乗りさすさを求めてアップデートしたBIG.NINE

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MTBを乗りやすくアップデートしました

「ドロッパーポストが欲しい」
というご要望を頂きました。

ドロッパーは最近ポピュラーになり、下り系の人だけではなく、その有効性や利用方法が盛んに議論されるようになりましたので、MTBには欠かせないものとして普及した感もあります。

そういう私はあまり使わない方でして、E.ONE-SIXTYには標準採用されているものの、走行中に使ったことはありません笑。山の近くに住んでいたり、あるいはそればかりやっていると可能かのも知れませんが、たまーにしか乗らないくらいだと、そこまで走り方を変えるに至らないんだと思います。私は走り方が古臭いんですよね笑

オーナーさんが実際にMTBで走っているところは見ていないのですが、あくまで想像の中で展開してみたところ、あるいはそこからお話を伺ったところ、”ペダルに乗れていない”のではないかと想像しました。あるいは”恐怖心”が常にあるか、顔を出しやすい状況が多いのではないか?と思いました。

ゆえ、ドロッパーポスト以外にバイクを安定させるためのカスタマイズとして大変基本的な部分を追加で提案しました。むしろ、そちらが先であって、ドロッパーはあとでも良いとも。

タイヤを交換する

タイヤは重量や走りの軽さより安定感を重視し、完成車時に装着されているMAXXIS ICON 2.2からVITTORIA AGARRO 2.35 TNTに交換しました。BIG.NINEはレーサー系XC MTBの流れを組みますので、いやそのものですので、どうしてもレースのためのバイクとして設計、アッセンブルされます。ゆえ、バイク操作がしやすいことより、速く走れることを主体に考えられています。スキルがあまり上手でない場合、速いバイクより安定しているバイクが実際には速く走れるケースもありますし、何より”楽しく走れます”。乗車率も上がり、それも楽しさに繋がります。同じ乗車率でも、安定感を与えることで不安が減り、恐怖感が減るので楽しさが顔を出し始めます。MTBにはこの楽しいスパイラルが必要です。今回のタイヤチョイスは完全にお任せ頂きました。どの様に走りが変わるのか楽しみです。

私はVITTORIAのMTBタイヤが好きなんですよね。GEAX時代からいいタイヤを作ってます。ラインナップもどんどん増えていて、使いやすくなってます。

ハンドルバーを交換する

ハンドルバーはライズがなく、バックスイープも小さいバーから、15ミリアップ9度バックのバーに交換しました。いくつか提案した中から選んでいただきました。お話を伺う中で、”下りが苦手”なのは容易に想像できたので、上半身に余裕を作ることを目指しました。グリップも大事ですが、握り方としてはバーの形状はとても大事です。色々使ってみないとわからないですが、とにかく使ってみることからしか前進はありません。手首の余裕は肘の余裕を生み、肘に余裕ができると肩にも余裕ができます。肩に余裕ができれば背中も使えるようになります。これはMTBに限らず、自転車に乗る際に必要なことですから、ロードバイクであってもそれらの箇所が伸展しきった状態になっているなら、それは”乗れていない”のだろうと思いますし、ペダリングも上手くできないと思います。

MTBを見ていると、乗りたくなりますね。