40歳を超えたらやらなければならないこと

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加齢に伴い骨格筋の筋肉量および筋力は低下します。

いわゆる、サルコペニア(sarcopenia)と言われる減少で、加齢性の筋肉 量および筋力の低下のことです。筋肉の重量は、成人で体重の約40%に達します。個人差はありますが、年齢と筋肉量の変化について、40歳から年に0.5%ずつ減少し、65歳以降には減少率が増大され、最終的に80歳までに30%から40%低下がみられるといわれています。それに対して加齢による筋力の変化は筋肉量の変化より遅れて、50歳まで維持され、50歳から70歳では10年間に15%ずつ減少するといわれています。

これは何を表すかというと、筋肉量として減るものは主に”速筋”だということです。

月に300km、400kmのジョギングやウォーキングをしても、加齢による筋肉量の減少は食い止められないことがわかっています。それは加齢とともに減少していく筋肉が主に“速筋”であり、ジョギングなどの有酸素運動で使われる筋肉が“遅筋”のためです。遅筋については、ジョギング習慣のある70代の人と、運動習慣のない70代の人を比べても、その大きさがほとんど変わらないことがわかっています。

つまり、やらなければならないのはバルクアップ。

バルクアップと聞くと、ボディビルダーのようなものを想像されるかもしれませんが、そうではありません。先程申し上げた筋量低下を食い止め、筋量を維持・増大させることこそ、今後加齢していく際にもサイクリングを楽しむ方法の1つだからです。

もちろん、ゆっくり走るという方法もありますから、今回ご紹介するのは1つの方法に過ぎません。どのように楽しむか、それによって最適な方法を考えれば良いことです。

サイクリングにおいて体力はあればあるだけ役に立つ

サイクリングにおける体力とは持久力を表しますが、一方では速度を表す場合もあるでしょう。平坦では持久力と少ない筋量でもスピードを維持できますが、登坂や向かい風ではそうはいきません。筋量がそのためのキーになります。分かり易く言えば、”パワー”です。

つまり、バルクアップ=パワーアップ=スピード維持・アップ

80代、90代の人でも筋力トレーニングによる筋肉量の増加が認められています。始めるのは何歳からでも遅くありませんが、若い頃のほうがトレーニングの効果が出やすいことも確かです。将来のことを考え、できるだけ早めにトレーニングは始めたほうがいいでしょうし、40歳以降は特に衰えを自覚しやすく、”これまで出来ていたこと”ができなくなってしまいます。

真っ先に衰える足の筋肉

一番初めに衰えてくるのは足の筋肉です。足は【第二の心臓】と言われるほど大事な体の一部ですし、筋量の70%が集まっています。ここが衰えてしまうと体全体の老化が一気に進んでしまいますし、サイクリングにおいて最も大事なものがなくなってしまいます。それに伴って心臓の筋肉や呼吸筋、体力も減退します。しかし、「普段乗っているから平気」と根拠のない自信を持っている方が大勢います。

私自身が実験台

私の年齢は現在40歳、1月で41歳になります。30台後半から急激な筋力低下や体力低下を感じ、大きな危機感を持ちました。ゆっくり走って楽しい方もいらっしゃいますが、それでもどんどん衰えます。私の場合、速度そのものではなく、自分にハードワークを強いることができなくなるのは楽しくない原因になるのです。ゆえ、その時にはどんどん衰えは進行してしまうことでしょう…

自分自身を実験台にし、日々様々なワークアウトを行い、レースに出場し、その結果を鑑みてトレーニング計画の精度を高める努力をしています。また、その成果を利用してアマチュア選手のコーチングも行っています。

有酸素運動は万能ではない

一時期ほどではありませんが、いまだに”LSD(ロングスローディスタンス)”をすることがよく、ロングライドでは最も大事だと言われることがあります。低いパワーでの運動は循環器系には効果がありますから、毛細血管や心臓が発達します。しかし、筋量に変化は与えません。ロングライドは根本的に痩せる運動ですし、補給が不足している状態で行うとなお筋量の低下を生みます。つまり、ロングライドでパワーダウンを防ぐことはできないのです。

40歳以上のサイクリストに必要なのは週一回の無酸素運動

筋量を増やしましょう。そして、体力を維持しましょう。それくらいのつもりでやらないと、10年で10%もの筋量が失われてしまいます。それをわずかでも食い止め、体力を維持し、色々なサイクリングにチャレンジし続けられるようにしましょう。

マティーノトレーニングセッションサービスはそのためにあります

ただがむしゃらに目一杯漕げばいいわけではありません。また、何事も楽しくないと続かないものです。その為には”最適な負荷”がどの程度かを知る必要があります。その為に有酸素能力がどの程度かを知ることが大事ですし、その人にあった負荷を与える必要があります。それは効率の良いトレーニングをするためでもありますが、怪我や故障を防止するためでもあります。

■ 「FTP計測サービス」
ご自身の自転車をパワーメーターつきのローラー台に設置し、有酸素能力の指標となるFTPを計測するテストを行っていただきます。トータル90分ほどの時間が必要です。その指標を基にして、現在行っている練習の効果測定もでき、また自分の目指すサイクリスト像に対するアプローチ方法のプランが検討できます。
通常サービス価格:5000円(60分+アセスメント)

■ 「トレーニングセッション」
パワーメーターつきのローラー台を使ってトレーニングセッションを行います。ご自身の自転車をセットし、いつもの練習とは違う内容のメニューを行って頂きます。メニューの内容は、例えばロングライド向けのメニューやヒルクライム向け等をこちらでピックアップします。いつもの乗り方には飽きてきた方や新しい刺激を求めている方であれば、どなたでも対象です。今の自分に”プラスアルファ”をするためのワークアウトで頑張りましょう。

セッションの前には普段のサイクリングの中での相談を伺い、その結果などを踏まえてトレーニングセッションを実施します。
通常サービス価格:5000円(60分+アセスメント)

店頭、お電話(03-6658-4977)、メールでお早めにお申し込みください。
ご希望の日程はお申込時に伺いいます。