ディスクブレーキと熱

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メリダではディスクブレーキ装備車種に「MERIDA DISC COOLER」を装着しています。

これはディスクブレーキで発生する「フェード現象」を予防するためです。ディスクブレーキ未使用の方はわからないと思いますが、ディスクブレーキでは長時間の制動をしてパッドが熱を持つことでブレーキの効きが悪くなるという事が起きます。

フェード現象の仕組みについてはググって頂くとして、何れにしても対策としては熱が溜まりにくくするか、あるいは冷ますしかないわけです。

「そんなに効かなくなるの?」と思われるでしょうけど、確かに効きが悪くなります。例えるなら、リムブレーキにおいて水で濡れたリムをブレーキシューで挟むようなものです。水であれば、制動を続けることでリムの熱や摩擦によって水が乾くと急に効くようになりますが、フェードの場合には制動を続ける限り熱が逃げないので状況は改善しません。ゆえ、そもそも機材によって逃がすクーリング性能が大事になります。

シマノではMTBだとXT以上、ロードではULTEGRA以上のディスクブレーキはそれ以下と比較してフェードしにくいと思います。

ライダー側の技術によってフェードを起こしにくくすることも出来るのですが、それが難しいのは激坂の下りやゆっくり下る際です。強く制動をするより、弱くても制動し続けることがフェードを招きます。

2018年からディスクブレーキ搭載ロードバイクが増えていくと思いますが、他社のバイクとMERIDA DISC COOLERを装備したメリダのロードバイクを比較してみて下さい。