるでしょうか。特に初心者である自覚のある場合や知識に不安がある場合、例えばこれがクルマを買うとするなら、トヨタを選ぶのではないかと思いますし、そのような人に薦めるメーカーも同じではないかと思います。十分に高性能であり、メーカーが大きく・倒れる可能性が低く、ディーラーも多く、サービスを継続して受けることができる。これ以上ない総合性能だと思います。その人は一人で何でもできるわけではないからですし、そんなときネットは殆ど役に立ちません。メリダは自転車界でいうならまさにトヨタです。文字通りトヨタ式生産方式を採用し、今現在もKAIZEN(改善)をし続けています。台中の本社工場で働く従業員の離職率は大変低く、スキルアップを推進し、より良い製品を、納得できるだけのコストで販売すること目的にしており、それが美利達(メリダ)という意味になっています。