間違ったペダリング姿勢を根本から直す

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一時期は多くありましたし、今でもそう書かれていたり、信じられていることもありますが、骨盤を立て、背中を丸め、お腹を凹ませて、腹筋を収縮させるペダリング姿勢は誤りです。

瞬間的な姿勢維持は可能ですが、継続的な(エンデュランス)運動に向いた姿勢ではありません。あるいは身体に与える負荷が大きく、多くの人に可能な状態ではありません。

腹筋に力を入れることで横隔膜が下がること(肋骨の下部を拡げる)を阻止し、肺の容量は増えず息苦しくなり、胸郭は狭まり、腹腔内の圧力(腹圧)を継続的に維持することができないために体幹によって体(腰、上体)を支えることが出来ず、広背筋の弛緩にともなって大殿筋とハムストリングを緩ませ、大腿四頭筋へ過大なストレスを与えることになりますし、腰への負担は増えます。この姿勢で頑張り過ぎますと、坐骨神経痛のような症状を出すでしょう。

と、ここで書いてもわかりにくいですよね。分かっています。でも、壁にぶつかっている方はなにか察するのではないかと思います。

先日も2名の方へペダリングスキルアップ講習(?)を行いました。数時間かけて、ようやくそのヒントが掴めるかどうか程度にしか進歩しませんが、そのちょっとずつの進歩を重ねることで「リラックスしたペダリング姿勢」を得ることが出来るはずです。

ちなみに”リラックス”とは力を抜くことではありません。

強いトレーニングや過大な負荷をかけることに満足を覚えがちですが、リラックスした姿勢で出せるパワーを増やすことがそのベースには必要です。

トルクの太い車では、クラッチを繋いだだけで車は前へ進みます。その上でアクセルを開け、スピードを増すのです。

誤った姿勢のままでステムを縮めても伸ばしても一緒です。間違ったバッティングフォームのまま、バットを握る位置だけ変えるようなもの。肝心なのはステムの長さではなく、その位置に手を置くまでの姿勢です。それがちゃんとしていれば、1センチ位大差ではありません。むしろ、その1センチがハンドリングに及ぼす変化を優先し、そこに手を置けるようになるでしょう。

”ロングライド”で必要なことはまさにこれでしょう。

緩いペダリングをダラダラと続ける精神的な忍耐力を身に付けることはありませんし、軽自動車のままエンジンの回転数を無駄に上げて燃費を悪くすることでもないのです。

普段乗っている自転車に乗って、ウェアを着て、シューズを履いて、当店までお越しください。

一緒にペダリングを変えていきましょう。

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