自転車の未来の姿についての大事なこと

FSA SYSTEM HM 1.0 – PRODUKTION FÜR FSAS ERSTES ANTRIEBSSYSTEM GESTARTET

FSAがハブドライブユニットシステムの開発を終え、量産に入るというニュースです。FSAはMAHLEからの協力を得て自社で開発とありますが、それに伴ってMAHLEに代わって、これまでMAHLEユーザーだったビアンキ、フォーカス、ピナレロ、スコットなどはFSAユーザーとなるようです。ロード系ではハブモーターを採用することでBBを専用ではなく現状のままで利用でき、Qファクターも変わらずに済みます。モーターやバッテリー容量のスペック的にはスペシャライズドのSL1.1と同じような感じですが、SL1.1はSTEPS E8080よりもQファクターが広くなっています。その理由は…です。ドライブユニットの中身まで知っているのですが、ここでは言えません笑


どう考えてもEバイクの時代になる

当店ブログを読んでいただいたいる方は、もはや時代はEバイクであるとお察しのことであろうと思います。これはペダルバイクの衰退を表すわけですが、一般軽快車における様子を見ていただければ、それは起き得ることだとお分かりいただけると思います。ただ、それは決してペダルバイクの魅力が目減りしてきたり、無くなっているのではなく、あくまでもより多くの人に対して自転車を楽しんで頂く場合、相対的なシェアとして衰退するというわけです。

つまりゴルフもスキーもテニスでも、競技としてストイックにプレイする人は稀であり、殆どの方は”より楽しく”プレイしたいと思っているわけで、ペダルバイクにこだわり続ける理由などあるはずもありません。それだけです。

そして、具体的にどんな未来が待っているのか

MAHLE EBIKEMOTION BAUT GESCHÄFT MIT KOMPONENTEN FÜR E-BIKES WEITER AUS

MAHLEはスペシャライズドのSL1.1を開発したドイツのシュツットガルトにあるメーカーです。MAHLEは世界最大の規模を誇る自転車メーカーのうちの一つと、すでにミッドエンジンドライブユニットを供給する契約をしており、それは3年間で100万台にも及ぶとあります。

結果として言える、あるいは実現する可能性のあるシナリオの一つは、30万円台後半以上の価格帯では、競技向け車両を除いて、ほぼ全てが何がしかのアシストユニットを搭載する自転車になるだろうということです。その時代は今から数年後には訪れます。

それは、すでに量産され発売されているSL1.1ユニットが指し示す未来と同じく、もはや、競技目的ではないペダルバイクは衰退を迎えるということです。SL1.1がなぜ既存のEバイクとは異なるのか?といえば、それはEバイクの未来ではなく、自転車は今後こうなりますよということだからです。

面白くするには”自転車とはこうあるべき”と考えないことです。今後の数年で自転車はただ近所を移動するための道具から、移動する楽しみとレジャーや旅行を一手に担うことができるバリューの高い移動体として生まれ変わろうとしています。

安易に買わないことも大事

今は新型コロナの影響もあり、自転車が買われやすい状況下にありますが、富裕層の方以外は一台買ってしまうとそれでいいやとなるものなので、ただ移動するだけに終わるか、あるいは今後数年を見込んで、その期間におけるQOLのさらなる向上を目指すか、そこは大きな分かれ目です。

じゃあクルマを買いますか?となりますが、相変わらず駐車場のある場所へしか行けず、常に大げさで、都内では不便さばかりを味わい、”みんなと同じ行動をする”ことに魅力を感じないのであれば、「さて他にどのような遊びがあるんだろう?」とお考えになるのではないかと思います。

原付2種も流行っていますが、あれはEバイクとは違って、もっとファッションに寄った大きなプラモデルを使った大人の遊びであって、40万円超の出費をしつつも高速道路にも乗れずというのは、如何にもオートバイ的ではあります。オートバイがなぜ定着しないか?と言えば、購入費用と維持費に対してバリューが低いからです。一方、Eバイクは輪行ができる機種もありますし、クルマへ積載することも容易で、移動体そのものを移動させることが出来ます。

スキーにバスや電車で行けるような時代になった事を考えれば、将来的にEバイクが同じポジションになる可能性はあるでしょう。実際、B.B.BASEも存在していますし、自転車が積める公共交通機関は増えています。しかし、それが一気に拡大しないのは、ペダルバイクにそこまでのポテンシャルがないからですし、ペダルバイクで旅をする人口が少ないからです。

さて、あなたが次に買う自転車はどんな自転車でしょう。

今現在、Eバイクをラインナップしているメーカーは少なく、それはまた急に拡大しないでしょう。それには大人の事情があります。Eバイクは欧州仕様や米国仕様をそのまま日本国内で走らせることは違法となりますので、仕様変更が必要です。しかし、それには費用がかかりますので、できるメーカーや代理店は多くありません。

ヨーロッパではほぼ全ての大規模メーカーはリリースしていますが、車種を大きく拡大しているところは限られます。その中でメリダはトップにるメーカーの一つです。

そのメリダを専門的に扱う当店では、Eバイクを早期に取り入れ、今後起こる近未来の遊び方を見据えた提案をしています。

しかしながら、先程の理由によって日本国内の多くの自転車店はまだその状態にありません。あくまでもペダルバイクとEバイクは別の世界であり、別の楽しみです。どちらが正しい、大きいということではありません。

ただ、あなたが自転車を買う場合、自転車という大きな括りの中で何を選ぶか?ということについて言えば、どちらも考慮の中に入れておく必要があろうかと思います。

ご来店をお待ちしております。