目利き

本日のコラム

やはり、人の話を聞くことは大事です。

それが面倒になると、Face to faceのコミュニケーションができなくなると、ドンドン自分勝手になっていくことが加速すると思います。ネットは便利。でも、リアルが大事です。

ネットの世界には”目利き”は存在し得ないと思うのです。

ネット上で体験を想像させる際、相手がフィルタリングしたものを見ている前提なので相手の価値観に寄りすぎますし、新たな想像や価値を押し付けるのは難しいでしょう。つまり、寄り添うようで、迎合しているだけです。”売る”ことに最短時間でたどり着けるのですが、それが正しいかどうかはわかりません。

リアルは面白いです。リアルではあえて”売らない”ことで遠回りをしてもらう楽しみを提供できます。そんな事をする店があるのか?と思うかもしれませんが、個人商店の小売業ではよくあることです。

これは主にデータでやり取りできない商品の話です。体験を伴うものとそうでないもので違うとは思います。逆に身体性を伴うものの体験価値をデータでやり取りする限界はとても感じます。購入時に失う貨幣価値も後の体験価値次第ではバリューに変化が表れます。

目利きはリアルありき

https://www.wiggle.jp/orro-venturi-8070-di2-wind400-stealth-2020

Wiggleのリンクを貼るなんてめずらしい笑、そう思われるでしょう。もちろん、ポジティブな理由ではありません笑

このバイク、メールが飛んできたので見てみたのですが、あまりの割高感に驚きました。「これをこの値段で売るの???」と。知らぬ人が見れば、アルテグラDi2、油圧ディスクブレーキ、WIND400で40万円が安く思えるのかもしれませんが、同じくアルテグラDi2、同油圧ディスクブレーキ、ホイールはP1800 dbのREACTO DISC 7000-Eは52万円。

「10万円も安いじゃないか」と思われるのは目利きがないゆえ。

問題はフレームで、私は明らかに作りが古いと思いました。

少なくとも二世代は古い。ジオメトリからもそれがわかります。こういうことは長い間自転車を見ていて、かつ代理店などと情報交換をし、実物を介して検証し続けるとわかります。

2世代前のエアロロードは重ったるく、皆避けていた頃です。重量的にも重く、ペダリングにも抜けが足りないので、それを「エアロロードらしさ」として肯定することしかできないでしょう…

買わないほうがいいとは言いません。ただ、「これに40万の値付けをするのねぇ、すごいな」という驚きが大きかったので、一応お知らせしておきました。

むしろ、このバイクに10万円足すと、REACTO DISC 7000-Eを買うことができてしまうということがまた驚きです

だって、メリダは世界第2位のメーカーで、最も高品質なカーボンフレームや自転車を作って自転車界を完全に牛耳っている台湾(台中)で製造され、世界最高レベルの品質管理をされ、シーズン当初からセールすることなくブランド価値を維持され、最新モデルは世界で戦っているメーカーですよ


「当たるとは限らない」
「悪く言うのはおかしい」
そういう方もいるでしょう。

しかし、そこそこ自転車を見続けていればわかるものなのです。そうじゃないと、カタログだけ見て、車体やパーツのオーダーをかけるなんてことはできないのです。そして、それができないと、お店はできないのです笑

つまり、この自転車にどのメーカーのロゴが載っていたとしても、これが「新製品です!」と言われたら、「OK、さようなら」するということですね。

これが目利きなのです。

そして、ネットではそれはバレにくい。