ディスクへ移行しようかな

さて、どうしうようか?
多くの皆さんがリムブレーキからディスクブレーキへの移行について気になっていることかと思います。

・そもそも使う必要があるのか
・移行しないとダメなのか
・いつ買えばいいのか
・何に注意するのか

と、こんな感じでしょうか。


移行の必要性
これはまず雨の日に乗るかどうか?という点が注目されます。その場合、普段のサイクリングとイベント・レースで異なります。普段のサイクリングであれば、大部分の方がどっちでもいい気がします。つまり、リムでもOKだと思います。しかし、走行中通じての安心感はなかな強烈です。レースやイベントに出る場合には、メリットが多いと思います。ホイール選択に悩まずに済みますし、気にせずブレーキング出来ます。ただし、レースの場合には機材の移行にかかるコストという問題があり、またチームであればチーム機材という問題があるので容易ではないと思います。


移行しないとダメなのか
そんなことはないと思います。リムブレーキのほうが重量的にというよりは走りの滑らかさと軽さに秀でているので、どちらかと言うと低コストでバランスのいいバイクを作るにはリムの方が優れています。ゆえ、これから始めるという場合に関してはリムでもいいと思います。ビギナーだからディスクがいいと私は思いません。それはビギナーというくくりで判断するものではなく、ニーズとチョイスという結果だけだと思います。悩んでいる場合にはご相談下さい。

ちなみに代理店側ではまだリムにもニーズがあると思っています。つまり、それぞれ役割があるからです。それを完全に移行させることにメリットがないとも思います。どうしてもコスト増になりますからね。私もリムブレーキには役割があると思います。それにたとえデュラエースのブレーキが無くなったとしても、それで困る人はまれです。そもそもデュラを使うような人なら、早々にディスクへ移行する可能性のほうが高いでしょう。リムブレーキでも良い人なら、サードパーティ製ブレーキや105グレード相当のブレーキがあれば充分。それがなくなることは考えにくいと思いますから、リムブレーキの自転車に乗れなくなることはないでしょう。


いつ買えばいいのか、何に注意すればいいのか
以前から言っていますけれど、剛性の問題はなかなかしつこいです。まだ第1.5世代という感じのディスクロードに関しては、熟成とまで行っていない印象です。

しかしながら、その中では全体として”レーサーとしてのロードバイク”へのニーズが低下し、グラベルやエンデュランスへと移行している現在です。全体でのシェアといいますか、どうやらそもそもレーサーという需要はほぼ存在せず、つまりそもそもレースをしないと言えるのに”かつてはレーサーしか売っていなかった”だけだと考察できています。その意味ではディスクロードは買ってもいい時期と言えます。私はレーサーにはまだ早いと思っていますが、それもまた新しい道具に対応できない恐竜が感じることらしいので笑、私はこのまま絶滅するかも知れません笑

ただ、オイルホースの処理に関してはやたらとフレームやハンドルの中にまで入れたがるので、大変にメンテナンスの手間が面倒になっています。時間単位にしますと、同じ作業に対して最大で2-3倍程度かかると思います。当然ながら、メンテナンスコスト、つまり作業工賃は同樣に2-3倍になります。ハイエンドレーサーでは空気抵抗云々については気にすると思いますが、エンデュランスはグラベルでそのような処理をするメリットはほぼ有りません。むしろ、複雑化が過ぎますから、面倒しか想像できません。

ゆえ、メリダではロードだけではなく、MTBやシクロクロスでも、メンテナンスを出来るだけ容易にし、効率的に自転車を楽しむことが出来る設計にしていますので、いくつかあるアグレッシブな構造やデザインを持つブランド・車種よりはラクだと思います。

コンポーネントやパーツについて言えば、上にも書きましたようにあまりにも複雑なシステムは避けたほうが良いと思います。これはあくまで運用の手間やコストを考えた場合なので、そこに糸目をつけない方には語るべきことはありません笑。

シフトを機械式にするかDi2にするかについて言えば、レースライクな走りをする場合、私はDi2が良いと思います。理由はハンドル周りの軽さと握りやすさです。加速時、ターンのとき、ダンシングやスプリントなどのあらゆる動きで自転車はハンドルを振ります。その際にハンドルバーの先端に更に重量物が乗るのは困ります。振りが重くなり、まるで車重が重たいかのような感覚を得ます。ハンドルバー自体の軽量化は優先順位が低いと思いますが、STIレバーに関しては優先されたほうが良いと思います。特にターンの切り返しでは、描くRが大きく膨らんでしまいます。ロードでは高速になるとかなりの影響があり、シクロクロスなどの細かいターンをする場合にも顕著ですから、私はDi2を勧めます。

レース走行しない場合には機械式でも良いと思います。それほど気にする必要はありません。多少の重さも、ディスクによるメリットで相殺可能です。

重量的なメリットが欲しい場合には、上位コンポーネントに手を出す必要があります。つまり、ディスク車で軽量を狙うにはコストが掛かります。この場合の軽量は7キロ台くらいを指していますが、約40-50万円が目処になります。30-40万円になると8-8.5キロが妥当なラインですが、あとあと軽量化は可能です。まあ、予算に限りはあるものですから、その中で妥当なラインを検討し、妥協点を見つけましょう。

Di2というととても大きなコストが必要だと思われますが、コストはトレードオフである程度まかなえます。ホイールはとりあえず安いものにして、その分コンポーネントにウェイトを置きましょう。ホイールを替えるだけなら難しくありませんが、コンポーネント載せ替えは大仕事ですからね。

ホイールはカーボンにこだわる必要はないと思います。アルミでも充分です。あなたは何にフォーカスして機材を選ぶのが最適なのでしょうか。機材を買い替えて楽しむには膨大な予算が必要です。その予算立てに悩むのは、走る楽しさを削ってしまいかねません。何も気にせず、自分の価値観で選びましょう。ホイールは素材よりも軽さよりもバランスが大事です。安くて軽い物がいいわけではありません。リムとディスクでは求められるバランスが異なってきます。


Now, it’s your turn…
さて、あなたはどうしますか?私はそろそろ移行を考えています。正直、自分が走るだけの用途で言えばリムブレーキで充分な気がしていますが、あくまでフラットに客観的にニーズを観察する場合には、そろそろ移行すべきだろうと思うからです。

メリットとデメリットとを比較検討し、車種選定のご相談に乗っていますので、いつでもご来店ください。