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[メリダ 2017モデル] その3 スクルトゥーラ CF2編

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スクルトゥーラ CF2というのはフレームのグレードのことです。9000がCF5、チームがCF4、そして最もよく売れるミドルグレードである5000や4000に採用されるのがCF2です。

スクルトゥーラシリーズはチームモデルが2016年に新しくなり。2017年にはそれと同じような形状に変更されたCF2グレードとなります。つまり、フレームがモデルチェンジします。
リアクトが登場する前にオールラウンダーを担っていた先代スクルトゥーラはリアクトの登場と共に、中低速でのかかり重視に路線変更しました。その弟分が今回のCF2となります。

乗って比べてみても、先代CF2より瞬発力が重視されており、登坂時のかかりは良くなっています。チームモデルが僅かな”ため”しか無いのに対して、CF2では程よい”ため”がペダルリングのリズムを維持しやすく効果的に感じました。ペダリングも上手で、心肺機能もあり、それに耐えうる精神を持っているライダーならばチームモデルは効果的でしょうが、ノービスライダーには諸刃の剣となるかも知れません。

先代ではあまりバネ感を感じにくく、しっとり感が強調されていたと思います。それは先代チームモデルがその傾向だったからで、「デチューンするとそうなるよね」という感じです。その意味では、ヒルクライムを重視したような場合でも今回のCF2は好まれるフィーリングだと思います。チームモデルはより高いケイデンスを要求してきますから、長時間の高強度となると身体はきつくなります。むしろ、CF2にし、ケイデンスを落とし、落ち着いて効率的なペダリングをすることが長時間ライドでは有効な場合もあります。

剛性バランスは硬いと感じないレベルですが、グイグイ踏みつけるパワーにも反応してくれるので思わずニッコリしてしまいました。先代CF2はちょっと柔らかい印象だったのですが、今回は上位モデルの味付けを継承しているようです。

ブレーキ位置は先代の通りノーマルキャリパーを使用しますので、メンテナンスは容易に行うことが出来ます。自分で管理しやすいということをメリダの開発陣は重視しました。このあたりは手堅いドイツ開発の味付けでしょうか。

このフレームにこの価格で乗れるというのは本当に驚異的です。毎度のことながら、メリダは強力なバイクを次々出してくるなと関心します。

「メリダはチームモデルを安価に買える」というメリットが強調されがちですが、ミドルグレードやボトムにまでしっかりと作りこんで来るのが本当に良いメーカーの仕事であって、その乗り味はベテランライダーすら満足させてしまうのですから、それは「もう”有名ブランド代”を払わなくても良いなぁ」と思わせて当然だろうと思います。ゆえ、ブランド物をメインに扱っているお店でも”放っておけない”存在になっていますよね。

BBはPF86になりました
スペック面ではBBがスレッドから圧入式になりました。いまだに”圧入式へのアレルギー”をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、メリダのフレームは工作精度も良く、私が問題を感じたことは一度もありません。周囲でレーサーの方が使っている状況も聞き取りしますが、「某メーカーではダメだったけどメリダは全然平気だ」と太鼓判をもらうことばかりで、問題視されることはありません。アダプター内に圧入されているベアリングについても、非常にシール性能が高いものが使われています。すぐにダメになると聞く幾つかのメーカーとは状況は違うと思います。どうしても心配であれば、あるいは万一問題が発生した場合には「WISHBONE」という飛び道具がありますので一気に解決することも可能です。

新車時からWISHBONEに交換するサービスも承ります。
プレミアム組み立てであれば工賃無料、パーツ代のみでOKです。

何台も試乗する中で私はこのCF2を2度試乗しました。
それほど印象的であったからです。「これは自分で乗っても全然イケるな」と感じましたし、4000グレードでも問題ないと思いました。もちろん、5000とはフレームが同じなのですが、ホイールさえ変更してしまえばまさにオールラウンドに活躍してくれると思います。

105仕様で19万、アルテグラ仕様で24万、このバイクに対抗できるメーカーは少ないでしょう。
スペックだけではありません。フレームの精度、乗り味、カラーリングまで抜け目がないとはこのことです。正直、2016モデルのカラーラインアップにはガッカリしていたのですが、2017年を見て思わずテンションが上ってしまいました。

「中身は良いけど見た目はね…」とも言われないほど、2017モデルではさらにスタイリッシュになっています。チームカラー以外の選択肢も充実し、色選びが本当に楽しい2017年モデルです。

