都内から一時間半の秘境は健在

この記事は約 5 分くらいで読めます

むしろ深みが増している…

深み?いや、ひどくなっている?笑

しかし、一昨年の台風や昨年の大雨から回復しつつある道もあり、通れるようになった箇所も発見できました。メインルートは私ら以外に走っている(使っている人)人がいないのでは?と思うほどです。オートバイが入るようになると一気に路面が掘られて悪化したりしますし、ともかくそおっとしておいて欲しいところです。

今回は鹿野山に上り、そこから林道を舗装路でつなぐというルーティング。63キロで1450メートル。平均移動速度は約17キロでした。バッテリー残量は約30%ほど。使ったのはECOがメイン、最後の方だけNORMALで登っています。

なお、消費カロリーは4時間半の行程で1700kcalでした。もはや十分すぎるいい運動ですが、心拍の平均値は123bpmと”ちょうどいい有酸素レベル”です。有酸素運動能力も高まるので、身体の外敵への抵抗力を付けるのにも最適です。息はぜえぜえしませんから、呼吸器へのダメージも最小限です。素晴らしすぎませんか?

これを前後160ミリストロークのフルサスMTBでやっているのですから、もうわけがわかりません。本来はリジッドのMTBやロードバイクでないとできない距離と標高差、それにプラスして林道や未舗装路を走行できるのだから、楽しすぎます。写真を観ていただいて、「これならMTBやグラベルでも走れそうじゃん」ええたしかに。でも、この距離と標高差の移動をそれと同時に出来るかという話を含めると、そもそもその場所にたどり着けるスケジュールと体力がないから結局無理になったりします。”従来の自転車”の限界はそこです。

それにしてもeONE.SIXTY 500という最強Eバイク

これはもう間違いがない、そういうものです。

舗装路メインで距離を稼ぎたい、そういう方には向きませんが、未舗装路でも舗装路でも、とにかく面白そうな未体験ゾーンへドンドン凸って行きたいんだよって方には間違いない。他にもフルサスEバイクはありますが、これがいいです。シマノSTEPSが醸し出すこの自然なペダルフィール。これは大げさにパワフルに、まるでオートバイのように発揮する他社ドライブユニットとは一線を画す、まさにサイクリングをしている感覚。それがシマノのEバイクユニットの大きな特徴。

あくまでも自分の力でペダリングしているのではないかと錯覚させるので、チート感は薄め。しかし、それがいいのです。運動しているという実感を味わえますし、それでいてラクに登れるので、これまでより高く、遠くへ、自分の力で来たんだ!という満足度がシマノSTEPS。

バッテリーは1000サイクルにまで耐えるので、他社の2〜3倍程度の耐久性があります。もはや、市販バッテリーで1000サイクルをうたうカタログってなんなの?と笑えるレベルです。週1回の充電で18年もつので、もはや自分か自転車のバッテリー以外が死ぬでしょう笑。つまり、シマノのEバイクユニットでバッテリーを買い直す可能性は限りなくゼロに近く、またそれは不良発生時のみであると言えます。ユーザー自身がまともなバッテリーマネジメントを拒否した場合は別ですけどね。

今発売しているモノ・マガジンの自転車特集でもグラベルグラベルとなってましたけど、どうなんでしょう?あの雑誌を読む世代がそんなに若いとは思えないんですが、20代ならまだしも、30代も後半近くになったり、不摂生な30代がグラベルというロードバイクでそんなに荒れたところを走れるとは思えないので、きっと舗装路メインだけど未舗装も行ける可能性があるから売れるんでしょうね。ただ実際には、ロードバイクベースのジオメトリなので決して安定して走れるものではなく、あくまで怖さを味わって楽しむものです。それと比較して、Eバイクであるだけでも前進する力が強いので安定しますし、フルサスEバイクになるともはやバイク任せで恐怖も感じにくい場面が増えます。このeONE.SIXTY 500なり、あるいはEバイクでいいものは30-50万しますが、そこそこ見栄えがしてそこそこ軽量なグラベルロードでも同じくらいしますよね。その人にとって楽しいサイクリングやレジャーはどっちなのか、そこがキーになると思います。結論はどっちもありですが、どっちが自分にとって楽しそうか?考えてみて下さい。