WROCCAをオーダーしてみた

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なんだろうなぁ。ここまで機材が進化?すると、旧い機材で走りたくなる。

それは歳をとったからなのか。レコードで音楽を聴きたいと思ったり、寝台特急で旅をしたいと思うのに似ているのかな?

低性能が良いと言うことではなく、それぞれに特有の趣味的感覚かもしれない。

昔っぽい自転車で走りたいっていう感覚。旧いだけとは違う感じ。ブレーキも止まるに越したことはないんだけど、道具って使い様なのですね。

Fサス当たり前の時代、ディスク当たり前、カーボンも当然。この先にも進化があれば、これらも古くて不便なものになるのでしょうか。

否。

問題はこの先の機材進化が劇的に変化しないだろうということ。カーボン以上はもうない、たぶん。電子シフト以上も無い。精々フライバイワイヤになるくらい。ソフトウェアでの進化は続けるんだけど、ハード面ではもう限界だろうと思うので、それもそんな感情を呼び起こす原因なのかも。

ディスクロード時代なんて言われますが、ディスクブレーキ自体はずいぶん前からあるので珍しくも何ともない。

そこでオーダーしてみたのがWROCCA。

いまさらカンチブレーキでノンディスク。ホリゾンタルジオメトリ、JISのスレッド式BB、オーバーサイズヘッド、低いBB。どれも、旧いスペック。

個人的にBB下がりは72ミリが好き。コチョコチョと動くのではなく、ドシッと落ち着いたバイクが良い。まっすぐ進むバイク。WROCCAは70ミリ。

WROCCAのフォークオフセットは48ミリ。現代では多くのロードは45ミリ。フォークジオメトリが決まると、その後ろはおおよそ決まってしまうくらい大事なポイントだけど、多くのメーカーは45ミリ以外のオフセットを選ぶことが出来ない。なぜなら、作る側(工場)が作らないから、あるいはコストダウンか。作る側が”気にしていない”可能性が大きいと推測される場合もある。そんなところ?にこだわって、手間と時間を掛けてしまってはコストを削減する事は出来ないから。BSアンカーは知っての通りで3種類のオフセットを持っており、プロ専用50ミリもある。

手間とコストのかけ方が違う。そんなメーカーは世界でも唯一。もしかすると、ブリヂストン本社から「アレは趣味だ」と揶揄されたりするのかも知れない。あ、これはGDでも同じかも知れない。商業ベースに乗せつつ、守る部分を守るというのは大変難しい。これは皆さんのビジネスも同じ。流されればそれまで。私も同じ。

守るべきは何か?

やはり自転車のミソはフィーリングだ。

フレームは適度にしなって、粘って、ジンワリ進む。”ビュン!グイン!”と進むフレームは疲れるし、”ペダルがサッと下まで降りるバイク”が良いとされるのはちょっと違うと思う。だいぶ違う。自転車はそうではない方が良い。ペダルは長く踏める方が良い。その粘り加減がフィーリングの大事なところ。軽いとスカッと抜けてしまったら、中速以降で掛からない。スプリントできないフレームだし、疲れる。軽量フレームで長時間ライドなんて考えられない。

WROCCAは旧メテオスピードだったり、DOKKE XCに近い。僕が”これぞグラファイトデザインだ”と思うフィーリング。

フィーリングを詰めるのには、スペックを向上させることが大事なのではなく、全体のバランスを詰める作業が大事。良いパーツ=高いパーツを付けることや、パーツを交換することが大事なのではないはず。

僕が自転車でしたいことを削っていくと残ったのは自転車ではなかった

度々言うけれど、僕は自転車マニアではない。

自転車にまつわることを趣味にしてきたり遊んできたのではなかった。釣り、バイク、クルマ、スキー、スノーボード、サバゲ、キャンプ、ハイキングなどなど、結局は自然の中でやる。自然と自分とを繋ぐのがそれらのスポーツだったり、機材だったり。それが偶然に今は自転車だったと言うだけのこと。

だから、自然を楽しめる自転車が良い。

メテオスピードに乗ったとき、DOKKE XCに乗ったときに感じたこと。特にDOKKE。”自転車の存在が消える”感覚がある。あまりにもクセがなさ過ぎて、イコール自分のフィーリングとマッチしすぎていて、自転車の存在が消える。

自然と自分との対話に集中できるDOKKE、それに似たWROCCA。

もともとレースから自転車に入った人間ではないので、レーシーなものはかっこいいけど自分の核ではない。自転車で旅をするにはオンロードだけじゃつまらない。オンロードしか走れない機材は自分のやりたいことや行動を制限してしまう。

子供の頃、自転車にはじめた乗ったとき、行動範囲が一気に拡がる感動。冒険への期待と苦労と達成感。それが僕の自転車の原点。

オフロードもオンロードもじっくり楽しめる。メカ的に旧いからか?機械的にもクセがなく、自転車が乗り手より出張りすぎない。

グラファイトデザインの自転車からは”あくまでも乗り手主体のフィーリング”を総じて感じる。それが好きでたまらない。

気兼ねなく、自分に集中して、自然を楽しんで、旅をしたい。

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