自転車でもランフラットタイヤ

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[Q]ランフラットタイヤとは?

[A]タイヤの空気圧がゼロになっても、一定距離を走行できるのがランフラットタイヤです。

車の世界では、輸入車や一定以上の価格の国産車では一般的になっており、ご存知のかたも多くなってきているかと思います。実際には空気圧はゼロにならず、1気圧で止まりますが、便宜上ゼロという表記にしています。ともかく、空気が抜けてしまっても一定の条件のもとで走ることができるということです。クルマでは時速80kmで距離80kmの走行が可能で、いざという時でも近くの修理工場までなら十分に耐えられるよう設計されています。

つまり、目的地までたどり着けるということが最大のメリットとなります。ランフラット状態でのスポーツ走行はできません。しかし、車の場合には目的地に到着することが最大の目的ですから、概ね問題ないということです。目的地に到着してから、落ち着いて修理に向けてアクションを取ることができるでしょうけれど、ルートの途中でスタックしてしまうのは困ります。

自転車におけるランフラットタイヤを実現するヴィットリアのエアライナーも、同じ目的のために設計されています。エアライナーにはロード、グラベル、MTBと3種類あります。ロードの場合には、時速20km以下で距離50kmまでの走行することが可能です。トラブった際に50km走れれば、なんとかなると思います。

走行性能には影響しない

チューブレスはチューブが存在しないことにより走行抵抗をが軽くなるなどのメリットが生まれます。にもかかわらず、タイヤの中にこのような物体を入れてしまうことは、デメリットを生んでしまいそうですが、心配はありません。空気圧を上げることでエアライナーは小さく縮みます。タイヤの中で抵抗になることはありません。実際に使用してみても、なにか入っている感じはしません。

シーラントは吸わない

それとシーラントを吸わない素材でできています。ゆえ、シーラントの機能も阻害しません。エアライナーを”ただの太いウレタンである”と勘違いし、ホームセンターなどで販売されている同様にみえる素材を入れている方も見かけたのですが、それはまったく別のものです。ビードをロックしておくくらいの機能性は期待できるでしょうけども、それ以上にはならないでしょう。むしろ、シーラントを吸ってしまえば、シーラントが発揮する機能を阻害しますし、空気圧を高めても縮むことはないでしょうから走行性能も下がってしまうでしょう…。

価格

お持ちのロードバイクへ、エアライナーを装着する作業を前後で依頼いただいた場合、基本工賃を含む合計金額は17,160円〜となります。高いように思われるかも知れませんが、チューブドタイヤを前後でパンク・チューブ交換をご依頼いただくと、前後で9,000円くらいですから、走行不能になる心配が無くなると考えると、さほど高すぎない価格だと思います。

初心者の人や自分で作業するのが不安な人が、お店でエアライナーを入れてもらって、あとは走るだけでいいのはとてもわかりやすいし、ラクだと思います。クルマと同じです。近くの自転車店まで走れますね。現在お使いのチューブレスタイヤに入れることもできます。ご依頼ください。

Vittoria AIR-LINER ROAD
サイズ:S、M、L
価格:5,280円(1本)

工賃:3,300円(1本)
※専用チューブレスバルブ付き