Daily Archives: 2019/11/02

STIレバーの重量比較

下の記事でSTIレバーの重量とそれが与える影響について記載しました。おおらかに走っている時には気になりませんけど、攻撃的にあるいは、機敏に動かしたい時には結構気になります。立ち漕ぎやスプリントではより顕著ですから、ヒルクライム時にもその絶対重量以上に影響します。細かいターンがありえる、またキーになるシクロクロスではDi2一択だと思います。繰り返しますが、のんびり走る場合や真面目に練習しないにはそこまで気にしなくて大丈夫です。


こうして比べると、Di2仕様のSTIレバーが軽量だとわかります。同グレード、それが最高峰のデュラエースであっても、機械式シフト+油圧ディスク(9120)になると538gにもなってしまい、ほぼ7000と同じ重量であるばかりか、8050レバー2個分にもなります。もちろん、8000と比較した場合には100g増で済むものの、かけているコストを考慮すると看過し難いのではないでしょうか…。これだけの差になると、ハンドルバーから数10g削るのに3-4万円投じても、それを帳消しにできるんですね。しかも、先端に付いているので影響はより大きいわけです。

それではご参考まで。

2020 SHIMANO STIレバー重量比較

品番ペア重量油圧ディスクDi2
9150230
8050295
9170320
8070360
9100365
8000438
7000500
9120538
8020554
8025568
7020610

乗って改めて感じたディスクロードのメリットとデメリット

改めて感じたことをピックアップすることにします
もう見飽きたというか、情報は飽和しているわけですが、人それぞれで切り口が少々違いますので、改めて書いておきますね。


メリット
・安定して制動力を発揮できる
・しっかりメンテナンスすれば性能維持しやすい
・軸回りの剛性強化
・リムが減らない

デメリット
・重量増
・ブレーキレバーの握りシロの設定幅が狭い
・新しい整備項目が増える
・軸回りの剛性強化
・セルフ整備項目減少


ぱっと乗りで感じるのは軸回り、特に前か後ろかではなく、自転車がスムーズに進むのを感じます。一方、路面からの突き上げは大きいものもぐっと伝えてくるので、タイヤの仕事量を増やしてやる必要がありそうです。しかし、リムブレーキ車がそれを伝えないのは、遊びやたわみによるわけで、上手くすればディスクのほうが早く走れる要素がありそうです。

ワイヤ交換は年に一度の交換は推奨どころかほぼ必須。切れてしまうと大ダメージ。これブレーキもシフトも同じです。ブレーキフルードの場合も年に一度の交換は推奨されているものの、シマノ純正ピンク色のフルードがグレーになってもまだ動き続けるという、シマノ油圧ブレーキシステムの優秀さをMTB勢はよく知っています。それくらい、シマノの油圧式ディスクブレーキシステムは総じて優秀です。

さらにDi2にしてしまえば、シフトワイヤでも同樣に交換の手間とコストが減ります。格段に減ります。雨レースや雨ライドのあと、半年以内に交換するとか、あるいは1レースで交換ということもシクロクロスではありますが、Di2なら使い続けられます。

ブレーキレバーの握りシロに関してはリムブレーキに分があります。かなり握り込んだ状態からシューがリムにタッチするようにする設定がディスクではまだ出来ません。指を伸ばした状態から指先でブレーキングする感じになります。STIレバー形状の進化により、いろいろなハンドルバー形状で下ハンのポジションが出やすくなってきたわけですが、ディスクでは下ハンの曲がりとの相性とセッティングについて頭を少々悩ませそうです。

”ブレーキの効きが良い”と言いますが、ちょっと違う気がします。制動力の限界はタイヤと乗り手が決めるものです。油圧式ディスク車に乗っても、容易に急制動ができるわけではありません。また、ドライ時にはディスクもリムも制動距離は同じくらいです。ただ、少ない力でそれが可能であり、天候によらず安定性が高いということは言えます。

ブレーキ周りのメンテナンスやトラブル対処については、セルフでできる項目が減ります。減るのですが、自分でそもそもやるつもりがない場合にはあまり関係ありません。むしろ、任せてしっかり整備してもらいさえすれば、動き続ける時間は長くなります。もちろん、パッドの減りや日常の点検はした上で、です。

リムが減らないのはうれしいです。黒い汁との戦いもありません笑。もはや、アルミホイールを選択する理由はあまりなくなります。ただリムハイトに関しては、やたらに高くするとその一方で短くなるスポーク長によって掛かりがシビアで疲れやすい自転車になってしまうので、ペダリングスキル、トルク、体力等に不足が多い場合にはアルミのローハイトのホイールがベターです。その場合、素材はどちらでも構わないでしょう。

重量増に関してはミドルローグレードで表れます。ハイグレードではあまり関係ありません。現在の105はコスト減によって価格を下げています。10数年前はアルテグラと素材も構造も同じようであり、価格差はとても小さかったのですが、今では価格差が約2倍。むしろ、105とティアグラとの価格はほぼ同じか、場所によっては逆転してしまっています。つまり、現行の105で作ると相対的に重たくみえるのは仕方がありませんし、リムブレーキ車でも同じでしょう。当たり前ですが、掛けるコストにより重量増を気にせず済むようになります。完成車価格で言えば、20万円台は重量増を感じやすく、40-50万円以上ではそれほど多く感じません。もちろん、20万円台でもアップグレードによってその差を詰めることが可能です。ゆえ、105クラスで使い続けるならリムブレーキ車比での重量増は感じやすく、それ以上へのアップグレードを行った際には気にならないでしょう。上の写真のバイクでは1800gもの重量のホイールにも関わらず、8.0kg(ペダル無)と十分な程度になっています。

ロングライド派の方でも「重量増は登りでデメリットが」とおっしゃる場合があるのですが、例えばヒルクライムレースでの結果を最大にしたい場合には乗り分けたほうが良いと思います。しかしながら、基本的に登りでも平坦でも同じペダリングをします。同じ人が乗るので同じにもなります。平坦用、のぼり用と分けているつもりでも、技術的な限界は一緒です。つまり、平坦で上手くペダリング出来ないと登りでは上手く自転車を進めることが出来ません。また、それはとても大きな差になるのでスキル不足を重量減によって賄うことは出来ないでしょう。ただ、重量減はモチベーションアップに大きく関与はしますから、無理に重たいバイクに乗るべきとは思いません笑


乗り換えない理由はない?
そんなことはないと思います笑。リムブレーキ車に乗る理由もあります。今からロードを始める場合でも、リムブレーキでいい人もいます。全ては目的と本人が取り扱い可能かどうか、道具は使いようです。

多くの人がイメージする”ロングライド”では、ディスクの方がメリットが多いでしょう。特に山間部を含む場合にはメリットを大きく感じると思います。輪行について”面倒だ”と言いふらす方もいますが、私はそうは思いません。そもそも、輪行すること自体、最初は相当面倒だったろうと思います。私はMTBでも輪行をしていますが、特に面倒には思いません。パッドスペーサーを忘れないようにすること、またスペーサーをきれいな状態で用意しておくことが肝心ですけどね。

つまり、乗り換えない理由がある方もいますが、乗り換えたい方が踏みとどまる理由はないというのが正しい表現かと思います。

それではご来店、ご相談をお待ちしております。