まだやってるのか、と

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アブダビの件です。

SKYのオウェイン・ドウルがQuickstepのキッテルのバイクについていたローターで切れたから、ディスクブレーキは危ないと主張したわけです。

それに反応して様々な発言はあったわけですが、この切り口を見て、まずこれがローターに因るものだとは思えなかったです。どうだったの?という事実については、ローターが原因であればそちら側にもシューズの切りカスが付いているでしょうし、映像も解析すればいいですし、感情的に発言を盛り上げるのはあまり建設的ではないと思っています。

ロードのスピード域が高いのは分かるんですけど、私はMTBもやってまして、加えて整備中にローターで怪我してる(メカニックなら誰でも一度はやる指挟みの方)けど、外周を触ってもそう簡単に切れないんですよ。そこまで鋭くありませんので、もっとザクザクするはず。

熱で火傷する問題はあると思うのですが、カバーつければ万事解決します。

最終的には映像をみるとこんな感じでした。

近くには居たようですけど、ドウルが落車してから一拍おいて、キッテルは別の選手と絡んで転けて、バイクは前に飛んでいるので、ドウルがキッテルのバイクでシューズをカットした可能性は限りなく低いとわかります。キッテルだけど切ってない…

ディスクブレーキが”メーカーの押し付けである”とする主張もありますが、物は言いようというか…機材スポーツにおいてその開発は義務であり、責務でもあり、必然でもあります。バイクが売れなければ誰もレースができません。もし、ディスクブレーキを扱えない選手であれば、それはルール下においての実力であり、負けるか引き下がる以外に無いでしょう。ルールやレギュレーションは変わりますし、機材も変わりますし、選手の立場は弱いのでそのルール下でやるしか無い、ただそれだけのことです。むしろ、興行レースへの出場を迫れたり、給料の未払いが多発したり、チームはスポンサーからのお金でしか収入源を持たなかったり、むしろそっちが大問題(薄給)の根源です。

だから、危険であるという主張より、予算のないチームが生きにくくなるという方が問題としては現実的だと言えます。

不要であるとする感情的主張は、あくまでその人の中の問題なのでそうなのでしょうけど、もし危険であるでとするならば、その危険度を証明する動画やデータが出てきても良いのですが、全くそれが出てこないので、UCIも反対派(選手側と括るのも違和感)も何をウダウダやってるんだ…と思うので、真剣に議論するのに飽きてきました。

行き過ぎた話をすると…
ディスクが本格化してしまうと何らかの理由(開発の遅れやコスト)不利になるメーカーやグループがそれを阻止、あるいは遅延させるべく、選手を利用している(当然スポンサーなので断れない)んじゃないか、という仮説も立てられます(笑)

ま、あくまでネタですからね。

ただ、実際にファウスト・ピナレロはディスク不要論を訴えていますし、かつてはカーボンバイクは不要だと言い切っていたほどのマーケティングの策士ですからね、彼らは(笑)