ロードレックスで行く林道ツアー

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またまた行ってまいりました

こんにちは。もはや、ぼくにとっての自転車の楽しみは、そのほとんどが林道ツアーに凝縮されてきているといっても大げさではないくらいです笑。みんなで走るのも好きなんですが、結局は一人旅が好きなんですよね。誰とも会わない旅が好きです笑。

訪れた先で、その土地の空気や食を味わい、文化を観察し、その土地の人達と話をするのも好きです。複数で旅をすると、その相手次第ではありますが、仲間内だけの会話で終わってしまったり、エコーチェンバーに陥ってしまったりします。でも、一人というのは自分で切り開くしかなく、自分で決断するしかなく、安全に無事に帰れるかどうかも自分次第。それが好きなんです。誰かの旅の責任を負いたくはなく、自分のことは自分で背負いたい。だから、同じタイプの人と行くのは楽しいですね。

会津田島をスタート

今回は会津田島駅から西へ走り、林道七ヶ岳線とその支線を走ってきました。会津田島は、村上春樹さんの新作小説の舞台ではないかと言われているところです。ぼくは高校生の頃、休みになると南会津へ毎週のようにスキーに行ってきましたし、その後も南会津へ訪れることが多かったので、大変馴染みの深い地域です。

何度も訪れている地域なので、土地勘もある方ですし、どこか気持ちが落ち着きます。不思議なもので、それぞれの土地によって、いやこれは都市部でも言えますが、それぞれのまちや地形の成り立ちを感じられるようになっています。なんとなくな雰囲気というのがあるわけです。また、それと合うか合わないかもありますし、回数を重ねると合わないものも合ってきたりします。なんとなく、人格に相対する場合と似ているかも知れません。

林道を探索

林道といってもいろいろなパターンがあります。自転車にとって、かつ自分のさじ加減に対して、ズバリちょうどよい林道がちょうどよい距離で見つかることは、一年走って一回あればいいほうです笑。ほとんどはもの足りないか、きつすぎるかのいずれか笑。それでも安全に、スケジュール通りに走りきって帰宅する、それが林道ツーリングというものなのです笑

とはいえ、日本には多くの舗装林道が整備されていますが、そういった道を走ることがもっとも充足感を得やすくなる方法ですので、たいへんおすすめです。無闇に「ここは面白そうだぞ」とダートに入ることをおすすめしません。もし入る場合、しっかりと下調べすることが大切です。また、何より大切なのは、そこは道ではなく山であるという意識を高めることです。道路を走るのですが、”山に入る意識と知識”が欠かせません。その意味ではより安定して走れるポテンシャルをもった自転車で走ることをおすすめしますし、Eバイクがおすすめです。山に入るということについて言えば、軽さは優先されません。軽いから超えられる山があるなど、聞いたことはないです。

Eバイクだからできること

「Eバイクは重たい」と、ある視点からのデメリットを心配する方が一定数いらっしゃるわけですが、ぼくからすれば、人力自転車で行ける範囲をそれほど広くカバーできる人間がどれだけいるのだろう?ということです。まして、平坦な場所が少ない地域において、ほんとうに”軽さは正義”だと、それがファーストプライオリティだと言えるでしょうか?と。

これも何度も書いていますが、Eバイクではそのアシストトルクによっていろいろなものを乗り越えることが容易になります。ご存知の坂道も乗り越えることが容易になりますし、前進を妨げるようなちょっとした段差や凸凹道も乗り越えることが可能になります。これがとてもすごいことです。ですから、単に走れる距離が増すとか、維持できるということだけではなく、走ることができるコースの設計幅が圧倒的に増していくわけです。これでこそ、自分の好きな自転車で好きなところへ行けるという意味になりますし、自転車の魅力を最大限味わえる自転車がEバイクであるということです。

