[Attack!299] パワーデータのかんたん解析

Attack!299 2018 8:26:23 172km 402TSS
http://tpks.ws/ZPOF53I55IESALFGIOKEPJZGMI

毎年のことなので、すでにお気づきの方も多いかと思いますが、今年もまたAttack!299を走ってきました。このイベントの過酷さは過去の走行ログよりご存知の通りですが、なぜか年に一度チャレンジしてみたくなるのはいかに自分が変わり者かと実感をします(笑)

とにかく疲れました
大きな出力を発揮した時間は短いですが、それなりの出力を長時間続けたことで体の各部位は疲労し、痛みを伴い、可動範囲を狭め、同じ出力を容易に発揮できない状況となります。イージーに発揮できた出力でも、後半にはそれが困難になるということです。つまり、コーズの前半部分(どこまでを前半とするかにもよりますが)で有酸素域で維持できる出力に対して小さく抑える必要があります。私と同じスタート時間の方の中には、スタート早々にバンバン飛ばして走る方もいらっしゃったのですが、そのペースが続かないことは既知のこと。ゆえ、”志賀坂を越えるまでは序盤と思え”という自分のセオリーと共にペーシングを行いました(笑)

登りというのは速い人の後ろにいても楽になるのはわずかですし、下りでペースが維持できないと(テクニックや走行経験等が原因)一緒に走るのは無理です。つまり、結局は個人力が問われます。以前に何度も走った糸魚川ファストランと比較すれば、あちらははっきりした長い登坂はなく、流れの中でのアップダウンだけですので、登坂時間が長くなければ登坂速度に差があるグループでも途中合流しつつ一緒に走ることが可能になります。しかし、Attackでそれはなかなか難しいでしょう。Attackでそれをしますと、最も遅い人合わせのペースとなりグループ全体が後ろへ引きずられてしまいます。それだけにAttackは一人で完走できる力が必要だとわかります。なおかつ、いくつかの区間では道の荒れ具合や環境が要因となり、ミスを誘発しやすい状況が生まれます。高温も大変つらいのですが、雨天や低温はそれ以上に過酷を極めます。ゆえ、Attackを完走するには無理と無謀の区別がしっかり出来ることも条件だと思います。

コースはこんな様子です
何年か前まで山頂ゴールだったコースは、そこから下りきった先までに延長されました。山頂まででも大変つらいのですが、その上に下りが追加されたのでさらに過酷になりました。下りなのに?とお思いかも知れませんが、ここまでにほぼ登りっぱなしな160キロを走ると体中がバキバキのボロボロになりますので、踏ん張る足裏も、手も、首も、腰も可動域を失って固くなり、痛くてたまらないのです。その上で体力をかなり失っていれば、普段は問題ないスピードやコーナーでミスをする可能性も高まりますから、このコースで”完走できる”と自信を持つには色々な経験を積んだサイクリストである必要があります。距離は174km、積算標高は3350mとなります。

各CP及びそこでの足切りタイムはこの通り
早い時間スタートしても遅くても足切り時間は同じですので、心配なら早めに…なんですが、みんなが早めだと同一スタート時間の選手が重なってしまうので、今回は4時半スタート申請が4時45分にしてほしいとの主催者側からの通達を即答で承りました。このイベントのコースを見れば、いかに速いか遅いかということばかりではなく、すべての準備を含めたあらゆる想定への正しい対応こそ完走への近道だとわかります。たとえ、ロードレースに沢山出場しているレーサーだとしても、このようなコースを普段のペースで走り切ることはできません。ゆえ、今回は私が走ったデータからどのような内容の走行パターンを強いられるイベントかということを簡単に解析してみます。

今回の私の走行データのサマリー
これはグロスデータです。休憩時間等も含まれています。当初、おおよそ8時間で麦草峠まで辿り着こうと思っていた想定タイムに下り25分を加えた、まんま想定通りに走りきることが出来ました。我ながらあっぱれです(笑)VAMが415m/hですから、1時間あたり415メートルの標高を獲得する走行を8時間半に渡ってし続けたということになります(笑)AVGの出力は135Wですが、NPを176Wまで引き上げているのは各登坂セクションです。14だったTSBは一気にマイナス34まで降下しました。丸1-2日の休息は必須となり、その後も数字上は回復するものの、身体自体のコンディションは回復仕切らない為、大きな出力を発揮するのは難しいでしょう。そこで無理して強く走っても無駄です。

各CP間のラップデータです
最後の下りはデータに反映されていないのはより長いデータをカットした事情がありますが、気にしないでください、そこは主体ではないですし。概してはTSSが約100の走りを4回やるという内容になっています。
最初のCPまではゆっくりペースで走っていたので全く無理せずNP164Wで2時間、平均心拍は127bpm。この区間の中盤からは蝉チームのGyoさん達お二人に混ぜていただき、いいペースでクリアできました。お二人とも上手ですし、ペースもちょうど良く、大変走りやすい上に楽しい時間でした。
次の上野村CPまでも同じメンバーで走らせて頂きました。NP182Wで1時間40分、平均心拍は143bpmまで上がるのは登り区間の割合が増え、また標高も上がるからです。ここでもいいペースをつかめた上に心拍数は160bpm未満に抑えることが出来、過去最高に元気な状態でここまでクリアしました。ちなみにおおよそで言いますと、180Wは富士ヒルクライムを85-90分で登る程度の出力と置き換えられます。
問題は次の区間。佐久穂のセブンまでは矢弓沢林道という難関が含まれており、マイペース以外の走りは無理な状況となります。ここまで一緒に走っていただいた蝉チームの方とお別れし、ここからは単独走でゴールを目指します。林道の入口まで15分ほどは200W前後で流しているのですが、矢弓沢林道の前半部分は30分222W(12分240W、20分229Wが内包)を出力しており、林道全体では1時間190W。9キロで平均9%、過酷です(笑)
最後の麦草はほぼ一定の傾斜なのでテンポ上限の出力をキープするように走ったので、そのままの結果となっています。

パワー分布データです
SST以上に入った時間は矢弓沢林道の登坂時間とほぼ同じになり、それ以外の区間ではテンポまでで走っていたことがわかります。42%をエンデュランス、32%をテンポで走りました。

心拍数データ分布です
パワーと違い割とまんべんなくありますが、ゾーン6以上には入っていません。