メリダパートナーショップ・プレスミーティング2017

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都内某所でメリダパートナーショップと主要プレスの皆さんを集めて、メリダR&Dセンターのプロダクトマネージャーとのミーティングが開かれましたので、その様子をお伝えします。

メリダパートナーショップとは
メリダを専門的に取り扱う店舗のことで、より深い知識や情報、あるいは情熱を持って、ミヤタサイクルとの密なコミュニケーションを通じ、メリダ本社との連携を行い、日本でのメリダのブレインとなるべくミヤタサイクルより認定されたショップグループのことです。従来の制度のように販売量や数、あるいは大きさだけではなく、まさに「パートナー」としてメリダブランドを構築する核となるのが「メリダパートナーショップ」です。現在、全国では数店舗が登録をしております。当店はまだ正式リリースされていませんが、その中にあり、同様の活動して参りますのでよろしくお願いいたします。

つまり、
メリダディーラー < メリダグローバルディーラー < メリダパートナーショップ
ということになります。

我々メリダパートナーショップは、日本のマーケット独自仕様の開発に参加してきました。メリダユーザーからのフィードバックを日々蓄積し、様々な機械的な問題や生産・品質での問題を発見・提言し、正規代理店であるミヤタサイクルを通じて、メリダ本社へ伝え、改善を要求してきました。それらの結果は、製品個々のクオリティへ反映されていますし、シマノ製クランクやブレーキの採用、あるいは小さい体格の方に向けた車種の開発などという日本独自仕様の形になり実現されました。

今後もメリダパートナーショップでは、日本でのメリダ市場の先端を行く知識、技術、そして情熱をもって、メリダのファンとなって頂ける方を一人でも多く生み出すことに尽力してまいりますので、よろしくお付き合いくださいますようにお願い致します。

メリダR&Dセンターとは
メリダ本社の下にあたる組織で、ドイツのシュトゥットガルトの西にあるマクシュタットにあります。そこでは23人が働いており、デザインやあらゆるエンジニアリング、プロトタイプのテストなど全ての製品開発を行なっています。

そのR&Dセンターからロード、MTBそしてE-BIKEの責任者が来日し、メリダの設計思想、開発コンセプト、また今後の展望をプレゼンテーションして頂きました。また、質疑応答の場も用意され、突っ込んで質問もすることができました。

メリダの起こり
メリダは1972年にアイク・ツェンによってMERIDA INDUSTRYとして設立され、その後1988年自社の名前を冠したメリダブランドが誕生しました。本社は台湾の台中ですが、研究開発センターはドイツにあり、自転車レースの本場ヨーロッパでの最先端の技術、トレンドを踏まえた製品開発が行われています。

生産施設について
メリダは台中にある本社に付随した生産工場をメインとし、中国に3つの大きな生産拠点を持っています。台中ではメリダグローバルディーラーが扱うことが出来る高度な技術を利用したハイエンドバイクの生産を行います。あなたが乗っているメリダバイクがMGD(メリダグローバルディーラー)モデルであれば、それは確実に台中で生産されたものです。中国では主にOEM生産品を扱います。基本的には台中にある施設と同じであり、どちらもトヨタ式生産システムを採用しています。

トヨタ式生産システム
トヨタ式生産システムを採用することで余剰在庫を避け、綿密な生産計画のもと、コストダウンを計ったり、新しい製品の開発や生産を効率的に行うことが出来るようになりました。これは自社工場だからこそできることです。自社工場というと生産技術にばかりスポットが当てられるケースが多いのですが、実は全体的なクオリティとコストのコントロールこそその真髄でもあります。それは私が台中の工場を見学した際、実際に感じたことでもあります。自社工場を持たないメーカーの場合には、かなり先までの生産計画を”予測して”立てなければならず、在庫過多になったり、あるいは大幅に不足したりし、大きなセールを行うことでブランドの価値低下を招きます。

メリダは世界第2位の自転車メーカーです
もちろん、メリダは台湾の会社なのですが、その開発過程はドイツで行われています。なぜなら、メリダのメインマーケットはヨーロッパだからです。そのマーケットをよく知る開発者や技術者によって、現場の意見を直接的に吸い上げ、スピーディーにビルドアップできる環境を作りました。ドイツでは自国のメーカーと思われているぐらいの人気があり、世界的にはスペイン、ベネルクス、ノルウェーを主要国として、世界80以上の国へ輸出される世界第2位の自転車メーカーです。

ドイツx台湾=メリダ
メリダはドイツの卓越したモノづくりへの研究開発と台湾の世界ナンバーワンである自転車生産技術を合わせたメーカーだということです。これが世界中、近年はとりわけヨーロッパにおいて評価され、ロードレースのプロツアーチームに供給するまで認められました。


現在開発が進められている中でも、ディスクブレーキを装備したロードは再先端を行くものです。

メリダでは2017シーズンにはじめて、スクルトゥーラディスクをデビューさせました。それは、スクルトゥーラにディスクを装備させただけではなく、あらゆる箇所をディスクブレーキ仕様に特化させ、再度開発をしなおしたモデルです。ディスクブレーキになることでフレームの各パイプに対する役割は変わり、応力に因る影響は大きく変化します。また、ディスクブレーキの良い点を生かしつつ、悪い点を修正する必要もありました。

メリダディスククーラーはその中で生み出されたものの一つです。制動をし続けた場合に発生した熱を効率的に大気中へ逃がすことで、ブレーキパフォーマンスの低下を防ぎます。

ブレーキアーチを取り付ける部分のブリッジが不要になることで、後輪のトラクションは増し、さらにサドル突き上げ方向での快適性は大きく向上しています。また、使用できるタイヤ幅も向上し、グラベルロードの走行も可能になりました。これはマウンテンバイクのジャンルで29インチの登場によっても証明されていることです。

また、フォーカスが開発したR.A.T.の採用により、ディスクブレーキ仕様時に発生する問題の一つであるホイール交換の時間を大きく短縮することができました。

御存知の通り、メリダは2017年シーズンに中東初のプロツアーチームであるバーレーン・メリダ・プロサイクリングチームへの機材供給及びスポンサー契約を結び、同時に日本で最も実力のあるロードレーサーである新城幸也選手は同チームとの2年契約をいたしました。

バーレーン・メリダ・プロサイクリングチームの最も大きな目標はジロですが、その他のクラシックレースやツールでも活躍することが出来る選手構成は素晴らしいものです。新城幸也選手はツールでのステージ優勝を目標に今シーズンも戦っていきます。

今後もこれまでと同様に新城幸也選手とメリダとのリレーションシップは継続し、強化され、日本市場に対してのコマーシャルやプロモーションが行われます。現在チーム側からはツアー・オブ・ジャパンへの参加が発表されておりますが、出場選手は未定です。5月の自転車月間に開催される日本最大のステージレースである「ツアー・オブ・ジャパン」への活躍にご期待下さい。実際に選手を間近に感じられるチャンスですし、昨年同様にFresh!(旧AbemaTV Flesh)での生中継も行われる予定です。こちらもご期待下さい。

最後に
当ミーティング終了後、各プロダクトマネージャーには個別の質問をしてきました。皆さんが気になるあんな事やこんな事…も聞いてきました…が、ここには書けない内容ばかりです。

当店はメリダパートナーショップの中でも最もメリダ愛が強いと自負しております。

是非とも店頭へお越しいただき、日本一濃いメリダ情報を得て、自分にあった最高のメリダバイクを手に入れてサイクリングを楽しんで下さい。また、メリダ愛を一緒に深めましょう。

ご来店をお待ちしております。