4000と5000で迷ったら?
色で決めましょう。それで構いません。コンポーネントで速さは変わりません。重さが少しだけ変わりますが、バイク重量はパーツとフレームを全て合わせた重量ですから、105をアルテグラにした程度ではさほど変化しません。ベテランライダーがアルテグラを使いたいケースであっても、色重視でOKでしょう。6900デビュー時に載せ替えてもOKなのですから。

というわけで、ミドルクラスのカーボンロードレーサーのベストバイだと言えます。

高級車両と並べて比較されますと、「メリダはコストパフォーマンスが良い」とばかり言われるのですが、乗ってみてください。純粋にパフォーマンスが素晴らしく良いことに気づいて頂けるはずです。

当店ではメリダを中心に販売するディラーとしては、きっと都内で唯一になると思います。
それほどメリダに力を入れていますし、メリダの国内販売促進に力を尽くしてきました。

2017シーズンは多くの試乗車を常設し、新たなシーズンを迎える予定です。
ぜひご来店下さい。

価格以上の価値を持っていることは間違いないと思います。好みや感覚は各々違いますが、上手に中庸を守っているのですが凡庸ではないというところがメリダの上手さです。

[メリダ 2017モデル] その2 スクルトゥーラ チームモデル編

毎度おなじみ?ニューモデルについて一言というコーナーです。

なんか巷では、このコーナーを待っている方がいらっしゃるらしく、早く書けと言われてもいるんですが、まあとりあえず書き物は勢いとイメージが大事なので(笑)

というわけで、今やメリダと言えばランプレであり、そのチームバイクが注目されるのでそこから行きます。

今回の2017ニューモデルのポイントをザッとに書いておきます。

[スクルトゥーラ]
 チームのキャリパーモデルは変更なし
 チームに黒赤モデルのフレーム売りが追加
 9000も変更なし
 チームにディスクモデル市販化
 ミドルグレード完成車でフレームがモデルチェンジ
 ミドルグレード完成車にディスク仕様が追加
 アルミ完成車でフレームがモデルチェンジ
 アルミ完成車にディスク仕様が追加

[リアクト]
 チーム・ミドルグレード完成車共にフレームは変更なし

[ライド]
 チーム・ミドルグレード完成車共にフレームは変更なし
 ミドルグレード完成車にディスク仕様が追加

[完成車]
 多くの完成車でクランクとブレーキキャリパがオリジナル・FSAからシマノ製に変更

こんな感じでスクルトゥーラに対して大きく手が入れられた形になります。他メーカーでの販売実績を聞いても、オールラウンドモデルの方に寄っているということで、特に日本国内はその傾向が強くなっています。決してリアクトがオススでないということではなく、使用目的において検証した結果としてスクルトゥーラを選択する方が多いというだけのこと。ちなみに私はリアクト派です。

その辺りについて疑問があれば、いつでもご来店下さい。あなたの立場になって相談に乗ります。

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さて、インプレです。
試乗エリアには一番に到着し、バイクを物色。まずはディスクでしょう?ということでスクルトゥーラチームのディスクモデルから乗りました。パーツ供給が間に合わず、新しいデュラエースではない状態でしたが、そんな事はどうでもいいことです。新しいデュラがいいことは分かっています(笑)eTapが装備されている機種もあったのですが、それもどうでもよいことです。今見るべきはフレームですから。それに今更カンパやスラムと真っ向比較するのはナンセンスですね。資本力、技術力、マーケティングのどれもが今やシマノの手の中にあります。むしろ、シマノが転けるとみんな転ける、そんな怖い世の中でもあります…

ディスクブレーキについて
ディスクブレーキは相変わらず要不要論になっています。販売に積極的か、消極的か。2択ではないと思います。必要な用途があれば、そうでないものもあるでしょう。全体を2つに切り分けることはできません。消極的なケースでは個人的に嫌いか、あるいは扱うことが難しいというケースもあるようです。

私は積極的でも消極的でもなく、その出来栄えを判別し、必要な用途にはおすすめするだけです。

レースでは不要というのは、何度も言いますように、レースはゲームが面白くなることが最大のポイントであって、最新機材の発表会がメインではありません。ただし、レギュレーションが変われば使わざるを得なくなります。きっとそうなると思います。

一般の方の要不要に関してはそれぞれの方が決めれば良いと思いますが、今回試乗した新しいデュラエースのディスクブレーキに関して、これまであったものと比較して出来栄えが素晴らしく、はっきりと”ロード用”であると感じました。これより下位グレードに関しても相当熟成されています。これまであったXTのキャリパーにレジンパッドを装備したものは効きすぎていましたし、制動力の立ち上がりも急だったのですが、今回のものは”タッチ”も柔らかであって、”粘り”もあり、なおかつめちゃくちゃ効きました。相当に良い感じです。

