なぜ40歳なのか

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40歳が大事なのです。今のままではいけないのです。
私が40歳にフォーカスしているのは自分の年齢でもありますが、何もしていない場合に酷くフィットネス(体力)に落ちが現象し、50歳には困ったことになるからです。実際、Vo2MAXは20歳から低下しますが、30代なかばくらいまでは「まだまだいける」と思える場合もあると思います。もちろん、30代からやった方がいいです。

40歳以上の場合にはベース期をしっかり確保し、有酸素能力を向上させることが大事です。また、通年に渡ってVo2maxを取り入れます。しっかりとした有酸素能力を構築することと同時に重要なのは回復です。回復に必要な時間は増しています、回復力は落ちています。必要以上に長い時間のライドをすることは長期的パフォーマンスダウンを生みますし、トレーニング効果の低下を生みます。

ロングライド神話の1つとして、長い距離を走っていれば自然に速くなったり、長い距離でも走れるようになるというものがありますが、ほとんどの場合にそれは嘘です。長い距離ではなく、多くの時間の積み上げであれば正しいと言える側面もありますしが、それは乗る時間と回復力がしっかりあるという前提があります。また、乗り始めて1、2年のうちは乗るだけで変化は起きたでしょう。でも、それ以降は何も起きません。伸びしろは使い切りました。

一度に長く走る事は基本的に痩せる運動です。「だったらそれは良いことだ」と思われるかも知れませんが、筋肉を付ける運動もしないとドンドンと痩せてしまいます。するとこうも言われます。「食べてるから大丈夫だよ」と。果たしてそうでしょうか?運動中に消費した熱量と摂取した熱量のバランスを計算していますか?端に一時的なお腹いっぱいに満足をしていませんか?体脂肪率の高い方であっても、決してロングライドで筋肉量は増えませんのでご注意下さい。あなたの筋肉は今日も減っています。女性の筋肉量はもともとが少ないので、さらに注意が必要です。筋肉は全体の7割が下肢に集中しています。ですから、筋肉が減ってくると歩けなくなるのです。

筋肉量が無くてもゆっくり乗ればいい、そんな楽しみ方もありますが、一生懸命乗って人生を明るくしたいと思われるならば、このままではイケません。

はい、サイクリングでのよく言う話には勘違いと嘘が詰まっています(笑)

Vo2MAXは40歳以降の10年で6-10%下降しますが、週1度のVo2MAXトレーニングによってそれを2%程度に留めることが可能ですし、現在よりアップするケースもあります。

痩せ型の方の場合、その軽量であるがゆえに今の自分があると思ってしまいがちですが、その筋肉量の少なさゆえに平坦ではスピードが上がりません。その様な場合、40歳あるいは50歳以降の筋肉量の下降傾向を加味するとどんどんスピードが落ちると思いますので、週一回の筋トレを通年やったほうが良いです。特に長身で筋量が少ない人がいても、低身長(私など)では少ないはずですが。


機材は乗り手のモチベーションをブーストするもの
自分の場合には自転車機材販売店というより、生涯スポーツとしての自転車の普及と推進が目的なので、機材販売に関してはその過程で必要な一つの要素で個人差のあるものだと把握しています。機材を入手しても、自らのパフォーマンスに変化がなければモチベーションを維持できるとは思えません。そしてまた、機材を買います。

機材は買うと何かが起きるのではなく、買うことでモチベーションにブーストがかかり、より充実したトレーニングをすることが出来る確率を上げるものです。

あくまでもスポーツとしての自転車なので、ファッションとして考えるならば何でもありですし、それは第三者の介在や案内を必要とはしないでしょう。なんでもありですし、自由です。

こんな自転車との付き合い方にご興味をお持ち方に、残念な思いはさせない自信はありますので、今後ともお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

機材ネタに比べると、トレーニングネタというのはPVを稼ぎません。しかし、そこを蔑ろにしてしまいますと、しばらくして自転車に楽しく乗れない方も出てきますから私はとても大事にしています。

機材が売れるのは楽しいですが、それを使ってどれだけのパフォーマンスを発揮するか、あるいは向上させることでライフ全般に対するモチベーションが上がる事が何より楽しみで、それはより良い自転車ライフサイクルを生むのだと信じています。

それによって、皆さんの生活が楽しく明るいものになることを望んでおります。