6000グレード同士で比較する、SCULTURAとREACTO

REACTO 6000
499,000円

SCULTURA 6000
379,000円

この2車種を比較します。


まずこの6000グレードはどちらもCF4フレーム、つまりバーレーンメリダチームが使っているフレームと同じものを採用し、パーツスペックを下げることでグッドプライスを実現したパッケージ商品です。

パーツをスペックダウンとはいえ、発売したばかりのR8000アルテグラですから、言うことはないでしょう。

他メーカーでこのような商品があるでしょうか…ほとんどありませんよね。

大抵の場合、トップグレードのフレームに乗ろうと思うと、50万円でも足りず、100万円以上になってしまうようですね…(50万円でフレームすら買えないものも!)

私はロードバイクに30〜40万円出費することは、ポルシェなどレーシングカーを買うのと同じだと思ってます。一方、100万以上の金額をロードバイクに出費する人は、同じポルシェでもGT3を買う人です。まぁ、普通じゃありません(笑)

ゆえ、100万円をベースに、良いものは高いんだというのは全く理解できないわけです。Hi-Modだったり、SLRだったり、9.9だったり、Fナントカだったり、ViASだったり、アレやコレやは全然手が届きません(笑)転けたらオシマイですし…

ですから、この6000グレードがもたらす破壊力、その魅力は抜群なわけです。トップグレードですからね。


さて、インプレです。

ブレーキ位置が替わって50グラム軽くなったスクルトゥーラなんですが、2017年モデルと比較して変わった印象はありません。それはそれでスゴイことだと思います(笑)

リアクトの2017年モデルとの比較であれば、なるほどスクルトゥーラはオールラウンドですと言われても納得だったのですが、もはや2018年のリアクトは一つ先の次元へ進んでしまいました。

リアクトに乗った後でスクルトゥーラに乗りますと、「あ、このバイクは100年前のスチールで出来たフレームから進化した系譜にあたるし、自分が知っている自転車と同じフィーリングだな」と安心感すら感じます。対してリアクトは「うわ…ここまできちゃったのか…」とちょっと自分が知っている世界が過去のものになるジェネレーションギャップすら感じました。新たなロードバイクの世界へようこそ。

だからこそリアクトに乗りたいと思うか、普通の自転車がいいか、それも決める理由でしょう。

スクルトゥーラの良さ、それは振りの軽さです。レスポンシブルで、何度も何度も反応できる、それが良さです。スピードが死んでから乗せるまでにフレームが働いてくれるので、そこが得意です。リアクトと比較すると、高速域で伸びにくいのでそこはホイールでカバーするとよいと思います。一般レベルのホビーレーサー(これをどこまでだと捉えるかは人それぞれですが)であれば、リアクトよりスクルトゥーラにディープリムの組み合わせの方が結果は出しやすいのではないかと思います。

あるいは出力が低いライダーの場合、リアクトCF4に対して踏み負けてしまう事もあるでしょう。出力が低い原因は筋力(筋量が少ない)が弱いか、効率が悪いか、単に弱いか、どちらにしてもライドの後半に成ればなるほど出力はさらに下がるのでキツくなります。その場合にはスクルトゥーラの方がペダリングを続けやすいだろうと思います。むしろ、リアクトらしさはそれにあるので、最後まで脚を保たせることとハイスピードの伸びは両立出来ないですね、現実的には。バイク選びは取捨選択。すべてを得る事は出来ないのです。

ですが、結果を出すために練習はするけど、見た目は大事よ!という方にはリアクトで良いんじゃないかと思います(笑)2017年モデルよりも振りはかなり軽くなりましたし、登りも大変に軽快なのですが、やはり剛性は高いリアクトCF4。これを踏み切るには大変でしょう。しかし、それもまた楽しみです。

「レースには出ないからスクルトゥーラでいいんじゃないか?」ともよく聞きますけど、それ逆じゃないでしょうか?レースに出ないなら、楽しさを優先すればいいんじゃないですか?むしろ、レースに出て結果を出したいなら、色や好き嫌いになびいてる場合じゃないですよ(笑)

ヒルクライムが好きという方、あるいはそこそこ大会に出てますという方は多いのですが、その場合スクルトゥーラを選びがちなんです。でも、私は異を唱えたいところです。

本当にヒルクライム命の人はあまり多くありませんから、もし普段はロングライドが主体だったり、ツーリングが主体だったりであれば、リアクトが発揮する平坦でのスピードは、行程全体の走行時間を短縮してくれるはずです。また、登りが得意ではないと自覚している場合、バイクを必要以上に軽量にしても、クライミングバイクのレスポンスを手に入れても、結果は同じだろうと思います。ライダーのペダリングスキルやパワーが不足していることが大きな原因だからですね。

その他、ロングライドなどで大きな街道を調子よく巡航しているケースではリアクトの方が維持しやすくラクに走れます。ペダリング効率を上げ、むやみに踏まないように尽くして、後半や登りに脚を残せばリアクトは大きな面白さを味わえると思います。2017年モデルほど、スピードが死んだ所からの再加速は不得意ではないので、クライマー系の方以外ならリアクトに乗ってみて欲しいです。

そこそこ脚がある人や経験がある人には、メリダを買うならリアクトに乗って欲しいと、2017年から言っている私ですが、それは今も変わっていません。

リザルトのためだけに道具を選ぶ人も稀にいますが、趣味であれば総合的に選ぶことが多いですよね。