試乗車は左前ブレーキ仕様だったんですが、「ん?どっちが前だっけ?」と走りながらわからなくなってしまうほどに右手で操作するリヤブレーキの制動力は強力で、「んー、ここまで効くと世界が変わるな」とニヤニヤしました。50キロくらいからリヤブレーキだけで止まれましたので、別世界です。それにはもちろん、28Cという非常に太く、接地面が広いタイヤもその理由なのですが、ブレーキそのものの出来栄えは”とにかく素晴らしかった”ですし、かつて体感したことがないフィーリングでした。

ゆえ、今更ながら一元的に要らないよっていうのは、単に嫌いなのか、なにか理由あってのことで”聞かなかったことにする”のが一番の対処だと思います。「”個人的には”要らないと思う」っていうのが一番無意味な意見です。

そこで言えることは、2018年以降にこの仕様をダウングレードしたアルテグラグレードのコンポーネントがデビューし、ディスクブレーキが搭載された完成車がリリースされ始める時、きっと大きな流れのスタートになるだろうと思います。なんの根拠もありません、なんとなく思うだけです。

ちなみに私個人はディスクブレーキ大好きですので、頃合いを見計らって導入いたします。また、ディスクをほとんど扱ってきたことがないというより、自分で使い慣れていない自転車屋さんでディスクブレーキ仕様の車両を買うと後々のメンテも大変そうですけど、そもそも知識不足っていうケースもありますの注意して下さい。ここ2年ほどのシマノテックセミナーで離されている内容は、ディスクブレーキが流行り始めた頃の内容と全く同じでして、「この内容を知らないディーラーが沢山あるということか…」と愕然とします。実はディスクブレーキの問題点は、ブレーキそのものではなく、販売する側だったりします。

フレームの味付け
昨年乗った2016年モデルのライドディスクとは別物でした。あれはロードレーサーではなかったし、CXバイクかと言われても不思議ではなかったです。評価している方もいたようですが、私は全くダメでした。しかし今回のスクルトゥーラチームディスクはかなり良いものになっていました。しかし、フォークに関してはまだ解決していない問題があるように感じたので、今後の熟成を見守りたいと思います。漕ぐという点においては、やはりまだリムブレーキモデルに及ばない点があります。

クライミングバイクというほどシャカシャカでもないので、オールラウンド要素は持っています。しかし、そのチームモデルなりのレスポンスは、効率のよいペダリングを必要としてきます。ケイデンスは無駄に上げるとよくありません。あまりスキルの高くないライダーはミドルグレードのCF2を選択したほうが良いでしょう。軽量であることより、長時間のライドこそペダリングの質が体力温存に影響します。

先代のスクルトゥーラSLチームは軽量ながらしっとりした踏み味で、まさにオールラウンダーという印象だったのですが、2016年に刷新され、よりレスポンシブルなフレームになったと思います。オールラウンドというよりヘッド周りやハンドル周りの返しが早く、それと同じようなリズムで後ろ三角が反応するようで、ケイデンスをついつい上げたくなる反応性重視のフレームです。対してリアクトは古くからあるホリゾンタルフレームのような伸びと落ち着きに、程よいレスポンスを加えたものでまさにオールラウンダーだと思います。人によって意見は違うでしょうが、私はこのように感じました。

レースでは上げ下げに対応できなければそこで終了なので、まずは残ることが大事です。プロのレースのように”展開がある”ことは稀ですから、総じてスクルトゥーラの方がよく売れるのも当然かと思います。むしろ、インターバルよりアベレージで走ることが多い一般サイクリストはリアクトの性能を活かすことが有効な場合もあります。ただし、出力できるパワー値があまり高くないケースではそれでもスクルトゥーラの方が有効です。

ディスクモデルはチェーンステイが8ミリ長い
タイヤクリアランス向上の為にここまで拡大したのですが、むしろこのくらいあったほうが乗りやすい気がします。変速性能の事を考えても、短すぎることはデメリットにも成り得ます。ショートチェーンステイにすると、ペダルをキックした時のレスポンスは上がるんですが、それが進むということになるかというとスピード域やパワーの伝え方に寄って異なると思います。ディスクモデルの方が乗りやすく感じたのはそのせいもあるかもしれません。カタログでは28Cまでに対応したフレームだと記載があるのですが、コンチネンタルの28Cが余裕を持って収まっているので30Cくらいでもいけると思います。

