伊豆大島とE-BIKEの相性は抜群

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伊豆大島は東京から一番近い離島
大島へ行くもっともポピュラーは手段はジェット船です。東京からの距離は約120キロ、それを1時間45分で文字通りあっという間に島旅が成立します。しかし今回は大型客船での旅を選択。ジェット船に自転車を載せてもらうには輪行バッグに収める必要があるため、E-Bikerの我々は片道1500円支払って預け荷物として運びました。

深夜に出発し、早朝に到着
大島行きの船はジェット船も大型客船もほぼ毎日運行しており、大型は22時出港6時着港というスケジュール。22時に出港してからまもなくビールをプシュッと開けて東京の夜景を海から楽しんで、数時間寝ていると大島へ到着。長いようで割とあっという間です。飛行機で8時間だと結構長く感じますが、外に出ることも自由に出歩くこともできたり、飲食もそこそこ揃っているので精神的にとても楽。今回は2等和室でごろ寝でしたが、少ししっかり寝たい場合には特二等をオススメします。乗船券は2等往復で8900円。しかしこれ、ある裏技を使うと5800円になります(笑)往復この金額です。片道5000円払っても新幹線に乗って終わりですし、カーシェアも無理です。どうなってるんでしょう?東海汽船。もはや、東京都内に住んでいてこのルートを使わないなんてもったいないですね。もし、ロードに乗るにしても車が少なく景色のいい場所で半日走って帰ってくるための基本コストが5800円なんですから…。なお、サイクルきっぷというのもあり、往復で4000円と最安料金ではありますが、二等椅子席なので寝られませんし、日程変更不可なので私はオススメいたしません(笑)

あえて日帰りをオススメしたい
6時に到着し、急いで準備すれば6時半からでも走り出せます。遅くとも7時には、です。往路の船への乗船時間は14時半。もし、自転車を貨物で預けるとなれば1時間前に締切なので、13時に港着が安全策。つまり、走ることができる時間は6時間。お昼を食べる時間を含めたら賞味5時間でしょうか。もっと長く走りたい場合には”たったの5時間”と思うかも知れませんが、日帰りで移動して走って帰るところまで考えると、他の選択肢と比較しても十分な満足が得られるでしょう。実際、8時間も10時間も走ることは稀ですしね。宿泊するとなれば、宿に16時までには到着し、17時半には夕食。飲んだくれてしまうと、翌朝走り出しは9時半以降10時前となれば、帰りの便が出港するまでの時間はわずか2時間が相場。宿泊にかかるコストを考慮すると、日帰りが効率的だと思います。しかも、金曜の夜22時に竹芝桟橋を出港して、土曜の19時に着港できるわけで、下手すると自宅で夕飯食えるレベルです。日曜日は完全フリーになるので、家族と過ごしたり、ゆっくりしたりもできちゃいますね。これ宿泊すると週末全部投入して、翌日からすぐ出勤というスケジュールです。ね?日帰りが良いでしょ?

誰でも誰とでも楽しめる
今回のメンバーは日本におけるE-BIKEの始祖である難波賢治氏、そして昨年までMTBのエリートクラスで現役ライダーだった山田将輝氏と私の3名。これ、個々と交流のある人ならわかりますけど、ロードでもMTBであってもこの3名がサイクリングを楽しむことなどありえません(笑)なぜって?それは脚が全然合わないからです(笑)脚の差は階段状どころか、全くその段たるや壁のように差があるわけです。

E-BIKEは潤滑剤
普段のサイクリングでは会話を楽しみながらというのは結構難しいものです。もしやるとすればかなりゆっくり走る必要がありますし、山を登りながらなんてまるで無理でしょう。しかし、E-BIKEではおおよそ同じような速度域での走行が複数で可能です。また会話できる程度のフィットネスレベルに抑えられるため、前回の伊豆でもまるで脚が合わない6名が同じように楽しく笑って話しながら全行程を走り切ることが出来ました。

一緒に楽しめます
我々はE-Bikerですので、港に早朝6時に到着してまもなく自転車の準備をし、アップもせずに6.5km/550mUP、平均勾配8.5%という登りをおしゃべりしながら笑顔でクリアしてしまいます。その後、三原山の山腹にある割れ目火口を視察。大島温泉付近から噴火によって出来た荒々しい三原山の溶岩地帯を抜け、外周道路から岡田港を経て元町港で郷土料理「べっこう」をお寿司で頂いたあと、岡田港まで戻るという約60kmを走破。今回のコースは数字だけで言えば、60km/1200mUP。これ、ロードで走ったらしっかりした練習になっちゃいますが、脚が合わないとバラバラになるでしょうが、我々が最初から最後まで苦しい思いをすることなく「楽しかったぁ!」だけで終われたのはE-BIKEのおかげでしょう。

東京湾から東京都大島町へ
東京のベイエリアはオリンピックを前にして大規模開発が続いています。江戸時代から続く埋め立てによってどんどんと海へ海へとテリトリーを拡大し、もはや東京湾全体を含めて東京都だと思えるほどです。この景色を陸側から見てもその中の一部しかしか見えませんし、レインボーブリッジを見るのに橋の上にいるようなものです。つまり、東京の夜景は海から見るのが正しい。一千万人以上いるごちゃごちゃした東京ですが、海の上にはほぼ誰もいません。当たり前ですが、以外と意識にはなかったでしょう。それなら海から見れば良いんですよ。そんな最新の東京を見たあとに自然あふれる東京へ。この旅、なかなか奥深いです。

とりあえず、3ヶ月に一回は来たい
なんかもうそんなレベルですね。うちの場合には自宅から竹芝まで自走で30分、船に乗っちゃえばあとは走るだけっていう楽ちん旅が往復6000円。マジでどうかしてます。

まとめるとこんな感じ
■ 大島は走ると楽しい
■ 自転車でしか行けないルートもあり、また効率的に移動可能
■ 特にEバイクなら誰でも、誰とでも楽しめる
■ 旅のスケールが大きい割に、コストが安く手間もかからない
■ 日帰りでも十分楽しめる(むしろ日帰りが良い)
■ 適度な長旅感と共に疲労が心地よい
■ 旅のスケールゆえか、色々な生活に関わることをすっぱり忘れられる時間になる
■ バイクパッキングがオススメ
■ ロッカーはあるので、要らないものは預けられる
■ 東京の景色は海から見るのが正しい
■ より深く東京を知るチャンス