サイクルツーリズムはサイクリングではなく、ツーリズムであり、そこが大切です。その場合にはもっとも適した自転車がEバイクであるということですし、もはや必須であると思います。今回のコースはオートバイで走る人が多いコースです。その場合、比較的荒れている林道が多くなります。それにはいろいろな理由があると思いますが、ここではそれは避けます。案の定、今回も序盤と終盤に荒れ加減がひどい箇所があり、少々苦労させられました。もし初めて林道を走る人がここを訪れたら、色々と悩むと思いますし、完走できるかどうかについて心配することでしょう。もしかすると、途中で引き返す人も色かもしれません。でも、大切なことは引き返すという判断ができることです。山の中に入る際、勇気ある撤退は決して恥ずかしいことではなく、しっかりと自分で判断ができたという証だと思います。

ROADREX i 6180の魅力

ロードレックスを設計する元になったのはMERIDAのSILEXという車種です。SILEXは5年以上前にデビューしたバイクで、世の中にグラベルロードということばが生まれる以前に設計された自転車です。SILEXはMTBのフレームをベースにしつつ、それにドロップハンドルをかけ合わせたハイブリッドバイクです。グラベルロードがロードバイクをベースにしている一方、SILEXはMTBをベースにしているので、MTBならではの走破性と安定性とのバランスを実現することができています。MTBの走破性は単にタイヤが太いから可能なのではなく、フレーム設計において実現されていることで、よく勘違いされる点です。クルマで考えれが、タイヤだけごつく、太くすれば走破性が上がるわけではないと理解しやすいと思いますが、それと同じです。そもそものフレーム設計がまったく違います。

ロードレックスはそんなMTBベースのSILEXを元にしているため、MTB譲りの走破性と安定性とのバランスを実現しています。ロードバイクが整地された路面での速さを目指した自転車であるのに対して、MTBは不整地での速さや快適さを目指します。路面が凸凹した状態になると、発生させたトルクを路面に伝えることは難しくなります。かんたんに言えば、路面の上で設置している部分が小さく、滑ってしまうからですね。ロードレックスやSILEXはそういった路面でも安定して、かつ楽しく走れるように設計が行き届いており、今回の林道ツーリングでもその性能を発揮し、楽しく走ることができました。

プラス10万円の付加価値

ロードレックスの購入を検討される場合、あるいは現在”旅をするための自転車”を検討される場合、グラベルロードというワードからも引っかかると思います。

グラベルロードは20万くらいからありますし、40万以上のものもあります。ロードレックスは税込40万円なので、「グラベルのほうが安いからまずはそっちから」なんて言うのはカンタンですが、本当にそれでいいのか?と考えてみるべきかと思います。

一台買ったら数年は乗るでしょう。また、ある程度の年齢になると買い替えスパンは更に長くなりますし、体力の衰えは年々加速していきます笑。いや、笑えないんですけどね笑。

つまり、今の自分の体力で行けるところも、2年後には行けなくなるかも知れないということです。「いや、そうならないように頑張るんだ」という気合は素晴らしいですが、実際にはどうでしょう?今まで積み上げたものがないなら、年をとった時の体型維持が難しいように、なかなか困難だと思います。

そこで、”適度な運動”を続けることができるEバイクに投資すべきだと思うわけです。”ゼェゼェハァハァ”は健康を作る上でも必要ありません。必要なのは”適度な(強度のきつすぎない)運動”です。

Eバイクとならば、2年後も、5年後も、更に多くの景色や地域文化を楽しむことができます。

春は雪解けを、夏には深い緑を、秋には紅葉を誰にも邪魔されずに堪能できます。風の音、虫の音、川のせせらぎを感じながら、自分と自然との間に自転車しかない孤独を、ただただ感じて楽しむ時間は素晴らしいものです。

ペダルバイクを買う予算に対して、プラス10万円をすることで、自転車のつらい部分、楽しくない部分を除去し、自転車の楽しい部分だけをつないで、思いついた時に気軽に気楽に遊ぶことができることがすばらしいことです。

両サイズとも納期は1週間

ミヤタサイクル ROADREX i 6180
407,000円(税込)

カラー:ブラックxブルー、ブラックxグレー
サイズ:430、490