レースで選ぶならリムブレーキ?ディスクブレーキ?
このモデルを求める方はレーサーか、あるいはそれに興味がある方だと思います。大きくレギュレーションの変更を伴っており、尚且つ他の参加者の大半がディスクブレーキ装備車に乗るような状況にならないかぎりはディスクブレーキを導入することは考えなくて良いと思います。あくまでも”レーサーなら”ということなので、その気分で乗りたい一般ライダーはディスク仕様を選択しても便利だと思います。ただ、自分でメンテナンスできる範囲は確実に狭くなりますので、どちらを選ぶかは慎重に。つまり、”沢山走る人ほど自分でやらなければならない範囲は広くなる”ということです。全てお店頼りでは困っちゃいますね。

わからないことは店頭で聞いてください。
そんなわで、スクルトゥーラチームについてはキャリパーモデルの好評価は変わらず、これが26.9万円という恐ろしく安い価格で販売されていることで他メーカーは相当困るだろうと思います。米3社と幾つかの欧州メーカー以外の小規模メーカーでは、”かっこいい形で安い”という戦略が多くなってきています。つまり、”型起こし”までやるけど、あとはデザインでカバーっていうパターンです。「それは開発なのか?」と思ってしまいますが、値段と素材とデザインだけで広告されてしまえばバレないんでしょうね。型起こしの際やデカール・ペイントのデザインには凝るけど、生産は安価に済ませるという感じでしょう。それくらいカーボンフレーム製作会社が”慣れてきている”ということもあると思います。プロパーで用意した型が熟成してきてるのでしょうね。”変わったデザイン”はまだまだ人気の有るところですが、本来の使い方をする方ほど”突飛押しもないデザイン”によって性能バランスを崩すことはやむを得ない、ゆえに選択しないと思います。実際、大手マスプロメーカーのフレームは年々シンプルになっていると思いませんか?小メーカーほど派手に走りませんか?

ですから、もし中身で選びたい、あるいは出来るだけ速く・やる気に溢れ、でも安いフレームを選ぶ場合には、このスクルトゥーラチームを選択肢の一つに入れるべきだと思います。むしろ、選択肢から外す理由は色が嫌いだとか、とにかく好きじゃないということ以外に思いつきません。

スクルトゥーラ チーム、この性能でこの価格、買って損なしです。

[メリダ 2017モデル] その1 フォトアルバム編

先週の半ばに行われました「メリダディーラーキャンプ」では国内から主なメリダディーラーが集合し、新しいシーズンに登場するバイクの品定め?をしました。

2017モデルのプレカタログは店頭に用意しています。お見せできますので、ご来店下さい。
その他色々な当店ならではの情報も沢山あります。

当店はメリダがメインですから。

価格は基本的にキープです。

これはここ数年のメリダを見ている方なら予想できることですね。ですが、他メーカー・ブランドの動きを見ていてわかると思いますが、”バリュー感”は毎年増しており、ゆえに他メーカー・ブランドは対抗すべく値下げをしています。この値下げは明らかにメリダを意識したものでしょう。

つまり、「価格が同じでは内容で勝てないし、同じ価格にすることもできないから内容でも負ける。さあどうしよう?」というわけです。あ、言っちゃいましたねw

これでフレームが良くないとか、信頼出来ないブランドだろう…と思われていた数年前なら、”相手にもされていなかった”んですが、数年で大きく変化しました。”高級車”を販売するディーラーさんでも扱う様子が多く見られるようになりました。はい、”もう無視できない”存在になったということです。

というわけで、まずは写真からどうぞ。

次回からインプレなど書いていきます。

メリダを扱い始めてから6年目のシーズンを迎えます

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私がメリダを扱い始めてから5年目のシーズンを迎えています。来年は2017年となり、6年目です。

ここ数年、メリダを扱うディーラーは増えてきました。色々なお店でメリダを買うことができるようになったと思います。今回行われたメリダディーラーキャンプは二つに日程に分けて行われ、メリダを日本でさらに広めて、愛していただけるように尽くし、共に歩む特に重要なディーラーの中に私を選んでいただきましたので、初日日程に参加しました。

初めて行われたディーラーキャンプに参加したのはたった28店舗。これは”全国で”なので、どれだけ寂しい数字かわかっていただけるかと思います。都内を中心に展示会が多く開催される日程の中でこの28店舗は全国からまさに”人知れず”集結した、そんな印象でした…(笑)

盛り上がるという感じではなく、「みんながんばろうね」って感じ(笑)

