[動画メッセージ] 納期遅延について、現状とこれから

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大変ご心配とご迷惑をおかけしております

昨年の夏くらいから段々と雲行きが怪しくなり、年末近くに掛けて一気に状況が悪化しましたので、本来は9-10月納期だった車種も年末から年明け、あるいは4-5月へと遅延することが常態化しました。今もまだ、それらの車種を納品することができておらず、全てがドンドン後ろに後退している状況です。世界中で多くの自転車が必要になり、それを生産するペースが間に合っていません。それは全メーカー、全車種にまで及んでおり、ある一部のメーカーが原因で発生しているという原因ではありません。つまり、この状況の解消には多くの時間と多くの原因解決が必要になります。

自転車界が大きく動いています

自転車が売れすぎて、自転車店や自転車メーカーが危機を迎えるなど、誰が予測したでしょうか。年末にかけての状況の悪化も、まさかここまでになるなど予測していませんでした。今や、パーツサプライヤーが提示するリードタイムは300day+〜600day+と、もはや供給不可寸前とも言えます。はっきりは伝えられませんが、メリダはかなり先のモデルイヤーに至るまで大まかな仕様を決定し、ディストビュータからの発注を募っています。つまり、メリダクラスの巨大メーカーがそれをすることで、中小規模メーカーには全くパーツが行き渡らなくなることが予想できますし、その供給価格は小規模ほど高くなることでしょうし、それは商品単価にも影響するでしょう。つまり、中小規模メーカーがより不利になる時代が来ると言われています。

今後どうなるのか

この状況はまだ続きます。COVID-19に関する社会情勢が全く終わりが見える段階になっていないのと同様にして、需要が大幅に供給を上回る状況もまた終わりは見えていません。単純に考えて、それだけ売れるのであれば大きな投資を行って体制を整えればいいのだと思われるのですが、それは容易ではありません。現在起きている需要の内で低価格帯に関しては、COVID-19が沈静化(常態化)した際には大きく落ち込むことがわかっています。それがある一定の期間になればというものではなく、突然起きるわけで、その価格帯への投資をすることができません。ゆえ、クロスバイクを中心にした価格帯に関しては、供給体制の劇的な良化は望めないでしょう。しかし、Eバイクに関しては毎年ふた桁%での成長が見込まれていますので、今後も引き続き投資は行われます。COVID-19が原因となり、世界のモビリティ革命は10年分を一気に1-2年で進めてしまいましたので、それらがさらにEバイクへの追い風となっています。それらはやはり大メーカーを中心に展開されますので、ここ数年の日本での安定したEバイクサプライヤーとしては、メリダ、ジャイアント、スペシャライズド、トレックの4社になるでしょう。中小規模ではEバイクの展開もそもそも少なく、かつ日本に輸入する体制も整えることも叶わず、日本からはより小さく見えるようになります。マニアが欲するメーカーと大メーカーの2極化は起きると思います。

いつになったら容易に買えるようになるのか、それは誰にもわかりません。動画の中でも言っていますが、ここ2年くらいの間にバイクを購入する場合、それが必要とされる場合、最善の方法はできるだけ大きなメーカーを中心に取り扱う販売店に、できるだけ早くオーダーを頂くことです。

「長い時間待ちたくない」「買うときにテンションが下がる」そんなお気持ちは十分察するところですが、その上で聞いて下さい。ここ2年くらいは”2-3ヶ月待つのは当たり前”になります。申し訳ないのですが、受け入れるしかないと思います。その中でも、メリダではできるだけ早い納期でお渡し出来るように、”一貫した自社生産”という武器に支えられた柔軟な生産体制により、頂いたオーダーに応えていきたいと思っています。

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