誰かがいつかやらないといけないこと

この記事は約 3 分くらいで読めます

岩井新GMの言う”話題の”というのはこのニュースです。

JPTをヨーロッパの様にしないためにはこうするしか無いということは、分かっている人は分かっていたことだと思いますので、”遂にその時が来たのか”という衝撃のニュースではありました。

”ヨーロッパの様にしないために”というのが大きなポイントで、チームが出来ては消えたり、選手も契約に関して悩まされたり縛られたりし、全体を見ればモデル自体に問題が多すぎるからです。それを真似しても何も起きないどころか消えてしまう。廣瀬GMが内側に居る等の問題はあるけど、それは前に進めてから考えればよいと突き進んだ結果だったのだろうと理解しました。

しかし、各メディアはその意味を深く伝えず、ただただ広報に徹することしかできていないので、このニュースに対して発せられた多くのネガティブな意見ばかりが目立ってしまうので、岩井GMは発言されたのだと思います。

もちろん、今のJPTやそこに所属する選手が発表された内容に満たないことであるとか、あるいは集めたコストで何をするかが具体的でないとか、各チームの準備が出来ていないことなど、全くもって見切り発車であることは確かだと思います。しかしながら、ネガティブな意見の多くは目指す場所が同じだけどタイミングが違うというものではなく、そもそも目指すモデルが違うことが見受けられました。

これからはチームが直接お金を集めるシステムが必要になります。グッズ販売から年間サポーター制度まですべてを使わないといけません。ファンを集めないといけません。その中でお店もチームに金を出すべきだと思うので、地元ではないが栃木のチームには出したいと思ってます。何故なら彼らが走るから私も存在してると実感するからで、その関係性は単なるファンとかではなく、彼らこそがJPTの原動力だと思うからです。その上でやる気になった幾つかのチームの盛り上がりがあると思っています。

そのチームに存在してほしいと願うなら金を出すべきだと思います。それはもはや自転車乗りに限定したファンづくりではなく、観戦して楽しいスポーツとしての興行性を高めることが必要になります。ちなみに、自転車を買ってもほぼチームに回るお金になっていません。店や代理店が儲かるだけです。ワールドツアーチームのジャージを買っても同じです。あれはチームの販売するファングッズではないのです。そこが多くある問題点の1つで、チームの収入源がほとんどありません。

いまJリーグは明治安田生命がJ1〜3までの全チームに個別でスポンサー契約しているし、リーグ全体にもついてるのって、ご存知だったりするんでしょうか?リーグの冠にもなってます。その意味で17年のTOJは意味が深かったわけです。
http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/topics/J_LEAGUE/

今回の発表の末、JPTが目指す先はここにあるということでしょう。補助金は頂けるならありがたく、しかしあくまで暫定措置。それは普通の企業でも同じではないでしょうか。自分達で開拓し、変わろうとする意思が補助をするに値するわけです。

そもそもJPTというリーグの中にいる一部の人たちと目指す方向が違っていても、”行くべき道”を進むべき理由やその計画性について語ることで、みんなが”そこに行こう”といえるような準備期間になることを望みますし、必要になると思います。

この事業活動方針発表イベントにおいて、その場に居合わせた記者さん達がより深く掘り下げたのだろうか?質問をしたのだろうか?それを記事にしていないのはなぜなのか?を考えると、ネット上に飛び交ったネガティブな意見には左右されてしまう悲しさを思うのでした。

きっと、発表を行う側も自分たちの中にある真意が伝わらなかったと思っているかもしれません。