組み立て時にはエラーの修正も行います。

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今回組み立てた完成車にはエラーがありました。

納品された7部組完成車にエラーを発見した場合には、当該車両の製造番号と共に、状況を撮影した写真を、ミヤタサイクル様を通じて本社までフィードバックしています。1台の完成車に対して、誰がどのようにいつ関わったかは記録されていますので、トレースバックが可能です。結果的に本社では作業者への罰則、研修などにより間違いが再度発生しないように努力されます。

エラーは稀ですが、必ず起こるものです。大事なのはその後。しかし、それを報告してもメーカー本社まで伝わらないケースが多く、同じようなことがまた起きてしまいます。メリダではそのようなことが無いように、我々パートナーショップはミヤタサイクルさんと協力しています。

今回のエラー箇所は
 ① アウターワイヤがアウター受けを兼ねているガイドに通らず、ぶつかった状態でワイヤにテンションを掛けたため、アウターが割れ、ワイヤーガイドの外被にも切り傷が入ってしまいました。
 ② STIレバーから生えているアウターワイヤの長さが不適切(足りない)なので、ワイヤーガイドが適切な位置にない

納車予定もすぐにありますし、組立段階で修正可能だと判断して作業することにしました。

熱収縮チューブで覆って完成。少々シワが寄ってますが、許容範囲でしょう。

②に関しても、バーテープの巻き直し、アウターワイヤを新しいものへ張替えを行なって修正作業を行いました。そう、ガイドはこの位置に有るべきです。最初の状態では不自然でした。

思い出してみると54サイズのリアクト4000を組んだことがなかったので、全ての車両でアウターの長さが間違っている(つまり、サイズに関わらず、STIからのアウター長が共通)可能性もあります。あるいは個体のクオリティが問題だったのか、ミヤタサイクル様の方でトレースバックと検証を行なってもらいます。

「こんな細かい所で文句言うなよ…」と欧米人からはむしろクレームが付きそうな今回のようなケース、よくあります。でも、日本人にはこうして欲しいと要望を伝えます。そこから、メリダの日本スペシャル仕様は誕生していきます。

そう、クレームは改良の種ですし、それをスルーせず努力されるかどうかが”良い代理店”の条件だと思います。

今回のエラー修正に費やした追加作業時間はトータル1時間ほど、結構な手間です。

わざわざワイヤを抜いて組み立てることをしていない店もあるので、②の様なケースですと修正せずに納車しているケースもあると思います。

当店はパートナーショップですから、全ての方へ同じクオリティでお渡しできるように出来る限りの作業を行なっています。