これが2021年のベーシックロードバイク

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まずここから始めましょう

MERIDA SCULTURA 400
199,900円(税別)

装備

定評のあるスクルトゥーラのディスク用フレームにSHIMANO 105をほぼフルで搭載しています。リムブレーキモデルよりも5万円アップとなりますが、今後2-3年ですらドンドンとディスクに入れ替わっていくわけで、今のタイミングでリムブレーキモデルを買うリスクをそのメリットと同比較するか、検討が必要です。

乗った印象

幾つかのメーカーではアルミでのプレミアムモデルをうたっているものがありますが、たしかにそれが可能であるような、乗っても優しいアルミフレームを作ることができるようになってきています。ハイドロフォーミングによる造形も、当時は肉厚がコントロールできなかったわけですが、今ではしっかりバテッドをさせ、クロスセクションのムダも省けるようになりましたから、ある程度軽量な部類にもなってきました。アルミは硬い、重たいという時代は過去のものです。

MERIDAではスクルトゥーラのアルミモデルをプレミアムであるとは広告していませんが、他社のそれらに負けない製品であると思います。あくまでもインプレの類いというのはカタログとメーカーによる企画ありきの部分がありますので、メディアではスクルトゥーラはすごい!とは言われませんが、乗っていただければ十分にご満足頂けるバイクに仕上がっています。

ホイールに関して

最近、ホイールに関して「MERIDAのボリュームゾーンにある完成車は、お得だけどホイールが重たいから」と言われることが目立つように感じます。MERIDAはパーツのグレードを必要以上にアップさせて、価格を安く値付けするメーカーではありません。それと軽いけれど柔らかかったり、弱いパーツを選ぶメーカーでもありません。また、MERIDAは20本単位での生産と品質チェックを行い、安定した生産体制のもと、優れた製品をリリースしています。フレームや塗装や組み立てにしっかりコストを掛けています。

限られた予算の中で、バランスの良い選択を行うことが必要ですので、ホイールに関しては軽さよりも、強さや剛性を選んでいます。スポークパターンに関しては、2本ペアではなく、等間隔の普通の32Hリムを採用してもらえるように、毎年ディストリビューターからメーカーへ意見しているのですが、今のところは変わりがありません。新しいREACTOではリムが変わっていますので、将来的は他の完成車でも変わるかも知れません。

現状のリムも台湾のリムメーカーとしてはトップブランドである「ALEX」が生産するものですし、私は良いリムだと思います。軽いけれど弱いリムは沢山あります。リムの剛性が弱い場合にはスポークにより多く負担がかかるので、スポークは緩みやすく、かつ切れやすくなります。しかし、MERIDAのホイールで「スポーク切れが頻発している」とか、「弱いから使い物にならない」という声は聞いたことがありません。

ゆえ、私は最低限度のパッケージとして必要な性能を満たす、悪くないチョイスだと思いますが、いかがでしょうか。「あと数千円、数万円高くても良いから、良いホイールを」という声があるのは知っていますが、その価格でコレが買えるという事実もまたセールスでは重要です。

カラーとデザイン

この赤とブラックxシルバーという2カラーから選択できます。赤も真っ赤より朱に近い、すこしポップなカラーチョイスですから、レーシーというほどキレがある感じではないと思いますので、乗りやすいと思います。

納期

概ね、どのサイズ・カラーでも在庫はある状態ですから、ご注文から1週間程度で納車が可能です。在庫がなく、入荷待ちになっている一部のカラー・サイズに関しても年末から年明けにかけて入荷してきますので、それをご予約頂くと入手可能です。ただ、11-12月には年末商戦で売れ行きがアップする場合が多いので、そこまで待ってしまうと次回3-4月納期にまで伸びてしまうでしょう。