メリダ SILEX の楽しみ方

メリダ SILEXはこれまでにない自転車です。ゆえ、どのようにして今自転車を愉しめばよいのか迷ってしまったり、わからなかったりすると思います。

未舗装路(グラベル)の魅力
もしグラベルロードバイクが欲しいと思っていたら、それは未舗装路の魅力を感じるからだと思います。舗装路と比べて野性的で、自然味に溢れ、魅力は多く存在しますので、それは当然の事だと思います。

ロードバイクはオフロードを走ることはできませんが、多くのリジッドマウンテンバイクは通勤や移動の手段として使うことができます。メリダがSILEXをマウンテンバイクをベースに設計したことは、そう言ったアイデアからです。このバイクを買うようなユーザーの多くは、出来るだけ未舗装路を楽しみたいと思ってもいます。

[スペック]
フレームはカーボンとアルミの2種類です。オフロード車においてのカーボンフレームを危なっかしいものだと捉えることもあるようですが、実際にはオフロードでのライディングこそカーボンフレームの優位性が最大に発揮されます。舗装路ではバイクが跳ねてしまうことはなく、ほぼすべての時間においてタイヤと路面は設置しています。ですから、ペダリングのちからは十分に伝わり、操作も難しくありません。しかし、オフロードでは路面とタイヤが設置していない時間もあり、バイクは非常に不安定になります。その際、カーボンフレームやフロントフォークはバイクが前に進む力を極力相殺せず、活かして進みます。

SILEXは全部で5箇所のボトルケージ台座を持っているので、キャリアなしに多くの荷物を載せることができます。ランドナーやマウンテンバイクと比較した場合、荷物なしでも3-5キロは違ってくるでしょう。

SILEXはフロントシングルのドライブトレインに最適化されています。しかし、まだこれからこの自転車の遊び方を決める場合には、フロントがダブルであるほうが都合が良い場合もあります。

すべての車種でディスクブレーキを標準装備し、通勤、ツーリング、ロードライド、オフロードライドの全てをイージーに楽しむ事ができるようにしています。

タイヤはMAXXISと共同で開発した専用設計のタイヤを装備し、オンロードで軽快さをなくし過ぎないようにバランスを考えています。

[ジオメトリ]
自転車の要はジオメトリです。横から見た写真でも分かるように、大きく長いく傾斜した前三角はマウンテンバイクから発想されたものです。それと比較して短い90ミリのステムはクイックで切れの良いハンドリングを演出します。

430ミリのチェーンステイも扱いやすさを備え、ホイールベースは1044ミリにまで伸ばすことで安定性を生み出します。ちなみに同サイズでロードバイクのホイールベースは約20ミリ短く、マウンテンバイクでは40ミリほど長くなるでしょう。

470サイズで180ミリという大変長いヘッドチューブにより、コラムスペーサーを使わずに乗ることができます。コラムスペーサーを積み上げることは、フォークステア(コラム)のたわみを多くし、ハンドリングも悪化させ、ドロップハンドルでの操作性を悪化させます。SILEXはこの”グラベルアップライトジオメトリ”により、これを改善します。山の下りやスピードが出た場合、誰でもドロップハンドルのした部分を握ることができ、重心を下げて安定した走りをすることができますし、確実なブレーキ操作も可能になります。

長いヘッドチューブのお陰で状態が立ちすぎないようにされており、平坦路でのロードライクなスピード走行を可能にします。ハンドリングは反応性がよく、71度のヘッドアングルから想像するよりも遥かに楽しいものです。マウンテンバイクのようなたったヘッドではなく、ロードベースの設計にすることで、曲がりくねった砂利道を滑らかにトレースすることができます。

サスペンションを持たないSILEXは森の中のちょっとした凹凸や木の根っこなどにより、バイクが弾かれます。乗りてはそんな地形に対してスムーズに当れるルートを選択し、バイクを優しく動かそうとします。最近のマウンテンバイクにあるような豪快で過剰にアグレッシブなのではなく、自転車と人間が一体になれる、まるで10代の頃に戻ったかのような楽しさを味わえるでしょう。加速は非常に鋭く、ペダリングの楽しさも持っているバイクです。

マウンテンバイクのようだという人もいますが、ハンドリングはあくまでもロードバイクです。舗装路上ではオフロード車に乗っているという感じはまるでしません。SILEXで最も目立つのはこのハンドリングの優秀さであり、オンオフ問わずバランスの良い出来上がりをしています。

それを彼らはこのように表現しています。

ドイツはツアラー文化が盛んです。上の画像はKTMですが、BWMの2輪車ラインアップでもその多くはツアラーだろうと思いますし、日本での人気もそれになります。

「どこでも好きなところへ行ける」というメリットを最大に活かすには
 スピード
 走破性
 積載性能
が必要です。

それらをバランスさせた自転車を設計することでSILEXが出来上がりました。

ゆっくりでも旅は出来る、確かにそうだと思います。しかしSILEXはスピードを落とさず、荷物をある程度積載することができ、なおかつオフロードでの走破性を持ったオールラウンドロードバイクです。

[インプレッション]
ロードバイクのような危なっかしさ(不安定さ)も、マウンテンバイクの様な激しさや力強さもなく、むしろ緊張感のない自転車です。

ピッタリとしたウェアを切る必要はないので、普段着でいいでしょう。乗る前に心の準備は要りません。気楽に乗り始めることが出来ます。

その気楽さは実際の操作性にも現れていますので、初めてのロードバイクにピッタリといえます。「レースをしない」のであれば、無駄にスポーツカーである必要はなく、車を買うにしても最低限の積載性能とエアコンやリクライニングシートは必要です。それらの装備があったとしても、普通の人であれば十分にスポーツ走行を楽しむことができますし、不便さを味わうこともありません。

SILEXは
 「レースライド以外は何でも出来る」
自転車です。

ぜひ試乗していただき、何でも出来るパートナーとして次のシーズンをサイクリングしてみませんか?