自分でやるメンテナンス

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表題のようなタイトルをつけた本があります。「誰でもできるメンテナンス」とか。誰でもできるなんてことはありません。分かり易く料理に例えます。

「誰でもできる料理ってありますか?」
ありませんよね。

どんな料理にもコツが要ります。それは料理してみてから気がつくもので、初めから説明尽くしにされたところで、各々が”コツであると感じるポイント”は違うものです。また、美味しいと感じる状態も異なります。ゆえ、作ってみようよ!って話です。

その時に見るのはレシピ。ごく一般的な作り方の順序になります。以前であれば、どこかの料理研究家や料理人が発行したレシピを見ていたのですが、今ではクックパッドを見ることが多いかも知れません。ところが、適当なレシピでは料理の成功確率は低くなるでしょうから、始めて作る人が見るべきは正しいレシピだと思います。

ただただ食べ続けるより、一度作ってみた方がその味を構成している要素を想像しやすくなります。

これは自転車も同じです。

ところがレシピを見ても作れない人達もいます。それは個人が理想としている味に対して実現できていないと言うことを指すので、第三者から見て美味しいかどうかや、出来ているかどうかとは別の話かも知れません。ここが微妙なところですね。

でも、出来ない人だとしても、作ってみたという経験をすることで味に対しての評価は定まります。欲が出ます。また、他人が作った同じ料理を食べた時にも想像力がより働くようになります。

作れないと言うことが、美味しさが分からない事と共通ではないのです。味の評価には優れていても、作れない人はいます。

私が一般サイクリストに必要だと思う資質は、この部分です。

自分で美味しく作れなくてもいいと思いますし、全員が美味しく作れるとは限りません。出来なくて良いんです。でも、美味しいか美味しくないかを判断することは出来た方が良いということですし、出来ると思います。沢山食べれば良いし、ちょっとだけ作り方を学んでみれば良いのです。味の基準値として共通した物差しを持ちましょうということですから、「オレはこれで食えるしこれでいいよ」を基準にするわけではなく、他人様に食べさせるとした場合の美味しさを知りましょうということです。

腐っていないかどうかを最低限判断できるようにし、美味しい状態を知っておきましょうということです。

つまり、自分でやらなくてはいけないメンテナンスとは
「自転車の管理」
だけです。
※ちなみに管理とトラブル対応は別だと考えています

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