熱成形はレベルが高いわけではない

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熱成形アイテムが増えた当初「これって熱成形なの?」と展示会でも店頭でもよく聞かれました。

つまり、熱成形できない商品は旬ではなく、下に位置するというような誤ったイメージ。

SIDASの熱成形インソール使って、シマノの熱成形シューズ使って分かったことは、熱成形は要らないってことです。シューズはしなやかならそれでよく、そうでなければダメで、インソールは力を出すためのモノだってことです。

シダスっていう商品はほんとうによく設計されています。僕はスキー業界にもいましたのでよく知っているんですが、ギチギチにフィットさせると力は伝わりますが、衝撃(リアクション)も伝わります。また、ミス(の入力)も伝わります。クルマのハンドルから遊びを除去するような感覚です。だから、ちょっと緩くしておきます。緩すぎると、フィットしていないと言われるわけですし、そこは”塩梅”です。それが熱成形のミソ。シダスではアーチ部分に切れ目を入れるなどして、足が辛くならないようにしています。どっちかというと、そっち優先。だから、力をほどよく逃すインソールです。ちなみにこれは公式に案内されている情報ですよ。

それと熱成形にはハズレというリスクがあることです。それも左右均等とはいきません。必ず差異が出ます。「ダメな方だけ再成形」それは可能ですが、熱をかける以上は強度が落ちますから、一発勝負。これに掛けるリスクと付加効果の天秤。一年使ったインソールを再成形というオーダーを受けたことがありますが、まず無意味です。インソール自体がヘタっています。賞味期限は1〜2年です。

それでも、やってみないとわからないんです。それがリスク。つまり、成形後をテスト出来ません。

いずれにしても、熱成形したからといって”ダメなものが良くなる”ということではなく、万能ではなく、そもそもはある程度あっているものを補正する程度の商品です。

つまり、熱成形っていうのは”付加価値をあげる方法”であって、例えば”熱整形なしですけど15000円のインソールです”っていうと、高く感じても、8000円のインソールを整形するのに4000円かかりますよっていうほうが価値が高いと感じるわけです。それだけのことです。でも、商品自体は8000円の品物なんですよね。15000円の半分ほどのコストってことです。

私は効果で選びたいと思います。

当店ではソールスターのテストが出来ます。リスクは最小です。使って良ければ買って下さい。

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