ポジションって”論”なのか?

今月のサイスポのポジション特集、なんだかツッコミどころ満載な感じがします。

読めば読むほど解答がなく、読み手が迷う内容ですね。正直、煙に巻くだけなのにこれが最終解答とはこれ如何に…全然回答になってません。

「ポジションは自分で決めるものですか?」

という質問には「はい」と答えるしかありませんが、解答の出し方を習うのが学校の授業であるはずです。それを「人によって違いますから、自由に書いていいですよ」とか「やってる内にわかります」とかではマズイはずですね。

「万人に当てはまる正解はない。そんな当たり前の事実に気づくことが、”理想のペダリング”に近づく第一歩。」とあります。それはもちろんそうだと言えますが、その境地にたどり着くための道筋を歩むことのガイドが必要だし、道に迷わないようにすることが大事ではないでしょうか?

そこでキーになるのは「仕組みへの理解」です。

数学ではまず公式や定理を理解し、解答を出す為にアレンジを加えます。その公式に対して”諸説あります”とか、”人によって違います”と言われたら、どうしようもありません。その公式や定理が最終回答であるはずです。

自転車もスポーツですから、そのスポーツのメソッドがあります。どのようにすると正しいのか、あります。

※メソッドとは:メソッド、メソード (method) とは、方法、方式のこと。 特定の分野や固有名詞では日本語訳されずカタカナのまま用いられる。 教育や音楽やバレエ、演劇の分野における教授方法。

今回の特集の最後の方に「体感を使って骨盤を立てる」とありますが、これは止めたほうが良いでしょう。まず骨盤を立てるも寝かすもなく、その人にとってのニュートラルを探すことが大事です。ニュートラル以上に立てようと腰椎を屈曲させると、その部分に極度な負担がかかり、最悪のケースではヘルニアになる可能性が高いです。私なら絶対に勧めない方法です。

それと”体幹を使う”のはこんな簡単ではありません。なぜなら、体幹(インナーマッスル)の多くは非随意筋ですから、使おうと思って使えるものではなく、ある動きの連動を身体と脳が覚える際に非随意筋の稼働率を上げるということであって、意識して”使おう”と持った時点で使えていないでしょう。

ですから、多くの場合には腹直筋などのアウターマッスルを意識して力ませる結果となります。大間違いですね。

ここの所サイスポの特集は良い記事が続いていたのですが、今回はかなり酷いと思いましたので、わざわざ書いておきました。読ん方がそれを理解できなくても無理ないでしょう。

自転車に乗るための身体の動きやその基本については、当店でサービスをしております。そこでは”諸説の一つ”ではなく、ベーシックを知っていただくようにしています。アレンジはその後に行い、それを続けて、自分のポジションを自分で探して下さい。