その後、都内で開催された展示会もガラガラで、デビューしたばかりのSCULTURA SLに私が乗っていれば「メリダ乗ってんだ。へぇ、それっていいの?」とまるで興味がなさそうなコメントをいただいたりもしました。

それが今や、アメリカンブランドやヨーロッパの有名ブランドから続々と乗り換える人が現れるという状態にまでなりました。ランプレメリダに供給を始めたことがキッカケになったのは確かですが、ここ数年でスポーツバイクメーカー・ブランドを取り巻く状況が変わってきたことも同時並行で発生しており、それらの様々な要因によりメリダ製品の良さを実感し、正当に評価していただけるようになったという印象を持っています。

6年前、私はメリダに関しての情報を全く持っていませんでした。知る手段はありませんでしたし、興味もありませんでした。なんとなく、「ガンリタが乗ってる」というくらいのイメージだけでした。サイクルモードで偶然に業界内でお世話になった方と再会を果たし、その後「メリダを日本に根付かせる為に一緒にやってほしい」と声をかけていただきました。しかし、半信半疑。安モノメーカーでOEMメーカーだというイメージでしたから、「ホントにメリダをやるんですか???」という気持ちがあって当然だったと思います。

しかし、そこで「一緒にやります」と返答したディーラーがいくつかありました。その内の一つは私です。

売れるかどうか全く分かりませんでした。まして、実物は見ていましたが、乗ってもおらず、自転車に関してもメーカーに関しても詳しく聞くことなく、なぜか「やる」と決断しました。何かを感じた?といえばそうかも知れません、だって誰もが「へぇ、それっていいの?」という状態だったわけですから。

そしていきなりマヨルカ島へ(笑)

まさにこの時も”人知れず”でしたね。いったい何が起こるのかもわからない状態で成田空港に集合し、不安を抱えて28時間のフライト。お店は10日間休業ですから(笑)普通のお店はOKしません(笑)最近でも他メーカーで現地へ行くという光景がありますが、それとこれとは全く別でした。だって、乗ってもいないし、知らないんですからね(笑)最近のやつはご褒美的な旅行でしょ?

でも、あの時の旅は「これから大きな仕事をする為の小さな一歩を如何にして踏み出すか」という真面目な緊張感に包まれた、地中海に浮かぶ離島での一週間。僕の自転車業界人生では特別な時間でした。あのようなチャンスを貰える人は極めて稀でしょう。

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なぜ信じたのか、行ったのかと言えば、やはり人と人の関係。それしかありません。モノは見てないけど、信じて動いただけです。もちろん、リスクはありました。すでに売れていたり、売れると分かっている製品を扱うの簡単にできます。はい、資金がありさえすればなんでも可能だからです。しかし、我々にあったのは気持ちでした。それを共有し、団結しました。

それが日本のメリダファミリーのスタートでした。

現地でプレゼンを聞き、同じく世界中から集まった人たちが醸す空気を感じ、選手の真剣な表情を見て、
 「これはすごい事になるぞ!」
と武者震いをしました。

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「ここまで大きな規模のメーカーが日本のマーケットに参入することは、今後絶対にない。ここが最後だ。」そう確認し、気持ちを決めたのを思い出します。そして翌日にはテストライドをして、その”すごさ”を確信に変えたのです。「このバイクはヤバい」と。

だがしかし、宴が終わり日本に帰ってきて来てからは前述したディーラーキャンプがあり、展示会があり、現実を叩きつけられました(笑)

あの時の熱を、現地の空気を、少しでも伝えたい。日本でメリダに対して持っているイメージを変えたい。そして、いくつかの有名ブランドをひっくり返したい。そう願い、本当のメリダの姿を伝え続けてきました。

それが今年のディーラーキャンプに参加し、ユーザーさんから注目を浴びるのを見て
「ようやく、ここまで来たのかな」
と感慨深い思いです。

でも、まだまだです。

多くのディーラーで販売されるようになったメリダ。

その中で私は最初から携わってきた人間の一人として、共にここまで大きく成長させたことを振り返りつつ、だからこそ出来ること、言えることを思い出し、足りない部分を確認し、まだまだこれからもメリダと共にマティーノは存在し続けると宣言します。

次回はこのディーラーキャンプで見て、乗った新型バイクについて個別に触れていきます。
次回もお楽しみに。

本日はメリダディーラーキャンプの為にお休みです

いつもありがとうございます。

本日はメリダディーラーキャンプに来ています。2017年モデルのスクルトゥーラディスク、新しいアルミのスクルトゥーラ、BIG.NINE、BIG.SEVENなどニューモデルを乗り倒して来ます。

なお、明日は定休日です(展示会巡りですが)