アンカーはつまらない選択肢ではないと思います

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アンカーのフレーム設計思想
http://www.anchor-bikes.com/anchor/philosophy.html

アンカーは
 初心者が乗るもの
 学生が乗るもの
 無難な選択肢
ではなく、

アンカーは
「超マジメに作られた”日本人クオリティ”のスポーツバイクブランド」
です。

その真面目さが良い方にも悪い方にも出てしまうところがありますが、それはどのブランドでも同じ事なんです。欧州ブランドにしても良いところばかりではありません。国内ブランドに意味も無いほどに厳しいのが日本人の特徴かも知れませんが、ちゃんと乗って評価してくれるチャンスがあっても良いのではないか?と思います。悪いところばかりを吊り上げても意味がありません。

それでも「かっこわるい」と言われるならば、むしろ「乗らないのはもったいないなぁ」と思います。

ぜひ、他人に植え付けられた先入観で判断せず、しっかりと自身の眼で肌で感じてみて欲しいと思います。

世界で世界で…と、外国で販売されたり仕事をすることが単純にすごいのではないと思いますけどねぇ。日本人の価値観に合わせた商品だと誇れるブランドですよ。

例えば、こんなエピソードが…

アンカーではカンパニョーロのパーツで組んだ完成車がありません。シマノとの関係?も確かにありますが、カンパではアンカーのクオリティを満たさない為に無理なんですね。耐久性が足りません。ハンドル周りや各部のパーツにもNITTO製パーツをメインに使用するのは同じ理由で、耐久性や信頼性を落としてもなお、軽さを求めることはしていません。フレームに関しても同じです。ちゃんと作ろうとすれば、このようになります。
※完成車メーカーによっては、完成車重量を軽くする為に極薄チューブまで使用するケースがあります。

理想のトレール値を実現する為に4種類のフォークを使い分けるのは、世界でただ一つアンカーだけです。多くて2種類、ほとんど全てのメーカーは1種類です。ほとんどのケースでリコールが出るのはフォークです。それくらいフォークは作るのが難しいパーツ。オフセット45のフォークしか出回っていないのは、フォークを作る側の都合。それを4種類…もう正気の沙汰ではありません。あ、フレームを作る工場とフォークを作る工場は、同じではないことが多いですね。

日本人の為のスポーツバイクとは、日本人が求めるクオリティに物差しを合わせたという事でもあります。

おおよその海外メーカーでは、サンプルフレームや試作フレームをLサイズ相当で製作します。55〜56くらいです。アンカーでは日本人の平均的体格に合わせて、日本人のテスターに合わせて、開発を行います。私が乗るXSサイズの意味は”エクストラスモール”ですから、色々とジオメトリ的なしわ寄せが発生します。それが無いようにサンプル段階で目を光らせますが、やはり国内メーカーへの信頼とは比較になりません。それゆえ、剛性バランス、乗り味、操舵性など全てにおいてアンカーはコントロールをすることが出来ます。

通常、コストダウンの為にカーボンフレームは型共有が行われます。全く同じではなくても、近い形であれば、ケーブルルーティングや応力集中を含めて、テストをゼロからやり直す必要がありません。しかし、アンカーは全て別型《(;´Д`)》ブルブル

日本人が強くなる為にはTTが強い選手を育てなければ!という浅田さんらの意見を反映し、RT9を開発。海外メーカーのバイクでは日本人の小さな身体だとまずポジション出ません。

こんなコストの掛かることをしても、アンカーが存在し得るのはブリヂストンという大きな会社の一部だからだと言われています。まともな会社なら、まず利益が出ないでしょう。そこまでガッチガチに真面目に設計して管理されたスポーツバイクが買える日本人のなんと幸せなことか。

もし「どうも自転車に乗るのが上手くならないなぁ」とお感じになるならば、その原因は自転車かも知れませんね。

私は本当にブリヂストン アンカーを求める人に、しっかりとお届けしたいと思っています。

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