パワーと技術

ゆっくり走って本当に速くなれるの?
http://hiroakinanbu.com/?p=65

南部コーチ(PCG)のブログからです。

結論から言うと、私も無理だと思います。私も速くなるには速く走るしか無いと思っています。誤解のないように詳しく書けば、”楽に走る”というのは速くなることで現状のスピードを楽に出すのであって、結局速くなることを避けて通るのは難しいでしょう。

上記ブログ記事内に記載された実験は”平均VO2max58ml/kg/min”という比較的高いパフォーマンスを発揮することが出来るサイクリストですが、一般サイクリストは50前後やそれ以下の場合も多くありますし、運動を行っていない人の場合には40以下かもしれません。

ちなみに私は58ml/kg/minだと、ガーミン先生は言ってますが(笑)ホントかいな。

つまり、多くの方は有酸素能力自体に伸びしろがあるという状態です。
ただし、記事中にあるように「低~中強度のトレーニングを大量に行っても、高強度のトレーニングとは互換性が無い」のは確かですから、その後の「実際問題、LT領域までのトレーニングだけだとあるレベルから頭打ちを感じます。」のもその通りだと思います。

パワートレーニングへの誤解
しかしながら、これを鵜呑みにして有酸素能力が低いままにVo2MAXなどの高強度トレーニングを行う場合、それ自体にも大きな効果を期待することはできないのです。

そもそも、Vo2MAXはFTPをベースにしたゾーンで測りますから、そもそもFTP自体が低ければそこに無酸素運動を積み上げても大したことにはならないということです。しかも、Vo2MAXでの運動を繰り返し行い疲労すると、どのゾーンでも出力が低下します。タバタプロトコルへの誤解など、まさにその一部でしょう。

継続的なトレーニング習慣がなかったのに、いきなり無酸素運動をしたり、タバタをしたり、筋トレをしたりするのは誤りです。怪我をする可能性も高いと思います。

また、これまでと同じ練習をパワーメーターを付けた状態で行い続けるケースも多くあります。パワーメーターはご自身のいいところと悪いところを浮き彫りにし、それについて検討し、ビルドアップする計測機器ですので、同じことをしているだけであれば、結果も変わることはありません。速くもなりません。

ロングライドにおけるパワーと技術
ロングライドでは低中出力での走行時間が増えますので、基本的にはそのゾーンでのトレーニングを繰り返します。個人が持っているトレーニング時間をどの程度どのパワーゾーンに割り当てるかがポイントとなります。

ゆっくり走る(強度を上げない)のは時期によって有効でまた必要だということです。ロードレースやヒルクライムシーズンをオンとすれば、冬場はオフ。この時期に低中強度でのトレーニングを行います。まさに今の時期です。

効率を上げろ
とにかく最近はこれが多くなっています。雑誌も、ライダーも皆言いますし、求めています。お店がこれを言うケースもありますが、言い方と受け取り方に行き違いがあるのではないかと思います。

これはあくまで私自身の経験に基づいたことではありますが、パワーアップを目的としない限り効率が上がるということは無いと思っています。もし、効率だけを上昇させた実績があれば教えて頂きたいのですが、あくまでも”実用に伴う効率アップ”が目的であって、メーター上の数値を上昇させることが目的ではないということでもあります。

例えば、「踏まずに回す」という言葉がありますが、実際には無理だと思います。3時位置でのピークパワーを出してこそ、6時位置での抜きがあるので、それ無しに”ただ接線方向に力を加え続けて回す”ような事は現実的ではありません。3時位置でのピークを出すには、自転車を漕ぐために理想的なフォームを理解する必要があります。

パワーがなく、技術だけでヒットを量産したり、ホームランが打てたりするかどうか、あるいは他のスポーツに当てはめて考えてみて下さい。どんなに細身のアスリートであっても、筋量と筋力が備わっているはずです。

つまり、パワーアップを果たそうとする過程において、技術向上の必要性に気づき、それを果たすとパワーアップ出来るという順序なので、強く漕がずに技術だけ向上させるというように都合よくやることは難しいということです。

無酸素運動トレーニングの効果
ロングライドやヒルクライムを主体としているから、ロードレースをしないから、だから強度は上げなくていいということはありません。

下の図の様な各パワーゾーンに対してしっかりとアプローチしないとトレーニング効果を出すことができず、効率は下がります。”ハァハァしている”状態の走行時間が効果的なのではなく、狙ったゾーンの走行時間を積み上げることが大切です。ちなみに、”ハァハァしている”では大抵出力は低下しており、自分で思っているより弱い状態になっています。トレーニング効果は薄いでしょう。

その為にもFTPを測定することが大事なのです。

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http://www.biciclettadimattino.com/blog/?p=28598

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