ベクトルにこだわる必要性について

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パイオニアのペダリングモニターについて
当店でも取り扱いをしているんですが、特には当店で中心になっているメリダの中でもリアクトについて、片側のセンサーが取り付けできないということで、右側のみの導入を検討されることがあります。

その場合には無理して右だけ取り付けるより、まずは両足を足した出力がしっかり出ることを優先したほうが良いと思います。最も大事なのは矢印ではなく、出力です。

それに関わらずなんですが、ペダリングモニターにこだわる必要性についてはきっと例の矢印関連のデータの利用が理由だと思います。もちろん、有用なデータではありますが、言葉を返すと、矢印を修正したからといって速くなるわけでも、楽になるわけでもないということです。

「え!?」と思われるかも知れませんが、ペダリング効率の向上を狙うということを第一位にしてトレーニングすることはおすすめしません。ペダリング効率の向上は出力の向上を伴うかどうかわからないからです。トレーニングをした結果として出力が向上し、ペダリング効率が維持できたり、あるいは向上するなら、まあ悪くないと思います。

中には「今のペダリングのままペダリング効率だけ向上させれば、出力が向上するはず!」という声も見かけたのですが、それはまずないと思います。

あくまでペダリング効率も出力も、今のペダリングをした結果であって、いずれの数字もそれを向上させることを第一にしてしまうと間違いの原因になるのでご注意ください。

上記はペダリングモニターを否定するものではありません。もちろん、キャンペーン中ですから、買って欲しいと思っています笑

ただ、ベクトルとフォースに翻弄されてしまうと、なんか違うんでは?と思ってのことです。大きな目標はレース結果だったり、相対的で具体的なものであるわけで、数字が目標ではないと思います。目標に対してのアプローチの中で、必要なデータを利用することが求められるのではないかと思います。

その意味では、当店でお買い上げいただきますと、そういったデータ利用についてのアドバイスやコメントなどサポートは可能です。フィッティング時にもデータを利用します。