これからMTBを始めるなら、これを買おう

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MTB買うならこれだと思う

MERIDA BIG.TRAIL 400
181,500円

https://www.merida.jp/lineup/mtb/bt_400.html

BIG.TRAILはいい。これからMTBをはじめてみたいと思う人には最適なMTBです。メリダの中でどれを買おうかな?と迷ったら、むしろぼくは迷わずこれをおすすめします。

そして最初にお断りしておきますが、下の動画は500グレードです。BIG.TRAILには4グレードほど用意があるけれど、日本国内には400のみが導入されています。このバイクはMERIDA UKのために企画されたものなので、彼らが全グレードを導入するのは当然なのですが、日本ではもっとも買いやすい400のみとなっています。

そう、英国ではハードテールのMTBに一定の固定された人気があります。彼らはフルサスペンションバイクがもつポテンシャルで野山を駆け巡るよりも、やや不安定だけれど、取り回しの軽いハードテールでクイックに、身体を使って遊ぶほうが好きなのです。

ですから、彼らがメリダに望んだのは
 ・耐久性の高いアルミ合金製ハードテールフレーム(できればスチール:それは無理笑)
 ・リーチが長く、ヘッドを寝かせた、モダンなトレイルバイクのジオメトリ
 ・2.5インチまで入るタイヤクリアランス
 ・SRAMの汎用ディレイラーハンガー
 ・便利に使える複数のボトルケージ台座
 ・極端に低いスタンドオーバーハイトとストロークの長いドロッパーポスト
です。

日本でも同様のケースがあるように、MERIDA UKだけで販売し、そのために企画する車種として存在することもできたでしょうけれど、MERIDAはそれをより大きな規模の企画へと持ち上げた、それはこのBIG.TRAILです。

BIG.TRAILのよさ

BIG.TRAILにはMTBで遊ぶための要素が全て詰まっており、むしろそれ以外のものは含まれていません。まさに、野山で遊ぶための自転車であり、それこそが正しい使い方です。フルサスペンションバイクもそうだと思いますが、その違いはバイクをどれだけ大げさにするかです。米国ではフルサスペンションバイクが人気です。それは気候や地形にも関係していますが、文化的なものでもあります。米国のクルマを思い浮かべてみて下さい。わかりますよね?笑

しかし、ハードテールだからじゃじゃ馬や暴れ馬では困ります。そこでBIG.TRAILはメリダが長年培ったアルミ合金フレームを乗りやすく作るノウハウを利用し、扱いやすく、かつ軽く取り回せる、ハードテールバイクを開発しました。また、それはメリダの台中の自社工場で量産されますから、市場でもっとも合理的なコストによって生産されるハードテールMTBになりました。これを西欧のメーカーが、フレームのみを供給する体制で作ったらいくらになるのでしょう?…

多用途につかえる

あえて申し上げおきたいこと、それはMTBの概念です。日本では、本格的にMTBを野山で使う方の声が大きく、街乗りはMTBに非ずというくらいに見えてしまっています。しかし、ほかのスポーツをみて下さい。本格登山だけが登山でしょうか?低山ハイキングや高低差をあまり含まないトレッキング、あるいはキャンプの延長まで幅広い楽しみ方があるはずです。MTBでもそれは同じです。「自転車の販売数では、ロードよりMTBの方が全然多い」と聞いたことはありませんか?それは本格的なMTBライダーが多いという意味ではなく、”単に多用途で乗りやすい自転車”として売れているよという意味です。そうでなければ、どの国の山の中もMTBライダーだらけのはずですし、競技人口も右肩上がりのはずですから笑

BIG.TRAILをとても低いスタンドオーバーハイトになるように設計したのは、楽しいトレイルライドのためですが、それは街乗りでも大いに活かされます。身長が小さくても足付きがよく、ドロッパーポストも標準で装備しているためにかなり便利です。

シンプルであること

何かを付け足すのではなく、野山であれ、街なかであれ、MTBを操って楽しむために必要なこと以外は削ぎ落としたようなBIG.TRAIL 400はコスト面でも削ぎ落とし、税込約18万円という価格に落ち着いています。これはもう奇跡という感じです。今後、価格が上昇しないという確約はないので、20万円を超える前に買っておくべきバイクだと思います。

とにかく、自転車で遊びたいならBIG.TRAILでいいはずです。

操るたのしさ

フルサスペンションバイクは大げさなので、操るというより、バイクの上で乗っかっているという感じです。ハードテールの方がライダー自身に主体性があり、自分が乗っているんだという感覚がしっかりとあります。その日だけ、できるだけイージーに、何の練習もせずに楽しみたい場合、ふるさるE-MTBが一番よく、eONE.SIXTYがベストだと思います。しかし、操る楽しさを感じたり、それで得たノウハウやスキルをロードバイクやグラベルで活かしたいと思うなら、BIG.TRAILの方が適していると思います。

速くより、たのしく

メリダにはBIG.NINEのシリーズもあります。BIG.NINEはより軽く、速く走るためのレーシングバイクを起点としているのに対して、BIG.TRAILはただただ楽しむために作られています。もし登坂も力強く、速く楽しみたいのであれば、BIG.NINEが最適ですが、より長いホイールベースやより寝かせたヘッドアングルにより、安定した楽しいトレイルライドをしたい場合には、BIG.TRAILが最適です。その違いの一つ一つはほんの僅かなものに思いますが、これら2つのバイクを通してできる体験は、まったく別のものです。

カスタマイズのたのしさ

フルサスペンションバイクが電気で動く野菜カッターだとすれば、ハードテールのBIG.TRAILは牛刀か三徳包丁のようなものです。野菜カッターは、どの野菜を切るかによって様々な機械を必要としますし、合わない場合には役に立たなかったり、まったく大げさだったりもします。しかし、包丁は技量次第でいろいろなことに使えます。また、包丁の素材、切れ味、あるいは持ち手の素材などにこだわっていくことで、より自分の手に馴染んだ道具へと少しずつ変化していきます。それはまるで、専用包丁を手に入れるような感じに似ています。

2023年2月入荷予定(現時点)

12/13現在、2023年2月入荷予定となっており、まだ予約いただくことは可能です。
今から予約していただければ、2月に手に入るかも?しれません…(確定していないので)
いずれにしても数カ月後には入手できますし、来春には遊べます。

さあ、今すぐ当店へ!!!笑